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田中 康之 院長の独自取材記事

田中医院

(練馬区/石神井公園駅)

最終更新日:2019/08/28

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西武池袋線・石神井公園駅から車で約10分、関越練馬ICから近くの住宅地に位置する「田中医院」は、練馬の地で地域医療を支え、50年以上の歴史を持つクリニックだ。開業した父に続き、現在すべての診療を担うのは、大学病院で長年循環器と内科の診療に携わってきた田中康之院長。「診療の際は、患者さんとじっくりお話することを心がけています」と言い、一人ひとりの患者と丁寧に向き合う診療スタイルが地域住民をはじめ、たくさんの患者からの信頼を得ている。午前と午後の診療の合間には訪問診療も行い、老年医学やプライマリケアにも精通。人柄がにじみ出るような、優しく穏やかな語り口が印象的な田中院長に、診療の特徴や今後の展望などについて聞いた。
(取材日2018年5月29日)

練馬の地で長年地域医療を支える

長年、地域医療を支え続けていらしたのですね。

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そうですね。当院は、父が1966年に開業しました。10年ほど前から、父と分担して診療していましたが、2013年より、私が全面的に診療を行うようになりました。父が内科医師でしたので、父の背中を見て育った私も自然と内科医師をめざすようになり、内科全般に加え循環器を中心に、東京慈恵会医科大学附属病院で診療し、研鑽を積んでまいりました。当院では内科、循環器科に加え、消化器、呼吸器、血液、神経などあらゆる疾患に対応しています。また、午前と午後の診療の合間に、近隣の看護士さんや保健師さん、ヘルパーさんたちなどにご協力いただきながら、訪問診療も行っています。患者さんの日常生活が苦しくなってしまうような治療は、良い治療とは言えません。先端の診療を提供しつつ、患者さんの生活の質を損なわない治療をめざしています。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

地域にお住まいの年配の方が多いのですが、この地域はファミリー世代もたくさん住んでおり、最近では、20〜40代くらいのお勤めの方や、ママさんパパさんたちも来院されるようになりましたね。私が循環器専門ということで、池袋からわざわざ足を運んでくださる方もいらっしゃいます。風邪など急性期の症状の方、生活習慣病の方などさまざまな症状の方がいらっしゃいますが、それらの症状とともに、心理的なストレスについて相談に来られる方も多くいます。心理的なストレスが自覚症状と結びつくかどうかなど、明確な答えとして導き出せないこともありますが、医師にお話しいただくことによって楽になることもありますので、しっかり向き合い親身に寄り添っていきたいと思っています。

診療の際に心がけていることを教えてください。

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繰り返しになりますが、患者さんのお話をじっくり伺い、丁寧でわかりやすい説明を施すことです。だからこそ、心理的なお悩みや不安などにも耳を傾けています。患者さんとの間になるべく垣根をつくりたくないので、気になる症状以外のことについても、気軽にお話しいただければと思います。このような「患者さん重視」のスタイルで診療しているため、待ち時間が長かったり、一日で診療できる人数が限られてしまったりと、ご迷惑をおかけしてしまうこともあります。しかし、一人ひとりの患者さんと丁寧に向き合い、納得できる医療を提供していきたいと思っておりますので、ご理解いただければと思います。

患者の症状に応じ動脈硬化の検査や治療も

なぜ、循環器を専門に選ばれたのですか?

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大学病院時代は、内科全般を診療できる医師になりたいと考えていましたので、総合内科診療が可能な医局に入局し、消化器、呼吸器、血液・神経疾患などさまざまな疾患の患者さんの診療を経験できました。中でも、循環器の疾患である心筋梗塞や心不全、狭心症などを発症した患者さんは、入院される時には生命の危険が高い状態でとてもおつらそうなのですが、適切な投薬や治療で血管の詰まりを取り除いていくことにより症状の改善につながり、元気になって笑顔で退院されていくことが多いのです。シンプルでダイナミックな治療が自分の肌に合っていると感じ、循環器を専門にして今に至ります。

循環器疾患はどのように診療していらっしゃいますか?

循環器疾患は、血管が老化現象を起こして硬くなってしまう動脈硬化と大きく関わりがあります。当院では、動脈硬化の診療の一環として、心電図はもちろんのこと、必要に応じて頸動脈の硬化の評価や、手と足の血圧を同時に計るなどの検査を行っています。最近では眠っている間に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群も、動脈硬化の危険因子の一つとして考えられています。大学病院の循環器科で当直していた時も、夜寝ている時に呼吸が一瞬止まっている患者さんがいらっしゃいました。ただちに命に影響するわけではありませんが、早期発見、早期治療が健康への何よりの近道です。当院では、簡易睡眠時無呼吸検査装置を用いて検査し、患者さん一人ひとりの症状に応じた治療やアドバイスも行っています。

訪問診療も行っているのですね。

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はい。通院が困難になった方や、自宅で最期を迎えたいという希望を持つ方が増えています。このような高齢の方が住み慣れた家や地域で安心して生活が送れるよう、地域の看護師さんやケアマネジャーさん、保健師さんなどと連携を取りながら、午前と午後の診療の合間に訪問診療を行っています。最近は、練馬も高齢化が進み、悪性腫瘍末期の患者さんもいらっしゃいます。私一人で動いていますので、その方々すべてを受け入れるキャパシティーが少なくなってきているのが現状ですが、動ける間はなるべく要請に応えつつ、新しい仕組みをつくっていければと思っています。ご家庭の状況など、皆さんさまざまなご事情をお持ちですので、診療に加え、それぞれの方の生活環境をお伺いすることで、「どう暮らしていけばもっと快適になれるのか」というところまでアプローチしていきたいですね。

一人ひとりの患者とじっくり丁寧に向き合う

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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やはり、父の影響が大きいですね。幼かった頃、患者さんから「良くなりました。ありがとうございます」という言葉を頂いた時の父の笑顔がとても印象的で、私なりにとても誇らしく、うれしかったことを覚えています。一時期、英語の先生に憧れたこともありましたが、最終的に医師の道を選びました。私が医師としてどれだけ世の中のお役に立てているかはわかりませんが、この仕事に就くきっかけを与えてくれた父には感謝しています。

お忙しい日々の中、休日はどのようにお過ごしですか?

息子や妻と過ごす家族の時間が私の楽しみでもあり、エネルギー源でもあります。特に、週末、野球を頑張っている息子の試合の応援に行くのが待ち遠しいですね。小学生の息子はサッカーから野球に転向し、妻のサポートのもと、毎週末練習や試合に励んでいます。仕事が忙しくて練習には付き合えないのですが、試合の応援は楽しいですね。私自身、走ることが趣味だったのですが、足を痛めて走れなくなったぶん、最近は息子の勉強を見たりもしています。コミュニケーションの取り方で悩むことも多く、患者さんが、自分の体以外の心の悩みを相談してくるお気持ちもよくわかります。息子は将来医師になりたいと言っていますが、私の存在よりも、テレビ番組の影響が大きいようですね(笑)。健康な体で好きなことにチャレンジしながら伸び伸び育ってほしいと思います。

今後の展望について教えてください。

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今後もこれまでどおり、一人ひとりの患者さんと丁寧に向き合い、じっくりお話を伺いながら、体や心の悩みや不安を取り除くお手伝いをしていきたいと思います。訪問診療についても同様に考えています。医師が僕一人の体制なので、手いっぱいになる面もありますが、私なりのやり方で患者さんやご家族と密にコミュニケーションを深めながら、いろいろな方々と連携を取り、新たなしくみを考えながら地域医療に貢献していきたいと思います。

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