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金高 太一 院長、金高 清佳 副院長の独自取材記事

おひさまクリニック

(北区/十条駅)

最終更新日:2019/08/28

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十条駅から徒歩1分、下町風情の残る街にある「おひさまクリニック」。心和むおひさまのロゴが印象的な同院は、白と木目調がベースのバリアフリー空間に、充実のキッズコーナーを用意。2015年6月に小児科医院として開院し、2017年4月、新たに耳鼻咽喉科を開設した。小児科を診療する金高太一院長は、リウマチや感染症を中心に学び、乳児から中学生まで幅広く診療する子ども好きの先生。大学病院や地域の中核病院で学んだ耳鼻咽喉科を診療する金高清佳先生とともに、大学病院勤務の経験で得た感染症管理の知識や新しい情報を患者へ丁寧に伝える。地域のプライマリケアの役割を担う2人の先生に、クリニックの診療や今後の展望など幅広いテーマで話を聞いた。
(取材日2017年6月28日)

子どもの診療には幅広く総合的な診療が重要

開院のきっかけを教えてください。

1

【金高院長】十条は僕が生まれ育った街で、いつかはこの地で開業したいと思っていました。江戸っ子気質の人が多そうな下町ですが、意外とお父さんが連れてくることも多いですね。患者さんはほとんどが感染症やアレルギーです。院内には感染症の拡大を防ぐために小さい待合室が別にあり、1ヵ月未満の赤ちゃんの検診などでは、ほかの患者さんから菌をもらわないように逆隔離室として使っています。

開院から約2年、新たに耳鼻咽喉科を併設されたのですね。

【金高院長】今年の4月、妻の診療する耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科が診療科目として加わりました。開院当時からいずれは一緒にやっていくつもりでしたが、小児科として診療していく中で耳鼻咽喉科のニーズが多くあることから、このタイミングで診療を開始することになりました。院内は第2待合室やキッズスペースの配置を少し変更し、耳鼻咽喉科の診察室、聴力検査などの検査室を整えました。
【清佳先生】耳鼻咽喉科では小児科でかかった患者さんやご家族をメインに診ています。お子さんは鼻水や咳が出て耳鼻科を受診することもありますし、小児科を受診されて所見が取りづらいときなどにこちらで診ることもあります。大人の症状としては、副鼻腔炎・咽頭炎などの感染症がメインで、聞こえが悪い、めまい、首のしこりなども多いですね。

設備も充実していますね。

2

【金高院長】小児科も今は細分化が進んで専門はいろいろありますが、まずは一般診療として総合的に子どもを診ることが大切だと思います。院内で血液検査をできるよう機材を導入し、食物アレルギーの血液検査と診断も行っています。また小児科はぜんそく用のネブライザー、耳鼻咽喉科では鼻や喉用のネブライザーを使用し、鼻炎の治療にも役立てています。耳鼻科以外にも、皮膚科の症状やケガの治療などが必要なこともあるので、やはり総合的な診療が重要になるんですね。
【清佳先生】聴力検査室を完備し、雑音のない状態で検査できるようにしています。あとは電子スコープといって鼻からカメラを入れ、鼻や喉の奥を観察する機械も導入しています。特殊な波長の光を当てることでごく小さな粘膜病変でも見つけられるので、腫瘍が心配な患者さんにも安心して受診していただきたいと思います。

感染症や薬など情報の正しい理解が大切

お二人が診療で心がけているのはどんなことですか?

3

【金高院長】子どもがかかりやすい流行性感染症については、特に詳しくご説明しています。患者さんによっては治療がうまくいかず重症化するケースもあり、最初にしっかり検査をし治療を組み立てる必要があるんです。僕はワクチンをしたほうが良いという考えなので、接種もれの対応や同時接種も積極的に行います。なるべく無駄な薬を出さないこと、特に抗生物質を希望されたときは濫用しないよう注意も必要です。副作用もありますし、抗生物質を使い過ぎることで社会全体として感染症を抑えきれなくなるリスクを抱えることがあるからです。
【清佳先生】耳鼻科はその場で見て検査を行い、治療できるというのが強みです。しかし、それが逆にお子さんを怖がらせてしまう場合があり、大人でも緊張されることがあります。ですのでなるべく痛みなく手早く処置することを心がけています。フレンドリーな声掛けで緊張を和らげてあげたいと思いますね。

医師をめざしたのはどのようなきっかけからですか?

【金高院長】医療関係者が多い家系で、医師かそれ以外でと考えたのですが、社会に役に立つ仕事で手に職をつけるのはやはり医師だろうと思い決めました。総合診療医になろうと考えて勉強会に出ていたのですが、なかなか研修できる場所がなく、小児科に決めたという面もあります。子どもと接するのは楽しいですね。小児科は、病気と一緒に発育と発達を見ていくのが楽しみでやりがいを感じています。
【清佳先生】将来の道を考えたときに、「女性として自立し、一生涯続けられる仕事をしたい」と思ったんです。横浜の大学を卒業し、研修医として仲間とともにたくさんのことを学びました。耳鼻咽喉科を選んだ理由は、一つの科で基本的に診断から治療までできること。そして幅広い年齢層を対象とし、手を動かす外科的な治療や、内科的なめまいや難聴の治療など総合的に診られる科であることが魅力的だったからです。

印象に残る患者さんとのエピソードはありますか?

4

【金高院長】研修医時代は膠原病と感染症をメインに勉強していました。当時の経験で、熱が続いて発疹が出る子がいて膠原病らしかったのですが、診られる先生がいなくて他の先生や病院と相談し、やっと確定診断がついたことがありました。小児科で膠原病やリウマチを診る病院は多くありませんし、今までいた大学病院も全国から患者さんが来院されていました。
【清佳先生】耳鼻咽喉科の勤務医として初めての大学病院では、入院患者さんを長期的に診ることが多く、当時の患者さんたちのことをよく覚えています。がんの患者さんが多く、末期で亡くなられる方もいました。ある患者さんでとてもよく話をしてくださった方がいて、今ふとその方のことを思い出しましたね。

しっかりと連携を取り、患者に最適な診療環境を整える

お二人で診察することのメリットは何ですか?

5

【金高院長】診察室も別ですし、診察の中での関わりが多いわけではありません。しかし小児科での診察でも中耳炎などをより早く見つけて対応できるのはメリットです。例えば鼓膜切開が必要なときなども院内で処置できるので、早めに鼓膜の確認などをしていますね。
【清佳先生】中耳炎の子は結構多いのですが、急性中耳炎が治った後に起こる滲出性中耳炎の場合、発熱もなくお子さんは症状を訴えられないので、しばらく長引いてぶり返したりすることも多いのですが、耳鼻咽喉科で早期に発見し、管理していけると思います。また耳鼻咽喉科を受診した小児の患者さんで、肺炎や皮膚炎を併発する場合もあるので、なるべく全身状態を診て小児科と連携するようにしています。ご家族も一緒に風邪をひくケースもよくあるので、耳鼻科があると1ヵ所で済むのもメリットだと思います。

休日はどのように過ごされていますか?

【清佳先生】わが家には6歳・3歳・1歳の子どもがいて、家族がみんな一緒に休めるのは日曜。出掛けるのが好きなので、子どもたちを連れて公園や博物館、動物園、ハイキングなどに行っています。
【金高院長】週末は基本的に家族と過ごしています。家族サービスというか、僕自身も楽しんでいます。父親によくあることかもしれませんが、週末のほうが体は疲れることが多いです(笑)

最後に、読者へのメッセージや今後の展望をお聞かせください。

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【清佳先生】夏の時季は花粉症や感染症なども落ち着き、比較的ゆとりが出るので、慢性の問題を解決していきたいです。スギやダニなどのアレルギー性鼻炎に対して薬の服用が不要な状態をめざす舌下免疫療法や、補聴器でお困りの方には補聴器に関する知識や技能を持つスタッフがいる補聴器店と連携して、調整することも可能です。今後もお子さんに関しては小児科と協力し、大人やご高齢の方もしっかり診療していきたいと思います。
【金高院長】混雑してもなるべくしっかりご家族の気になっていることを聞きたいので、時間予約と順番予約を導入するなどして工夫していますが、さらに診察以外にかかる時間を減らせるようスタッフ間で協力しながらシステムを改善していきたいです。小児科の役割は、症状の重い人をちゃんと治療して、軽い人には「大丈夫だよ」と安心してもらうこと。気になることがあれば早めに受診していただきたいです。

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