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須賀 朗 院長の独自取材記事

須賀医院

(板橋区/上板橋駅)

最終更新日:2019/08/28

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東武東上線の上板橋駅から歩いて8分の「須賀医院」は、戦前から長く上板橋地域の患者の悩みに応えてきた。開院した祖父から続く3代目の院長である須賀朗(あきら)先生は、名前を体現しているかのように穏やかな語り口で、患者のほかスタッフからの支持も厚い。モットーは「何でも気軽に話せるかかりつけ医」。患者の話をじっくりと聞き、道具を活用しながらわかりやすく説明することを心がける。勤務医時代に多くの子どもを診てきた経験から、小児科領域も得意としている。院内には超音波検査機器を備え、幅広い病気のスクリーニングも行う。「地域の方の健康を守るお手伝いがしたい」と話す須賀院長に、診療への思いや取り組みについて聞いた。
(取材日2018年5月24日)

悩みがあった時に真っ先に浮かぶクリニックでありたい

まずは同院の成り立ちについてお聞かせいただけますでしょうか。

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当院は1931年に私の祖父が開院したクリニックで、父、私と院長職を引き継いできました。祖父は栃木の生まれだったのですが後に上京し、眼科医院だったこちらを使うようになったと聞きます。当初は木造2階建ての建物でしたが、1969年に改装、車いすやベビーカーを利用される方のために昨年スロープも設けました。私が診療に加わったのは2003年からで、後に診療の中心を担うようになりました。父はもう89歳になりますが、まだこちらで非常勤医師として診療しているんですよ。父に会うことを励みに足腰を鍛えている患者さんもいらっしゃいます。

現在はどんな患者が来院しているのでしょうか。

近くにお住まいの徒歩圏の方が中心ですが、以前は工場の多かった地域ですので、工場の閉鎖後にも埼玉県朝霞市などの遠方からお車で来院される方もいます。高齢化に伴って年齢層としてはやはりご高齢の方が多く、最高齢である102歳の方をはじめ、祖父の代から引き続き通われている人もいらっしゃいます。中には3世代にわたってご家族ぐるみで当院を受診されている方も。その一方、当院は内科の他に小児科も標榜していて、私の専門も小児科ですから、小さなお子さんをお連れのお母さんも見られます。父の代から近くにある保育園の園医を務めているので、お子さんの中にはそちらの園児もいますね。

院長はどんなクリニックをめざして日々の診療に臨まれているのでしょうか。

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赤ちゃんからご高齢の方まで全世代を診ながら、患者さんにとって一番に相談したいと思えるクリニックでありたいと考えています。まずは一次的な窓口として幅広くいろんなお悩みに対応し、必要があれば早期に適切な医療機関をご紹介するようにしています。「ここであれば自分の話をよく聞いてくれる」。そんなふうに思われるクリニックでもありたいですね。患者さんの中には「他院で医師から怒られてしまった」と話す人もいるのですが、私は患者さんが気軽に何でも話せる存在でありたいと思っているので、その人が委縮してしまうようなことは言いたくないんです。診療時には患者さんにじっくりと付き合うようにしています。

患者の話をよく聞き、見える形で説明する

診療時には患者の話をよく聞くように心がけているのですね。

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ええ。まずは患者さんが言いたいことをすべてお聞きしたいですね。そして、いろんなお話をされる中で最も不安に感じられていることを把握して、問題の解消方法を検討していきます。説明をする際には、小さなチューブを血管に例えたり、心臓の模型を使ったりして目に見える形で伝えることも重視しています。言葉だけではイメージがつきにくいですから。最近はテレビや新聞、インターネットで医療に関する情報がたくさん手に入るようになりましたから、不要な不安を抱えている人も多い印象を受けています。中には新聞の切り抜きを持参してご質問される方もいらっしゃる。メディアで言われることがすべて患者さんに当てはまるわけではありませんから、その方に合った健康維持・増進の方法をお伝えするようにしています。

同院で力を入れている診断・治療があればお聞かせください。

一つ挙げるとすれば超音波(エコー)検査です。勤務医時代にこの検査をたくさん経験させてもらいました。超音波検査は文字どおり、超音波を体に当ててその反射を画像化することで異常の有無を調べるもので、多くの病気のスクリーニング、つまり選別を図ることができます。急な腹痛から、腸閉塞、膵炎など直ちに治療を要する疾患の鑑別の他、肝臓や腎臓、膀胱にがんが見つかることもあります。更に、頸動脈を調べることで動脈硬化の進み具合を把握し、生活習慣病の治療に役立てることも可能です。超音波検査を行うことである程度の病気の見立てをつけられますから、疑いのある病気の診断と治療を得意とする医療機関に効率的にご紹介することができます。症状が出てからですと病気が進んでしまっている場合がありますので、違和感を感じたり、気になることがあれば、気軽に来院いただければと思います。

院内の雰囲気が良く、スタッフさんも働きやすそうですね。

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妻からは「穏やか」と言われるのですが、そうした私の気質がスタッフ全体の関係性を良いものにしているのだとすればうれしく思います。スタッフは私にとっても自慢とするところで、皆さん、患者さんに優しく接してくれています。長い人だと20年近く働いている人もいました。母、娘と2代にわたり勤めて下さる人もいます。診察前に、気になっている症状を聞いていてくれていたり、ちょっとした待ち時間に世間話をしてくれていたりします。そんな、家族的な温かみのある雰囲気はこれからも大切にしたいです。

葛藤を経て、医師として患者と向き合うように

先生が医師を志されたのは、やはりお父さまに影響を受けてのことだったのでしょうか。

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そうですね。小さな頃は父の仕事がよくわからず、父が夜遅くまで何かを紙に書いている姿が印象深かったので、書類を書く仕事をしているのかと勘違いしていたんです。後に、保険請求をしていたんだとわかったのですけどね。物心がつくようになってからは患者さんが父にお礼を言う姿を見て、立派な仕事をしているんだなあと憧れの眼差しで見ていました。ただ、本当に医師としてやっていく覚悟ができたのは大学を卒業してから。医師は患者さんの命に向き合う仕事。大きな責任が伴うことに怖さも感じていました。自分の中で葛藤していた時期もありましたが、最終的には責任に向き合い患者さんのためになることをしていきたいと思うようになりました。当時は大学の医局へ入局する人が多かったのですが、将来開業医としクリニックを継承することを決めていましたので、子どもから高齢者までさまざまな患者さんを診られるよう、地域の中核病院で研修を受けました。

お忙しい中、休日はどんなふうに過ごされていますか?

家族と一緒に過ごすことが多いですね。私と妻には高校2年と中学2年の子どもがいて、共に多感な時期ではありますが取り立てて反抗期だと見受けられる様子もないんですよ。両親との時間を心地良く思っているようでうれしく思います。最近は子どもと赤羽にある商業施設にショッピングに行くことが多く、新しい飲食店を開拓しています。あとは、個人的に好きなことは歴史散歩ですね。廃墟などその場にたたずんで目を閉じてみると往時の活気が想像され、人々の話し声や足音が聞こえてくるようでなんだか面白いのです。板橋区には赤塚や志村などの城跡エリアもあります。小学校の頃は学校帰りに、廃工場を秘密基地にして遅くまで遊んでいました。

最後に、改めて読者にメッセージをお願いします。

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引き続き、かかりつけ医として、地域の方々の健康を守るお手伝いができるよう、診療を続けていきたいと思います。健康に長生きをするためには、病気の早期発見と早期治療がとても重要で、そのためには日頃から何でも相談できるかかりつけ医を持つことが大切。当院がそんな存在になれたらうれしいですね。それと、子どもの患者さんもより多く診療していきたい思いがあります。お子様を診察して、そのきっかけで家族全員も診察していきたいです。私は勤務医として病院や虚弱児施設でお子さんを多く診てきました。慢性的なぜんそくやアトピー性皮膚炎などのほか、不登校の子どもたちにも対応していましたから、お子さんに関わるお悩みであれば何でもご相談いただきたいと考えています。

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