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服部 研吾 院長の独自取材記事

服部医院

(板橋区/ときわ台駅)

最終更新日:2024/06/05

服部研吾院長 服部医院 main

3代にわたり地域医療に貢献してきた「服部医院」。ときわ台駅の近く、常盤台小学校の前にあり、「体調が悪い時にまず診てもらうかかりつけ医院」として近隣住民から頼りにされる存在だ。優しい笑顔が印象的な服部研吾院長は、消化器内科の専門家として大学病院などで胃・大腸内視鏡検査に携わってきた経験を持つ。「患者の目線」を大切にしながら、丁寧な説明やコミュニケーションを心がける服部院長に、ホームドクターをめざすクリニックの特徴や内視鏡検査について話を聞いた。

(更新日2021年6月10日)

心の奥底にある気持ちに寄り添う、患者目線の医療

貴院のことについて教えてください。

服部研吾院長 服部医院1

外科の医師だった母方の祖父が開業し、約60年前からこの地域で医療を提供してきました。当時は工藤医院という名前で手術もしていたそうです。その後、父が引き継いで内科を標榜するとともに、麻酔科の経験を生かしてペインクリニックとしての治療も行っていました。2007年に現在の「服部医院」に改称し、僕が院長を継承したのは2012年のことです。現在では内科と消化器内科を掲げ、胃・大腸内視鏡検査や腹部超音波検査も行うのに加えて、2017年から姉の服部綾子が副院長として皮膚科疾患も診ています。当院はご高齢の患者さんが多く、祖父の代から診ている方もいらっしゃるんですよ。皆さんに安心して受診いただけるよう、2015年にはバリアフリーや衛生面を意識し全面改装しました。靴のまま入れるようになり、車いすや小さいお子さん連れの方が使いやすいトイレも設置。駐車場も広くとり、3台分のスペースがあります。

診療面ではどんな特徴がありますか?

僕の専門である消化器内科では、胃と大腸の内視鏡検査に力を入れています。もともと消化器系に興味があったので、研修医として帝京大学医学部内科学講座に入局した後に大学院にも進み、博士号を取得しました。当時所属していた研究室は消化器領域の中でも特に胃や腸を専門としていて、そこで研究と臨床に励んだ経験が自分の基礎となっています。賛育会病院や帝京大学医学部附属病院でもたくさんの内視鏡検査に携わり、研鑽を重ねてきました。またニーズが高い皮膚科については、日本皮膚科学会皮膚科専門医の副院長が加わり、より専門的な診療が提供できるようになりました。かかりつけ医院として、事務2人と看護師4人とも連携しながら、多様な疾患を診られるように努めています。

診療で心がけていることを教えてください。

服部研吾院長 服部医院2

精神的にも物理的にも患者さん目線で診ることを心がけ、本当に望んでいることは何かを探るようにしています。例えば、検査や治療を受けたがらない場合、痛そうだからという方もいれば、金銭面での不安が理由の方もいらっしゃいます。それでも、患者さんにとって大事な検査や治療だと理解していただく必要がありますし、そのためには信頼して何でも話していただける関係づくりが大切です。普段から何げない会話を通じてコミュニケーションをとり、人と人として向き合う接し方を意識しています。また院内処方を行っているのも、患者さん目線で便利だろうという思いからです。新しい薬の中には処方箋を出して院外対応となるものもありますが、たいていは院内で十分対応できます。薬局に行くとなると患者さんが二度手間になるので、昔から引き継ぐこの体制を続けていくつもりです。

専門知識と経験を生かし、精度の高い内視鏡検査に注力

胃・大腸内視鏡検査について教えてください。

服部研吾院長 服部医院3

見落としのない検査をめざし、解像度の高い内視鏡を導入しています。事前に予約をいただいて、胃の内視鏡検査は午前8時30分、大腸は午前10時から始め、所要時間は準備、前処置、結果説明も含めて胃で20~30分、大腸は30~40分ほどです。鎮静剤は使用しないため、早い回復が見込め、終わった後には出勤される方もいます。患者さんは検査が早期発見・早期治療に有用なことはご存じなのですが、時間の長さや不快感を理由に受診を避けるケースも見られます。ですから短時間の検査に努めるとともに、胃カメラでは、経口に比べて負荷が少ないといわれる経鼻タイプもそろえました。一方で、スコープの管が太い経口タイプのほうが解像度が高く、早期がんを見つけるには適している面もあるので、一定の年齢以上の方には経口での検査をお勧めしています。大学病院などで多くの検査を行い、たくさんの症例を診てきた経験を患者さんに還元していきたいですね。

動脈硬化検査も行っているそうですね。

動脈硬化は自覚症状に乏しく、「沈黙の殺人者」と呼ばれることもあります。年齢とともに症状が進行するため、半年から1年に1回の定期的な検査がお勧めです。検査では、血圧測定で巻きつける腕帯と同様のものを両手両足に巻きつけ、血圧を測ったり、胸に装着した機器で脈波を調べたりします。結果はグラフ化されるので、自分の目では確認できない動脈硬化の程度が一目でわかるんですよ。患者さんが現状を実感しやすいですし、医師としても、客観的な数値を症状改善のアドバイスに役立てています。動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞など取り返しのつかない病気を引き起こす可能性が高まります。高齢化をはじめ、高脂血症や糖尿病などの生活習慣病、食生活の欧米化による肥満の方が増え、患者さんは増加傾向です。生活習慣を変えるには時間がかかりますが、ご自身が意志を持って取り組んでいくことが改善の鍵になると思います。

診療の中で印象に残るエピソードはありますか?

服部研吾院長 服部医院4

僕が診療時に患者さんと目線を合わせることを心がけているのは、研修医時代の経験から来ています。当時は忙しいながらも、きちんと患者さんと接しているつもりでした。ところがベテランの看護師さんから、「患者さんのベッドサイドに椅子を持っていって座り、ちゃんと話を聞いてあげて」と言われ、その時に初めて、まだまだできていなかったのだとわかったんです。また僕は背が高く、立ったままだと威圧感を感じる方もいるようなので、それ以来、患者さんと話す時は少しかがんでみたり、ベッドで寝ている方に対しては、まず傍らに椅子を置いて座った上でお話ししたりして、患者さんの目線をいつも意識しています。

家族全員の健康管理を行う「ホームドクター」をめざす

医師になろうと思ったきっかけを教えてください。

服部研吾院長 服部医院5

小さい頃は父と町を歩いていると、ばったり会った患者さんにあいさつされることがよくありました。まだ子どもでしたが、そうした父の姿に「頼りにされているんだな」と感じた記憶が残っています。代々医師の家系ということもあり、医師になるのは自然な流れではあったんですが、実際に現場に立つことで、改めて医師としての自覚ややりがいを感じています。例えば、いろいろな医療機関を転々としていた患者さんから「やっと診断がつきました」と言っていただくことや、治療をして良い方向に向かう様子を見られるといったことが、この仕事のやりがいだと感じています。

忙しい毎日だと思いますが、休日はどのように過ごしていますか?

コロナ禍になる前は妻と出かけたり、スポーツクラブで運動したりしていました。野球観戦も趣味で、よく見に行っていましたね。今はなかなか以前同様とはいきませんが、その代わり、猫3匹と犬1匹のペットたちに癒やされています。猫は雑種2匹とマンチカン、犬はペキニーズです。もともと犬を飼おうと言い出したのは妻のほうなんですよ。半年間ペットショップに通い続け、自分と誕生日が同じ子犬に運命を感じてしまったようです。根負けして飼い始め、もう12歳になります。夫婦そろって動物好きなので、休日に一緒に散歩に行く時間が息抜きになっています。

最後に今後の展望と、読者へメッセージをお願いします。

服部研吾院長 服部医院6

僕がめざしているのは、家族で利用できる「ホームドクター」です。一緒に暮らすご家族全員が同じクリニックにかかることで、食生活や病気への取り組み方についてのアドバイスが、より具体的にしやすくなると思っています。例えばイギリスでは、医師が家族全員の健康を把握できることがメリットだと考え、ホームドクター制度を取り入れています。当院でもご家族全員の健康についてきめ細かいフォローを行えるようにしていきたいですね。近頃は、「こんな症状があったら、この病気を疑え」というような趣旨のテレビ番組も多く、情報が氾濫する中で思い詰めてしまう人もいて心配な状況です。身近なかかりつけ医としてご相談に乗りますので、気になることがあれば一人で思い悩まず、ぜひ気軽にお越しください。

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