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（公開日2020年9月30日）
東京の城北エリアと呼ばれる豊島区、練馬区、板橋区、北区、文京区の5区。東京メトロ副都心線の開業をはじめ、JR・私鉄・東京メトロ各線の乗り入れが進み、利便性がぐんと高まっている地域です。新興住宅街の開発やマンション建設が進む一方で、商店街が充実する下町地区が残っていたり、広々とした公園や水辺の自然があったりと、住みやすい環境が整います。また医療面では、北区、豊島区、板橋区、練馬区が区西北部医療圏として連携関係にあり、隣り合う文京区では大規模病院がそろうなどの特徴も。近年は子育てファミリーから人気を集めるエリアです。
地域を支える頼れるドクター
地域に根差して医療を提供するクリニックが多い城北エリア。大規模病院から離れた場所もあり、一次医療を担うかかりつけ医の役割が大きいエリアともいえるでしょう。そこで「ドクターズ・ファイル」では、近隣住民の健康を支える気概を持ち、地元に貢献したいと願う、豊島区、練馬区、板橋区、北区、文京区のドクターたちをご紹介します。
文京・豊島・練馬・板橋・北エリアってどんなところ？
文京区
小石川植物園や六義園といった庭園や公園が点在し、閑静な住宅街が広がる一方で、根津や千駄木など下町情緒が残る地域もある文京区。実は現在の区長は、いち早く育児休暇を取得した首長として全国的に知られた存在です。そうした背景もあって、子育て支援策は充実しています。例えば近年各自治体が行う「ネウボラ（フィンランド語で「アドバイスの場」の意）事業」も早くから取り組みを開始。特に文京区版は産前・産後のサポートが手厚く、包括的に母子を支える仕組みになっています。また区内には9つもの病院があり、うち5つは都の災害拠点病院に指定されるなど、医療環境も十分に整い、住みやすい区として支持を集めています。
豊島区
巨大ターミナル駅である池袋駅を擁する豊島区。国内有数の人口密度の高さを持つ自治体です。「女性にやさしいまちづくり」を推進する同区は、その一環として子育て環境の整備にも力を入れており、2017年度、2018年度は2年連続で待機児童ゼロを達成。その後もゼロに近い成果を上げています。加えて、産前から近くの保育所が子育て支援を担う「マイほいくえん」や、学童クラブの活動をサポートする「子どもスキップ」など、さまざまな施策を実施。医療面では、行政と医師会が密に連携し、両者の協力のもとで「豊島健康診査センター」を設立して、かかりつけ医の依頼に応じて精密検査を行う他、区の特定健診や各種がん検診、学童検診に対応しています。
練馬区
各線の乗り入れが進み、都心部までの交通の利便性が高い練馬区。その一方で、緑地面積の多さは23区内でトップレベルを誇ります。緑豊かな環境での子育てを希望する共働き家庭からの人気は高く、区の施策の充実ぶりにも定評があります。例えば「保育所待機児童ゼロ作戦」のもと、思い切った数の定員増を毎年実施。また、全国的にも珍しい地方自治体型の幼保一元化施設である「練馬こども園」を創設し、順次定員も拡大するなど、本気度の高い取り組みが目立ちます。こうした区の動きは医療環境にも反映されており、人口10万人あたりの小児科を標榜する診療所の数が、近年は東京都の平均を上回っています（練馬区ホームページより）。
板橋区
池袋の北側から、荒川の南部まで広がる板橋区は、都内では珍しく内陸部に工業占有地域を持つこともあり、製造業が盛んな区でもあります。区内には2つの大学病院をはじめ大規模病院が複数あり、病院と一般診療所を合わせた病床数は23区内でもトップクラス。また、子育て環境については、待機児童ゼロへ向けた取り組みに加え、「子育て出張相談」や「離乳食訪問お助け隊」、保育士の勤務環境向上など、複合的な施策が目を引きます。他にも、放課後対策事業「あいキッズ」を区内の各小学校に導入することで、学童クラブの待機児問題に対応するなど、共働き家庭が子育てしやすい区として評価が高まっています。
北区
北区はその名前が示すとおり東京の北部に位置します。JR埼京線・京浜東北線、東京メトロ南北線など、細長い区域を鉄道路線が縦横に走っているため、ほぼ全域から徒歩10分圏内に駅がある区でもあります。「子育てするなら北区が一番」を合言葉に、就学までを見守る「子育て応援団事業」や、子育て情報を網羅したスマホアプリ「きたハピモバイル」による産前からの切れ目のない支援に加え、「ファミリー世帯転居費用助成」を行うなど、子育てファミリーに向けて多様な対策を打ち出す同区。医療面で特筆すべき点は「子ども医療費助成制度」の拡充です。入院医療費の助成を18歳になった年度末まで対象としており、23区内でも手厚い対応といえます。
