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根岸 慎一 院長の独自取材記事

ねぎし整形外科クリニック

(板橋区/高島平駅)

最終更新日:2019/08/28

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高島平駅から徒歩2分のところにある「ねぎし整形外科クリニック」。根岸慎一院長は、患者からの支持が厚く、時には飛び込みの相談もあるとか。「時間外であっても可能な限り診察します。どんなときも、診療では自分の家族に受けさせたいと思える治療を提供したいですから」と語る根岸院長の口調は、とてもやわらかい。しかし取材を通して、こちらを見据える眼差しは極めて真摯。「理想とする医療を追求するために開業した」と力強く話す根岸院長に、医院づくりのこだわりから診療に対する思い、これからの医療などに関して、たっぷりと話を聞いた。
(取材日2014年1月28日/再取材日2018年6月18日)

こだわりの詰まった環境の中で行う診療

力を入れている診療について教えてください。

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特に力を入れているのは運動療法、いわゆるリハビリテーションです。運動療法は、失われてしまった運動能力を取り戻すために行うもので、医学的エビデンスに基づいた治療法。継続的に続けることで、可動域と言って関節が動かせる範囲が広がったり、これまでできなかった動作が可能になったりといったことが見込めます。リハビリスペースを広くとっていることも当院の特徴の一つですね。一方で治療期間が長引くため、患者さんのモチベーション維持にも配慮しています。よく「毎日クリニックに通わないといけない」と思われている患者さんもいらっしゃるのですが、私としてはここで学んだことを、患者さんの可能な範囲で、ご自宅などで実践できるのであれば、必ずしも毎日通院する必要はないと考えていて、患者さんにもそのようにお話しています。

診療を支える設備面にもこだわりがあるのでしょうか?

もちろんです。開業にあたり、リハビリスペースの確保のほかにも、レーザー機器など各種医療機器の充実にも注力しました。とりわけ欠かせないものと考えたのが、患者さんが立った状態を撮影できる「立位式エックス線検査機器」です。一般的に、膝のエックス線写真は、ベッドに横になった状態で撮影しますが、それだと体重が膝にかかっていないので、“症状の出ているときの膝の状態”がわからないんです。立った状態で撮影することで、実際に歩行しているときと同じ状態になり、変形の有無がよりわかりやすくなります。メーカーによって撮影範囲も異なったため、かなり吟味しました。大学病院などで導入している施設もありますが、クリニックでは多くないかと思います。私の専門はスポーツ整形外科全般で、その中でも膝の疾患を診てきましたので、開業前より診療において、この立位式エックス線検査は欠かせないものでした。

診療の際に大切にされていることは何ですか?

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とことん患者さんと向き合い、徹底的に治療を行うことです。治療方針を決めるためには、確かな診断だけでなく、患者さんの治療に対する考え方を尊重することが不可欠です。また患者さん自身のコンディションに左右される部分もあります。診察時に突然「手術が必要です」と言われても、患者さんにとっては普段の生活においても精神的にも負担がありますよね。私は長らく大学病院に勤務していたこともあり、あらゆる症例に対して可能性を検討することを大切にしています。「本当に手術をしなければ治らないのか?」また、「徹底的に保存療法を行っても治らない患者さんだけ手術を行えば良い」と考え、その見極めと患者さんの思いをマッチさせることが、私が行う診療のポイントとして考えていたことです。今後の診療でも大切にしていきたいと思っています。

疾患だけでなく、患者の人生そのものを診る

医師をめざされたきっかけは?

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私が小さい頃、姉が病気で亡くなったんです。それからというもの、折にふれて母が泣く姿を目にしていたように思います。当時、私は野球少年で甲子園をめざしていたので、このまま野球で進学したいという思いがあったのですが、あるとき親族に、「君が、医者になってたくさんの人を助けてあげたらいいんじゃないか」と言われまして。自分自身の中にも家族を笑顔にしたい、喜ばせたいという思いがあったので、アドバイスに従い医学部進学をめざしました。

整形外科を専門に選んだ理由を教えてください。

当初は脳外科医になろうと思っていたんです。しかし考えてみれば、長年野球をはじめさまざまなスポーツを行ってきた私にとって、故障してもスポーツを続けたいと願う選手たちの気持ちも理解できるものでした。そこで自分は整形外科のほうが向いているんではないかと考えるようになり、卒業後は整形外科に進むことに。その後も経験を重ね、スポーツ整形外科を中心に診療にあたるようになりました。サッカーやラグビー、アメフト、野球などあらゆるスポーツ選手の体を診てきました。当院周辺も他のエリアと同じく、高齢化が進んではいるのですが、一方で、大学生や高校生などの学生も多く、また古い団地も新しくリノベーションされてきていることもあり、若い世代も新しく流入してきている町だと思います。一般外来の患者さんはもちろんですが、スポーツ整形外科にも運動療法を含めて数多く経験してきたことを発揮できていると思います。

どのような経緯で開業したのですか?

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専門性を高めながらも私は、「医者というのは、疾患だけを診るのではなく、患者さんの人生全体を診るべき」という考えを持っていました。より多くの疾患、いろいろな背景を抱えた患者さんと接したいという気持ちが年々強くなっていたんですね。それに、大学病院では診察はごく短い時間しか取れず、せっかく自分から話してくれようとしている患者さんの思いも聞けないことがほとんどでした。大学病院というのは組織なので、自分がこういう治療をしたい、こういう医療が患者さんのためになる、と思っても、独自に実践することができないのです。そこに強いジレンマを感じていました。「自分の理想の医療」がどんなものかというのを突き詰めて考えていたときに、自然と開業の道が開かれたのです。

自分にとって大切な人を診るように、患者と向き合う

関節リウマチ治療にも取り組まれているそうですね。

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私がリウマチも専門としていることもあり、相談を受けることが多いです。大学病院勤務時代は、見た目にもリウマチだとわかる症状の方が多かったのですが、当院のような町のクリニックでは、「リウマチかもしれない」というような、初期症状の相談が多いんです。そういった方々の経過観察をしていく中で、実際に関節リウマチだったと診断する場合も多く、初期段階から悩む人はたくさんいるのだな、と実感しています。また当院では、生物学製剤の処方にも対応しています。生物学製剤や免疫抑制薬の登場で、関節リウマチの治療は大きく進歩し、関節の破壊を予防することもできるようになってきました。合併症などが起こったときのために、地域の病院との連携も密にとっています。大きな病院だと予約が必要だったり、急な相談がしづらかったりといったことがありますが、当院ではそういったことがありませんので、気軽にご相談いただきたいです。

医療連携も大切にされているとか。

整形外科疾患を抱える患者さんの多くは、60歳代以上の中・高齢者であるため、内科疾患をはじめとするさまざまな病気を併せ持っていることがほとんどです。ですので医療連携は大切にしております。単純に病院を紹介することや、著名な先生を紹介するなど安易なことはせず、これまでに参加した学会や、研究、オペ経験などさまざまなことを含めて、「この症状の患者さんであればこの先生だったら安心して任せられる」ということまで踏みこんで紹介させてもらっています。やっぱり、自分の父や母を紹介したいと思えるようなドクターにしか、患者さんを紹介できないんですよね。

読者の方にメッセージをお願いします。

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自分にあったドクターに巡り合えず悩んでいる方も多いと聞きます。しかし、メディアで目にするドクターや有名な教授が、すべての患者さんにとって素晴らしい治療者とは限りません。クリニック選びで参考にしてほしいのが、近所の方やご友人などの、親しい方の「クチコミ」。実際にドクターと対面した方の意見ほど参考になるものはないと私は思っています。それに誰しも、良いドクターに出会えば「人に紹介したい」と思うはずですから。現代は情報がありすぎる時代ですから、逆に情報の波に飲み込まれず、日々の生活の中でアンテナを高くして、「これだ」と思えるドクターを選んでほしいと思っています。信頼のおける人からの声は大切にしてもらいたいですね。

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