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上田 至亮 院長の独自取材記事

うえだ眼科クリニック

(杉並区/下井草駅)

最終更新日:2020/05/27

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下井草駅南口を降りて右方向、フクロウの医院ロゴが目印となっている「うえだ眼科クリニック」。院内は車いすでもそのまま利用できるバリアフリー仕様で、トイレにはおむつ替え用のベビーシートも設置されている。上田至亮(よしあき)院長は、前職の「荻窪病院」眼科部長の時代から地域の眼科医療に携わってきたドクター。子どもの弱視や大人の目の不調、日帰り白内障手術のほか眼瞼下垂などの手術まで、さまざまな目の悩みに対応している。不安を抱えて受診する患者に対しては難しい専門用語をできるだけ避けて、納得するまで丁寧に説明する姿勢で臨む。「入院が必要な患者さんには地域の総合病院との橋渡し役を担いたい」という上田先生に、力を入れている治療や院内の衛生管理体制などについて語ってもらった。
(取材日2020年5月15日)

入院が必要な手術でも院長が一貫して担当する体制

開院から2年目ですが、現在の患者層から伺いたいと思います。

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小さなお子さんからご高齢な方までと実に幅広いです。開院後に治療を受けた患者さんのクチコミで広まっていった感じですね。前職の荻窪病院の眼科部長時代から担当している患者さんも当院に通われています。そもそもこの地で開業したのも、担当してきた患者さんを引き続き診られるようにという考えからでした。現在も毎週木曜日は荻窪病院に非常勤の眼科医師として通い、診療と手術を行っていますので、院内での診察・検査から総合病院での手術と入院、退院後のフォローまでもトータルで私が担当する体制です。車いすで介助が必要なために通院が難しい方、合併症があって入院が必要な方など、当院が入院の橋渡しもできればとの思いですね。また院内にて日帰りで行う手術では、火曜日の午後を手術日として白内障や眼瞼下垂、まぶたにできた腫瘍などの手術を行っています。

目の疾患について幅広く対応されているようですね。

前職では眼瞼下垂やまぶたの腫瘍を中心に、多くの白内障手術、眼瞼手術を手がけてきましたので、そうした経験とノウハウを生かして、総合病院とほぼ変わらない内容の手術を行っています。日常生活で感じたちょっとした違和感から、手術を要する病気まで、何でも相談できるかかりつけ医でありたいと思っていますよ。また、もしもご家族から希望があれば、手術は見学も可能です。手術室の窓から見学できるほか、別室でもモニターで見ることができます。大事な家族に、今、何が行われているのかを目で見て理解してもらうことによって、少しでも不安を解消できればと考えてこうした工夫を行っているのです。

子どもの患者に対する診療についても教えてください。

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お子さんの場合、学校の検診で視力が落ちていると指摘されたというご相談が多いですね。他の病院で斜視と診断された場合など、セカンドオピニオンでの受診もあります。当院には視能訓練士がパートを含めて6人、そのうち3人は常駐しているので、両眼視機能に異常がある斜視のお子さんや、弱視で両眼視機能を回復させる必要があるお子さんの検査や視能訓練にも対応しています。弱視や斜視には早期発見・早期対応が欠かせませんが、街のクリニックでは視能訓練士がいないところも多く、検査が難航するケースも少なくありません。視能訓練士は視力の検査、訓練のプロフェッショナルですから、自分の症状をうまく説明できなかったり、検査に対する集中力が続かなかったりする小さなお子さんでも丁寧に対応させていただいています。

さまざまな疾患の治療に対応

特に力を入れている治療は何でしょうか?

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加齢黄斑変性や眼瞼けいれんの治療、白内障の手術などです。加齢黄斑変性では抗VEGF硝子体注射を行います。抗VEGF硝子体注射は1、2ヵ月に一度、病気の進行が止まるまで行いますが、網膜の断面の状態を詳しく調べられる先進のOCT(光干渉断層計)を活用することで、患者さんの負担を軽減する工夫もしています。血管内の状態を見ながら治療を行うことで、加齢黄斑変性を引き起こしている異常な血管からの出血の抑制や、アナフィラキシーショックの回避なども期待できるようになりました。また、眼瞼けいれんの治療にも力を入れています。眼瞼けいれんは、まぶたを開けたり閉じたりする機能に異常が起き、目が開けにくい、まばたきが多いといった症状が出る病気です。まぶしさを訴える人も多いですね。当院では症状を抑えるため、A型ボツリヌス毒素製剤という薬剤を目の周辺の筋肉に注射するという治療を行っています。

白内障手術についても教えてください。

当院では、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術に対応しています。手術の際に遠近の両方に対応する多焦点眼内レンズを挿入することで、老眼による見えにくさの改善も期待できます。多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は以前先進医療として実施されていたのですが、今年4月からは選定療養の枠組みに変わりました。当院では自由診療として行っています。術後は、まれにですが遠くと近くの2焦点なので中間距離がぼやけて見えることがあり、単焦点眼内レンズのほうが具合が良いという方もいます。そのあたりも検査でしっかり確かめて相談の上、手術するかどうかを決めてもらうようにしています。

眼科の医師として、やりがいを感じることとは?

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見えなかったものが見えるようになる、その感動の瞬間に立ち会えることだと思いますね。眼科の医師をめざしたのも、手術を終えた患者さんが医師に感謝している様子を見たことがきっかけでした。実際に見た術後の美しさと、患者さんが心の底から喜ぶ姿が印象的で、「これはすごいことだ」と思ったのです。眼科の医師になってからも、手術をした翌日に病室へ回診にいったら、患者さんがベッドに正座されて待っていてくれたことがありました。私に向かって手を合わせて、「先生は神様のようです、ありがとうございました」と言ってくださったのには恐縮しましたが、心の底からの喜びが伝わってきて、うれしかったですね。こうした患者さんとの出会いが、眼科医師として働く原動力になっています。

衛生管理に注力。薬は自宅まで郵送も可能

院内感染の防止対策にも力を入れられているそうですね。

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新型コロナウイルスの流行時期からは患者さんに安心して受診していただけるよう、始業前にスタッフ全員を検温し、手指の消毒はもちろん、全員がマスクを着用するようにしています。ドアや待合室の椅子なども、手が触れるさまざまなところを消毒してから午前・午後の診療を始めていますよ。眼科では検査機器をのぞく機会も多いので、そうした接触部分までしっかりと消毒をし、さらに換気にも気をつけて空気洗浄機なども稼働させています。また、治療中の方の薬は当院まで足を運ばなくても受け取れるよう、電話やファクスで連絡してもらえれば郵送でご自宅まで届けることもできます。

テレワーク、リモート勤務も増えています。その際に気をつけるポイントは?

皆さんが長時間パソコンに向き合うようになり、やはりドライアイや眼精疲労で来院される方も増えてきていますね。予防法の一つとしてはパソコンとの距離に合った眼鏡を使用することでして、ある程度老眼が進行してきた方では遠距離がよく見える眼鏡で作業をしていると目に負担がかかりやすいので、パソコン作業にふさわしい中距離焦点の眼鏡にすることが大切です。あとはパソコンから離れて、目を適度に休める時間を設けることも重要ですね。

最後に今後の展望について伺います。

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最近の取り組みとしては”シュライバー”という医療クラーク制度を導入しました。診療中の医師と患者さんとのやり取りや診察所見などを、医師の代わりに電子カルテに打ち込む職員をもうける制度であり、これにより診療時には患者さんとしっかりと話せる時間をつくることができます。また、診療の時間短縮ができるため、患者さんの待ち時間を少しでも短くできるメリットがあります。現実はまだ導入したばかりなので、効果が出てくるのはもう少し先かもしれませんが(笑)。もう一つは少し先の話になりますが、日帰り手術も年々増えてきていることもあり、院内スペースの拡充や手術日程を増設したりしつつ、今後も込み合うことを避けられるように予約方法などさまざまなことを検討していき、より過ごしやすい院内空間にしていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズ/38万円~(税抜)

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