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藤野  剛 院長の独自取材記事

ときわ台レディースクリニック

(板橋区/ときわ台駅)

最終更新日:2020/04/01

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2008年の開院以来、近隣の患者から頼りにされてきた「ときわ台レディースクリニック」。院長の藤野剛先生のモットーは、患者の思いをしっかりくみ取り、患者からのサインを見逃さないこと。そのためか、白を基調とした明るい院内は、どこかアットホームな雰囲気に包まれている。2017年のリニューアルでは患者がゆったりと治療を受けられるような環境を整え、培養室や手術室、リカバリールームなどの設備の充実も図った。医師研修時に体外受精の採卵後、卵子を見学したことが産婦人科の医師になったきっかけと語る藤野院長。不妊治療への取り組みやスタッフへの思い、今後の展望や健康の秘訣などたっぷり話を聞いた。
(再取材日2019年6月27日)

患者が快適に治療を受けられるよう、環境に配慮する

ゆったりとし空間が広がり、清潔感のあるクリニックですね。

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2017年のリニューアルで診察室を増やしましたので、患者さんの待ち時間を軽減でき、効率良く診療を進められるようになりました。培養室のスペースも広げ、医療機器や設備を増強。手術後に休息するためのリカバリールームも増やしました。手狭だった場所をゆったりさせたというか、患者さんが治療を快適に受けられるように考えた結果なんです。リニューアルの際に設置したキッズルームはお子さま連れの方に好評です。また、電子カルテのシステムをバージョンアップしたことにより、不妊治療の結果などのデータを管理しやすくなり、診療もよりスムーズになりました。これまで紙で管理していた不妊治療のデータと電子カルテが連動できるようにもなりました。

開院から10年以上たち、患者さんが変わったなと思うことはありますか?

当院では問診を重視していますので、初診で1時間お話しすることもあります。ですから1日に3組しか初診予約を受けられません。初診待ちを減らそうと枠を増やしたこともありますが、思ったほど初診待ちが減りませんでした。非常勤の医師を増やして対策を講じたのに、です。不妊に悩む人は右肩上がりで増えていますし、共働き家庭が増えている環境により、妊娠を希望する人の年齢も年々上がっています。開院当初は不妊治療を初めて受ける人が多かったのが、他院から移ってくる人も増えました。クチコミで来院する人も多くなっています。そのための苦肉の策として、一般の婦人科を少し縮小するように踏み切りました。患者さんを端から順に対応していては診療が雑になりかねない、それだけは避けたいのです。不妊治療の病院では一般の婦人科は診ないことも多いのですが、自治体のがん検診も行っているので、地域のためにもゼロにしないよう努めています。

開院時と比べると、職員の数も増えましたね。

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リニューアルでスペースが広がったぶん、非常勤の医師も含め、一緒に働く仲間も増えました。スタッフは当院の「財産」、とても大切な存在です。悩みや相談ごとがあるときは、私が話を聞きます。また、産休・育休後に復職したときに、温かく受け入れられるように職場づくりに配慮し、せっかく子どもを授かった人が後ろめたい気持ちで仕事に向かわずに済むように心がけています。当院の職員は勉強熱心で、体外受精について専門的な研鑽を積んだ看護師もいます。また当院は、個人のクリニックとしては珍しく「新卒採用」もしており、若手の育成にも力を入れています。

悩みを持つ女性を救う「駆け込み寺」を理想として

不妊で悩んでいる患者さんもいらっしゃいます。患者さんに接する時に心がけていることなどありますか?

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当院は、「仕事のストレスで生理不順になった」「なかなか妊娠できない」など、それぞれに悩みを持つ女性を救う「駆け込み寺」でありたいと思っていますので、患者さんのお話を聞くことを何より大切にしています。話すことで気持ちが変わることもありますので、患者さんからのサインを見逃さないように気をつけています。患者さんが無事妊娠したら、一緒に喜びを分かち合いたいですね。でも、治療がうまくいかず行き詰まったときは、旅行に行くなど、少し治療を休むよう提案することもあります。治療を続けることだけが大切ではないし、休んでいる間に妊娠する人もいるほど、ストレスから解放されることが大切です。

治療はタイミング療法から段階を経て進めていくんですよね。

一般的な方法を3~6回試してうまくいかなければ次のステップへ進む、という方向性はある程度決まっています。でも、体外受精まではしたくないという方や、極力自然に近い形で妊娠を望む方など、要望はさまざまです。ですから、体外受精や顕微授精などにいきなり進むのではなく、説明しながら意向を伺います。選択するのはあくまで患者さんですからね。検査をしながら、タイミング療法や人工授精などの一般不妊治療を行ってみて結果が得られなければ、顕微受精などに進むというように治療を実施します。もちろん、すでに不妊治療を受けてきた方で最初から体外受精をご希望の場合や、年齢的に必要な方はその限りではありませんが、まずは一般不妊治療からというのが基本的なスタンスです。

患者向けの説明会を定期開催しているとお聞きしました。

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説明会は月2回、土曜日の午後に行っています。以前は5組10名を対象としていましたが、現在は10組20名と、少し枠を広げました。私と看護師が交替しながら、待合室のスクリーンに資料を投影して1.5~2時間ほどお話ししています。対象となるのは当院の患者さんで、体外受精へのステップアップを検討する方はもちろんのこと、ちょっと興味があって聞いてみたいという方も参加可能です。条件は、ご夫婦で参加していただくこと。ご主人がどうしても無理な場合は、申し訳ありませんがお断りしています。採卵するにしても、どんな医師が行っているのか知らないでいるより、顔くらい見ておいてほしいと思うのです。ご夫婦が同時でなくても、別の回の説明会に参加しても構わないことにしています。

患者の誤解を招かないため、情報提供と説明を大切に

一般不妊治療を行う場合に大切なことはありますか?

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不妊治療では、患者さんの姿勢や考え方、夫婦のコミュニケーションが大切です。例えば、診察の際に明日が排卵日であれば、今日か明日、性交渉をするようにお伝えします。当院では、次の来院時に性交渉の有無を確認し、排卵したかどうかを超音波で確認しますが、中には「主人が協力してくれなかった」というケースもあります。もしタイミングを計ることができないのであれば、ご主人にご説明したり、カウンセリングをする必要も出てきます。性交渉ができなかったから、では次に行きましょう、というのではなく、それが心理的なものなのか、肉体的なものなのか、もともと治療に非協力的なのか、性交渉そのものがうまくいっていないのか、原因を探すことが大切です。男性側に不妊の原因があった場合は、連携している他のクリニックや大学病院に紹介します。また、当院では着床傷害の治療にも力を入れています。

妊娠を望む患者さんに向けて、今後の展望を教えてください。

開院して10年過ぎましたので、より多くの患者さんに妊娠していただけるように知識や機材などを新しくして、常に前進していきたいですね。また、不妊治療を受けている患者さんにとって大事なことですから、当院では治療成績をホームページで随時更新し、説明をしています。不妊治療は、頑張れば必ず報われるとは限りません。あくまでも確率を上げることを目的とした治療ですから、初診の際に「いつ妊娠しますか」と尋ねられても、わかりませんとしか言えないのです。通院して体外受精をしたからといって、すべての患者さんが子どもを授かるわけではないということは、誤解を招かないようにお伝えします。最終的に良い結果に結びつかない方もいらっしゃいますから、そのことを認識しながら治療にあたっています。

お忙しい毎日だと思いますが、健康の秘訣などありましたら教えてください。

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以前はクリニックの近くに住んでいたのですが、少し離れた町に引っ越してからは車で通勤するようになり、すっかり体を動かさなくなりました。それで、かえって意識して運動するようになって、月数回はゴルフでラウンドしたりしています。自宅では家事を家族に任せきりにしないようにしています。日曜日はそのほかに、自宅の庭の手入れをしたりしてのんびり体を動かしています。また畑を持っていて野菜がたくさん採れるので、その野菜を使って家族のために料理をしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人工授精/1回約2万円、体外受精/約30万円、顕微授精/約37万円、凍結融解胚移植/約8万円

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