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阿部 嘉生 院長の独自取材記事

阿部デンタルオフィス

(板橋区/志村三丁目駅)

最終更新日:2023/12/27

阿部嘉生院長 阿部デンタルオフィス main

志村三丁目駅から徒歩3分の好立地にあるのが、完全バリアフリーで個室診療を行う「阿部デンタルオフィス」。「ケアしやすい口腔内環境を整えることで、再治療のスパイラルを断つ」と話す阿部嘉生(あべ・よしお)院長は、実直で温かい人柄から患者の信頼も厚い。同院では、5台あるユニットのうち、3台を予防歯科専用として用意。口腔内カメラでの撮影なども実施し、歯科衛生士らスタッフと連携しながら、虫歯や歯周病にならない口腔環境の整備に力を注ぐ。「地域の虫歯ゼロ」をめざす阿部院長に、クリニックの特徴やスタッフの役割、予防への思いなど詳しく聞いた。

(取材日2021年6月3日/更新日2023年12月21日)

予防歯科を軸に「-1歳から生涯歯を守る」診療を展開

院長のご経歴とクリニックの成り立ちを教えてください。

阿部嘉生院長 阿部デンタルオフィス1

自分自身が子どもの頃に歯列矯正を受けたことをきっかけに歯科医師を志し、歯学部を卒業後は都内や近郊の歯科医院に勤務して、虫歯や歯周病の治療にあたってきました。学生時代から虫歯や歯周病、不正咬合などを未然に防ぐ予防歯科に興味があり、診療をしながら患者さんのお口の中の環境を整えることの重要性を再確認。そのためにはより幅広く対応する必要があると感じ、一般の診療と並行して、歯列矯正やインプラント治療の技術をそれぞれ専門の先生のもとで学びました。インプラントについてさらに掘り下げたカナダ留学を経て、2014年7月に「阿部デンタルオフィス」を開院。生涯にわたってご自身の歯を守るため、お口の環境を整えることをめざす予防歯科の考え方を軸に、幅広く診療にあたっています。

クリニックの造りや設備についてこだわっているところはありますか?

当初から完全バリアフリー設計にこだわりました。勤務医として働いていた頃、多くのご高齢患者をお迎えしていたのですが、私たちにとって何げない動作でも高齢の方にとっては負担となる場合が多いことを知りました。私の妻も摂食嚥下障害のリハビリテーションを専門とする歯科医師で、大学病院と並行して当院でも診療を行うことから、高齢の方が通いやすいように院内の段差をなくし、完全バリアフリーとしたのです。また、お子さん連れでも気軽にご来院いただけるよう、キッズスペースを完備。診療室はプライバシーに配慮した個室とし、外に声が漏れることのないカウンセリングルームも用意しました。院内感染対策として、機器を徹底的に清掃する超音波洗浄器や高圧蒸気で細菌やウイルスを滅菌するオートクレーブも導入し、常に気持ち良く受診していただける体制を整えています。

どのような患者さんが多く通われていますか?

阿部嘉生院長 阿部デンタルオフィス2

赤ちゃんから高齢の方まで、幅広い層の患者さんをお迎えしています。お子さんを定期的に連れてくる親御さんもたくさんいて、ご家族で受診していただく方も多いです。当初より予防歯科の重要性を伝え続けてきたためか、現在では虫歯治療よりもメンテナンスでの受診がメインになっていますね。特に痛みなどの症状がなくとも、ご自身のお口の状態を気にして受診される方や、クリーニングを希望される方が増えてきたと感じています。そのため、5台ある診療ユニットのうち3台を予防歯科専用とし、歯科衛生士が担当制でオーダーメイドの予防プログラムを提供しています。

歯科衛生士とともに、ケアしやすい口腔環境づくりを

予防歯科の考え方を大切にされているのはなぜですか?

阿部嘉生院長 阿部デンタルオフィス3

「悪い部分ができたら削る」という従来の歯科医療に限界を感じたからです。こうしたマイナス思考の治療では、一時的に痛みなどの症状を取り除くことはできたとしても、根本的な解決にはつながりません。一定期間が経過すると症状が再発し、また治療を繰り返してというスパイラルに陥ってしまうのです。虫歯や歯周病には必ず何らかの原因があります。その原因を追求し、それを取り除いてこそ、生涯にわたってご自身の歯を守ることが可能となります。トラブルの原因に迫り、良好な口腔環境をつくる予防歯科は、いわばプラス思考の治療。ある種クリエーティブな仕事になるのです。患者さんだけでなく、歯科医師も歯を削るのは嫌なもの。削ることを繰り返すと、歯の寿命は確実に短くなってしまいます。こうした治療を避けるためには、できる限りトラブルを起こさないようにできることを提案し、継続していく予防歯科こそが重要となるのです。

予防歯科では歯科衛生士さんの役割が大きくなりますね。

予防歯科を突き詰めると、極端な話歯科医師は不要になります(笑)。良好な口腔環境を整備し、それを維持するためのセルフケアを身につけていただくのが当院のめざすところですから、それを成し遂げた方に対しては、歯科医師が治療をする必要がなくなるのです。画像撮影や各種検査を通して患者さんのリスクを判定し、情報を共有しながらそれぞれに合った予防プログラムを立案、提案するのが歯科衛生士の役割。当院にはベテランから若手まで複数の歯科衛生士が在籍していますが、それぞれ診療の中心を担うプレーヤーだと考えています。予防プログラムを継続する上でトラブルが起きたり、歯並びを整える必要が出てきたら、そこからが歯科医師の出番と考えています。

矯正にも注力されているとか。

阿部嘉生院長 阿部デンタルオフィス4

矯正というと見た目の効果をイメージされる方が多いと思いますが、実は予防的にも大きな意味を持ちます。なぜなら、歯並びの悪さは口腔環境を整える上で大きな障害となるからです。きれいに並んだ歯はブラッシングがしやすく磨き残しも少なくなるため予防につながります。また、歯並びの悪さが引き起こす舌や唇などの悪い癖などに対しても、さまざまな良い影響があるのです。当院では小児から成人まで幅広く矯正を行っていますが、より効率的に進めたいなら、骨の成長を利用できる発育期からの矯正をお勧めしています。早くからお口の環境を整えておくことで大人になってからもアドバンテージを受けることができますし、矯正を通して自分の歯を守る意識を身につけることもできます。良い歯並びは親から子へ贈ることができる最良のプレゼントだと考えています。

詳細な検査と情報共有で口腔意識の向上をめざす

ご家族での受診も多いそうですね。

阿部嘉生院長 阿部デンタルオフィス5

歯並びには骨格など遺伝的な要素もありますし、食生活などの生活習慣も共有しているため、お口の環境はご家族で似る傾向があります。親子やご家族で受診していただくことで、一緒に口腔環境整備に取り組むことができれば、より効率的に進めることが可能となります。「自分は虫歯が多いから、子どもは同じつらさを味わってほしくない」とお考えの親御さんはきっと少なくないはずです。お子さんと一緒に口腔環境整備に取り組むことでご自身も良い状態をキープできるよう意識の改革をめざしてみてはいかがでしょうか。歯が生え始める頃は子育てが大変な時期で受診を負担に感じることも多いと思われるので、理想的にはおなかに赤ちゃんがいる「-1歳」の頃から、あるいは妊娠を意識し始めたタイミングでご相談いただければと思っています。

診療で心がけていることは?

患者さんのお口の中の状態を正しく把握することと、その情報を共有しながら患者さんの歯に対する意識を高めることを心がけています。当院では初診時に口腔内写真やエックス線画像撮影などを行っていますが、これらにより虫歯になりやすい性質やリスクなどを判定できます。患者さんお一人ではこうしたリスクに気づくことは難しいもの。また逆に歯科医師のみがリスクを把握していても、患者さんの意思と行動が伴わなければ治療を進めるのは難しくなります。口内環境の現状とリスク、方針を正しくシェアし、二人三脚で治療を進めていくことが重要なのです。なぜ今のような状態になってしまったのかを知れば、どんなことに気をつければよいのかもわかるようになるでしょう。クリーニングで歯のメンテナンスをするのは大事ですが、知識こそ予防につながる最大の武器だと考えています。

読者へのメッセージをお願いします。

阿部嘉生院長 阿部デンタルオフィス6

当院では応急処置を除き、治療を行うのはクリーニングなどでお口の環境を整えた後。土のついた野菜をそのまま使ったり、ホコリだらけのキッチンで調理したりしてもおいしい料理はできませんよね。同様に、お口の環境を整えてはじめて、再治療に陥らない持続性の高い治療を実践できると考えています。おいしい食事を生涯楽しみたいなら、お口の環境整備は不可欠です。そのために「今できること」をいろいろと提案させていただいています。その場しのぎの治療で再治療を繰り返すスパイラルから抜け出したい方は、ぜひご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

■インプラント治療
オペ:27万5000円~
上部構造(歯の形の部分+取りつけネジ)
オールセラミックス:16万5000円~
金合金:16万5000円~
■矯正歯科
矯正診断料:3万3000円
小児の矯正:44万円~
II期矯正:49万5000円~
成人の矯正:93万5000円~
部分矯正:11万円~
マウスピース型装置を用いた矯正:93万5000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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