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仙石 祐一 理事長の独自取材記事

仙石クリニック

(豊島区/巣鴨新田駅)

最終更新日:2019/08/28

20181003 bana

下町の雰囲気が残る住宅街にある「仙石クリニック」。地域のかかりつけ医として、仙石祐一理事長の専門、脳神経外科と内科を中心としたプライマリケアの2本柱で診療を行う。院内は落ち着いた雰囲気で1階は診療スペース、2階は健診などの検査スペース、3階はリハビリテーション室でエレベーターも完備。東京医科大学病院等で脳神経外科の医師として長年診療と手術の経験を積んだ仙石理事長は、頭痛や認知症の治療にも注力し、丁寧な問診と患者とのコミュニケーションを大切にしている。また高齢などの理由で通院が困難な患者の訪問診療も実施。常に患者側に立って考え、気持ちに寄り添う診療を心がけている。一人ひとりにベストな医療を提供するために努力を惜しまない仙石理事長に話を聞いた。
(取材日2018年5月23日/2019年1月31日)

脳神経外科とプライマリケアの2本柱で診療

この地は生まれ育った場所だそうですね。

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はい、そうなんです。先代院長を務めていた父が引退し、第一線を退いたのちは、私1人で診療を行っていました。2018年12月からは弟が毎週水曜日に内視鏡検査に対応するようになりましたね。また、父は消化器、甲状腺を専門とする外科の医師として大学病院、社会保険病院で長年勤務し院長を務めた後、大塚で開業していて、私が開業するタイミングで地元である西巣鴨にいい場所が見つかったこともあって、父もクリニックごと移転し、2008年に親子で1つのクリニックとして新たなスタートを切りました。

どのような患者さんが来院されますか?

患者さんは昔からこの辺りに住む地元の方と次々にできる新しいマンションに住む若いファミリー、近隣の企業に勤めている方など、子どもからお年寄りまで幅広いです。当院は地域の総合的な診療室として内科、外科を母体としており、風邪や高血圧、糖尿病などの生活習慣病といった一般内科的な症状を診るプライマリケアと、専門性がある脳神経外科の2本柱で診療を行っています。クリニックの3階はリハビリテーションルームとなっており、各治療機器をそろえて「痛み」に対する治療を精力的に行っています。低出力・半導体レーザー治療器は、後頚部痛・肩こり・五十肩・背痛・腰痛・膝痛等、軟部組織の異常による痛みに用います。従来は整形外科に通って治療を受けるしかなかった痛みに対する新しい治療法だと思いますね。

専門である脳神経外科では、どのような診療をしていますか?

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頭痛治療が中心ですね。不安を抱えて来院される患者さんに対し、まずその原因を明らかにして不安を払拭することが第一です。頭痛はどんなときに、どのように、どこが痛むのか、丁寧な問診が非常に重要となります。じっくりと話を聞くことで8割程度診断ができますから、その確認のためにCTなどの検査を行うこともあります。緊急性を要するものなのか、そうでないかを診断し、個々に対応した治療を行い、必要に応じて大学病院や総合病院に紹介しています。重大な病気が隠れていることもありますから、「頭痛くらいで」と思わず専門の医師による正しい診断を受けることが大切です。また最近は認知症の相談も増加しています。患者さんはもちろん、ご家族も戸惑っていることが多いですから、しっかりと気持ちに寄り添ってサポートしていきたいと思っています。

患者側の立場で、病気ではなく人を診るのがモットー

医師をめざしたきっかけは何ですか?

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物心ついた頃から父の仕事を見てきたことも影響しているかもしれません。祖母は看護師、父は医師で、親戚も医師が多い家系でしたからね。小学生の時に私の心を捉えていたのは、「心は心臓にあるかもしれないが、考えるのは脳だ。人間が人間らしくいられるためには心臓と脳が重要だ」というテーマです。とても神秘的で魅力的でしたね。中学、高校時代も理数系の学問が好きで、数学は自分で専門的な勉強を進めて、授業で先生に難しいことを言っては困らせるような生意気な生徒でした。学問的な興味が、医師をめざした一番のきっかけですね。脳の世界は一人ひとり異なる、そういうところが今も興味がつきないです。

大学卒業後の経歴を教えてください。

東京医科大学を卒業後、そのまま同大学病院の医局に入局し、脳神経外科で診療や手術の経験を積みました。その後、医局からの出向で神奈川県立こども医療センターの脳神経外科に勤務しました。脳腫瘍など一般的な脳外科の手術はそこですべて経験させてもらいました。制度としてまだ在宅医療がない時代でしたが、親御さんがお子さんを自宅で看取りたいという希望があり、週に一度、往診にも出かけていました。脳神経外科には重い病気の子が多く、子どもが亡くなるのを見るのはとてもつらかったですね。連日の手術、当直で泊まり込みが当たり前の時代でしたから、家に帰れずにほとんどの時間を病院で過ごしていました。しかしそれを大変だとかつらいと思うことはありませんでした。何より自分が好きな仕事ですし、そういう厳しい日々の経験の中で、医師として多くのことを学ばせてもらったと思っています。

診療の際に心がけていることはありますか?

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病気を診るのではなく、「患者さんを診る」ことですね。ある日突然、街で「私のこと覚えていますか?」とかつて診療した患者さんに声をかけられたんです。正直わかりませんでした。大きな病院では、ひたすら病気を診て手術をしますが、患者さんとじっくり話す余裕はありません。しかし、患者さんは医師を見ています。自分の体を預けるのですから当然ですよね。医師もきちんと患者さんを見て診療しなければと改めてその大切さに気付きました。これは私が開業を志した原点でもあります。患者さんとのコミュニケーションを大切に、気持ちに寄り添う診療姿勢を大切にしています。話をよく聞いて丁寧な問診を心がけ、できるかぎり時間をかけています。ですから少しでも患者さんの待ち時間を減らすために、当院ではホームページから簡単に予約と現在の待ち人数の確認ができるシステムを導入しています。

患者が安心できる環境づくりに積極的に取り組む

「診療手帳」という取り組みをしていると伺いました。

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当院では患者さん一人ひとりに「診療手帳」を手渡しています。これは、検査結果や診断内容、薬、日常生活での注意点などを明記したもので、患者さんが帰宅後に診療を振り返る際にも役に立つと思います。患者さんの思いや希望が何よりも優先ですから、治療方針はこちらから一方的に押し付けるのではなく、意見を聞きながら一緒に決めていきます。大きい病院での治療が必要だと判断した場合には転院することになりますが、紹介状に書ききれない病歴なども記載していますので、転院先でもスムーズに治療を受けてもらえると思います。患者さんの安心につながればいいですね。

在宅医療にも力を入れているそうですね。

高齢になり通院が困難になった方や脳梗塞などの内科的疾患の方を中心に在宅医療を実施しています。緊急時の対応はもちろん、希望があれば自宅での看取りも行っています。開業医は大学病院の医師と違い、ご家族のことも含め、患者さん自身のことをより知ることになります。生活環境や人間関係などプライベートな部分も多いですから、病気を診るのではなく人を診ることの重要性と、医師としての責務をより強く実感させられますね。余生を家族と共に自宅で楽しく過ごしたいという患者さんの希望をくみ取り、残された時間を大切にしてもらえるように、少しでもお手伝いができたらと考えています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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私は常に患者さんの側に立ちたいと思っています。患者さんの気持ちになって診療にあたること、上から目線でなく患者さんの意見を聞きながらしっかり治療をしていくこと、一方的にこちらの方針を押しつけるのではなく、話し合って決めていくことを大切にしています。どんな些細なことでも相談してもらえるような信頼関係を築いていきたいですね。地域こそが地盤ですから、学校医であったり医師会の活動であったり、この土地のために私ができることは積極的に取り組んでいきます。また頭痛で悩んでいる人の多くは働き盛りの世代や女性が多く、自分のことは後回しにしてしまいがちな年代でもあります。忙しい人でも受診しやすいように当院では昼休みは短く、平日は20時まで診療している日もありますから、原因を知るためにも相談にきてもらいたいですね。

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