全国のドクター9,112人の想いを取材
クリニック・病院 159,060件の情報を掲載(2024年2月28日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 杉並区
  4. 下井草駅
  5. 医療法人社団至光会 うえだ眼科クリニック
  6. 上田 至亮 院長

上田 至亮 院長の独自取材記事

うえだ眼科クリニック

(杉並区/下井草駅)

最終更新日:2022/12/14

上田至亮院長 うえだ眼科クリニック main

下井草駅南口を降りて右方向に、フクロウの医院ロゴが目印の「うえだ眼科クリニック」はある。院内は車いすでも利用できるバリアフリー仕様。トイレには、おむつ替え用のベビーシートも設置されている。上田至亮(よしあき)院長は、荻窪病院の眼科部長の時代から地域の眼科医療に携わってきた。同院でも子どもの弱視や大人の目の不調、多焦点眼内レンズを用いた日帰り白内障手術など、幅広い目の悩みに対応。不安を抱えて受診する患者に対しては難しい専門用語をできるだけ避け、納得するまで丁寧に説明する姿勢で臨む。最近では白内障手術のニーズの高まりを受け、先進の機器を導入。対応件数を増やすことも視野に入れているという。地域の患者のため、意欲的に励む上田先生に、力を入れている治療や、白内障手術の詳細について、話を聞いた。

(取材日2022年11月21日)

老眼や乱視矯正対応の多焦点眼内レンズでの白内障手術

幅広く診療されている中で、特に力を入れている治療はありますか?

上田至亮院長 うえだ眼科クリニック1

最も注力しているのは、白内障の日帰り手術です。白内障は目の中でレンズの役割を果たしている水晶体が白く濁って見えづらくなる病気ですが、手術では濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズに置き換えます。この眼内レンズにはピントが合いやすい距離が設定されていて、遠方か近方かの1ヵ所に焦点(ピント)を合わせるものが単焦点眼内レンズであり、2~3ヵ所など遠方から近方の複数に焦点を合わせるものが多焦点眼内レンズです。当院ではその両方のタイプに対応しているほか、老眼や乱視の矯正にも対応したレンズも取り扱っています。レンズの種類と設定距離については、ご相談の上で選択いただくようにしています。

それぞれの眼内レンズにメリット・デメリットはありますか?

単焦点眼内レンズは、距離を遠方に設定すると手元が見えづらく、手元に設定すると遠方が見えづらくなるため、基本的に日常生活で見たい距離に合った眼鏡が必要になります。多焦点眼内レンズは遠・近または遠・中・近にピントを合わせるため、眼鏡の使用頻度を減らしたい方には適していますが、ごくまれに少しぼやけて見える、光がにじんで見える、目が疲れるなどの不具合を感じる方もいます。これらの不具合には個人差があり、2~3ヵ月経過して慣れてくると気にならなくなる場合も少なくありません。ただし、光の加減が重要な夜間の運転をされる方や、仕事などで細かい色合いを見極めることが必要な方には、これらの心配がない単焦点眼内レンズをお勧めしています。

費用面も気になります。

上田至亮院長 うえだ眼科クリニック2

単焦点眼内レンズの手術は、乱視矯正も含めて健康保険が適用され、多焦点眼内レンズは選定療養というかたちで使用できるレンズを取り扱っています。具体的には、自由診療の場合は全額自己負担ですが、選定療養での手術の場合は、基礎的な白内障手術にかかる部分は保険適用、多焦点眼内レンズの代金にかかる差額部分は自己負担となり「以前よりも検討しやすくなった」というお声をいただいています。費用面も含めてご説明しますので、安心してまずはご相談いただければと思います。

患者のニーズに合わせ、医療環境をアップデート

開院から4年目ですが、当初からの変化はありますか?

上田至亮院長 うえだ眼科クリニック3

現在も小さなお子さんから高齢の方まで、幅広い年齢層の方に来院いただいており、前職の荻窪病院の眼科部長時代から担当してきた患者さんも、引き続き通ってくださっています。4年目に入り、クチコミで来院してくださる方が増えているのを特に実感するようになり、日々ありがたみを感じていますね。特に白内障の日帰り手術に関しては、希望される患者さんが増え続けています。必然的に待機時間も長くなってしまうため、2023年から手術数を増やして対応いたします。また、より質の高い手術をめざすために、デジタル手術支援システムの導入と、白内障手術と同時に行う低侵襲緑内障手術の提供を始めました。

デジタル手術支援システムについて、詳しくお聞かせください。

通常の白内障手術では、手術前の検査データをもとに眼内レンズの度数を予測して設定するため、手術中に度数を判断することはできません。一方でデジタル手術支援システムは、手術前に予測した眼内レンズの設定度数と、手術中にリアルタイムで計測した目の形状の数値をもとに、AIが世界100万症例のデータから、適切な眼内レンズ度数の数値を導くというものです。測定に3〜5分ほど必要になり、その分少し手術時間が長くなる場合がありますが、これまで以上に、それぞれの患者さんにとって満足度の高い手術となるよう、昨年から導入しました。

低侵襲緑内障手術について詳しく教えてください。

緑内障は、目の奥にある視神経が加齢やさまざまな原因でダメージを負うことによって削れた結果、その領域に一致した視野が欠ける病気です。通常、毎日の点眼で眼圧を下げるための治療を行いますが、「MIGS」と呼ばれる低侵襲緑内障手術は、眼内ステントという小さな髪の毛の先ほどの金属片を、白内障手術の際に眼内に留置することで眼圧を下げることをめざす治療になります。場合によっては眼内ステントを入れることで点眼の回数や本数を減らし、点眼の煩わしさを軽減することが期待できます。症状としては初期から中期の方に限ってしか行えず、眼圧の数値にも制限がありますが、今注目されている治療です。

低侵襲緑内障手術は白内障手術と同時に行うことができるのですね。

上田至亮院長 うえだ眼科クリニック4

はい。白内障手術を希望される方の中で、緑内障の症状も見られる患者さんには、低侵襲緑内障手術も受けられることをご説明しています。15分前後の白内障手術の時間にプラス5分程度で行うことができ、術後の待機時間も通常の白内障手術と同じです。そのため日帰り手術として治療を受けていただけます。

検査と早期発見で、目の健康と充実した人生を支えたい

白内障以外の診療についてもお聞かせください。

上田至亮院長 うえだ眼科クリニック5

日常生活で感じるちょっとした違和感から、手術を要する病気まで、何でも相談を受けつけています。お子さんの場合は、学校の健診で視力の低下を指摘されたというご相談が多い印象です。当院は視能訓練士を重点的に配置して、斜視や弱視のお子さんの検査や視能訓練に対応していますし、成人では加齢黄斑変性や眼瞼けいれんの治療にも力を入れています。さらに、前職で眼瞼下垂やまぶたの腫瘍を中心に数多くの手術を手がけてきましたので、当院でも総合病院とほぼ変わらない内容の手術を行っています。手術日は火曜日の午後で、ご家族から希望があれば見学も可能です。手術室の窓または別室のモニターでご覧いただけますので、少しでも不安の解消につながればと思います。

テレワークやリモート勤務も増えていますが、気をつけるポイントはありますか。

皆さんが長時間パソコンに向き合うようになり、やはりドライアイや眼精疲労で来院される方も増えてきているのは感じますね。予防法の一つは、パソコンとの距離に合った眼鏡を使用することです。ある程度老眼が進行してきた方は特に、遠距離がよく見える眼鏡で作業をしていると目に負担がかかりやすいので、パソコン作業にふさわしい中距離焦点の眼鏡にすることが大切です。あとは定期的にパソコンなどの画面から離れ、目を適度に休める時間を設けることも重要ですね。

最後に読者へメッセージをお願いします。

上田至亮院長 うえだ眼科クリニック6

眼科の病気は早期に発見して進行させないことが大切ですが、病状が進んでいても見え方に急激な変化がないために、自分では気がつかないケースも少なくありません。そのため、定期的な検診や早めの相談をお勧めします。当院では、一人ひとりの患者さんとしっかり話す時間をつくるため、医療クラーク体制を導入しました。これは、診療中の医師と患者さんとのやりとりや診察所見などを、医師の代わりに電子カルテに打ち込むスタッフを配備するというものです。それにより、患者さんの待ち時間を短くすることにもつながりました。治療は患者さんと医師の協力で成り立つものですので、見える喜びをより長く保ち、充実した人生のお役に立てればと考えています。いつでも検査や相談にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

白内障手術/多焦点眼内レンズ:19万8000円~

Access