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松本 昌和 先生、浜口 玲央 先生の独自取材記事

みらいメディカルクリニック茗荷谷

(文京区/茗荷谷駅)

最終更新日:2020/06/25

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茗荷谷駅から徒歩1分の場所にある「みらいメディカルクリニック茗荷谷」。その前身は茗荷谷エリアで長年「自転車に乗って疾走するお医者さん」として親しまれていた「松本医院」だ。2011年からは、院長の松本正雄先生の後を引き継ぐかたちで、院長の息子の松本昌和先生と浜口玲央先生を中心に診療を開始し、それを機に長年地域の人たちに親しまれてきたクリニックも2011年にリニューアル。2015年に現在のクリニック名に改称し、新たなスタートを切った。一般的な内科・小児科の診療を行う町のクリニックの親しみやすさはそのまま、それぞれ専門性を持つ複数の医師が、幅広い専門的な医療を提供。ともにまだ40代と若く意欲あふれる2人のドクターに、クリニックにかける思いと今後の展望を聞いた。
(取材日2019年7月13日)

40年続いた町の診療所を次世代の医師たちが継承

2011年にリニューアル、2015年に現在の名前に改称したそうですね。

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【松本先生】ここはもともと「松本医院」として父が40年間開業していたところです。父が具合を悪くして入院することになったので、後を継ぐかたちで、浜口先生と一緒にクリニックを継続していくことになりました。「みらいメディカルクリニック茗荷谷」という名前に改称したのは、世代が変わっても未来永劫クリニックは継続していけるようにと思ってのことです。父は地元の方たちには「いつでもなんでも診てくれる頼もしい先生」というイメージがあるようです。患者さんが困っていれば、日曜でも休みの日でも対応して、電話がかかってくると「今から行くから」と気軽に往診に出かけていました。おかげさまで元気になって、今も時々クリニックに顔を出してくれます。クリニックは父の姿勢を受け継ぎ、地域貢献のため、土日も診療しています。

診療科目が幅広いですね。

【松本先生】はい。お子さんからご高齢の方まで幅広くおいでいただいています。診療科目としては内科、小児科が中心ですが、それ以外にドクターそれぞれの専門性を生かした診療も行っています。浜口先生の専門であるがんや睡眠時無呼吸症候群の診療、小林先生のペインクリニック、そして、自身も子育て中の女性医師が週に1回小児科の診療をしています。僕の専門は糖尿病や腎臓病ですので、この分野の専門的な治療も担当しています。一度おみえになった患者さんのご家族がまた別の疾患でいらしたりすると、信頼いただけたのかなとうれしいですね。

浜口先生が担当されているがんの診療についてお聞かせください。

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【浜口先生】当院では「がんは生活習慣の乱れによって起こる病」という考え方のもと、がん診療の補助的な役割として生活習慣、特に食習慣にアプローチしています。僕以外に、月に1度、僕の恩師である京都大学名誉教授の和田洋巳先生が診療を行っていて、その日は北海道や群馬、静岡など、遠方からも患者さんがいらしていますね。食習慣では体の炎症を抑え、活性酸素を減らすことを目的に、野菜と果物をしっかり取ることを指導しています。毎回血液検査や尿検査のデータを診ながら、「生活をこういうふうにしてみたらどうでしょう」とか、「もうちょっとこの食材を取るようにしましょう」といったアドバイスをしています。

専門外だからと断らず、まずは患者の話を聞く

生活習慣病の患者さんにとっても、食生活は重要な要素ですよね。

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【浜口先生】はい。高血圧でも糖尿病でも、薬を飲む以外に、バランスの取れた食生活を送ることが重要だと考えています。患者さんのデータを見ていると、どうやら野菜や果物をしっかり取ると尿のpHのアルカリ化が促され、それが症状の改善につながっていくのではないかと私は考えています。まだ研究段階なのですが、いつかこれを論文にまとめて多くの方に知っていただきたいと思っていますね。

浜口先生は患者さんを診る時、どのようなことを心がけていらっしゃいますか?

【浜口先生】患者さん自身に病気のことやご自身の状態をよく理解していただけるよう、丁寧でわかりやすい説明を心がけています。特に生活習慣の改善は、ご自身が納得しないと、なかなか積極的に取り組めないものです。自分では野菜を食べているつもりでも、検査結果を見ると、まだまだ足りないということもあります。逆にしっかり改善に取り組めば、データが変わってくる方が多いんですよ。客観的なデータを示しながら、患者さんが納得のいく説明をしていきたいですね。

松本先生が心がけていらっしゃることは?

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【松本先生】患者さんを断らないことと、お話をよく聞くことでしょうか。専門ではないからと患者さんを診ないということはしません。ほかの科をご紹介することになっても、まずお話を聞いて振り分けをするのも、町のクリニックの役割だと考えています。時には症状から患者さんご自身が考えているのとは違う病気だということもあります。例えば高血圧で治療にいらした患者さんが、原因は睡眠時無呼吸症候群であり、そちらの治療を行ったら高血圧が改善につながったというケースもあります。よくよくお話を聞いていると、そういうことがわかってくるので、できるだけ時間をかけて患者さんの声に耳を傾けるようにしています。

いざというとき安心して駆け込めるクリニックに

ところで、お二人はなぜ医師を志されたのでしょうか。

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【浜口先生】僕はもともと小児喘息で、当時吸入薬はあったものの、今ほどは抑えられず、運動をすると発作が出るのが嫌でした。それを何とかできないかと肺専門の医師になったのですが、僕が医師になった頃には喘息もほとんどコントロールできるようになっていました(笑)。クリニックでも今喘息の治療を行っていますが、吸入薬でうまくコントロールできている患者さんが多いですね。
【松本先生】やはり父の姿を見ていて、自然にこの道に進みました。実は建築家やデザイナーにも憧れていたのですが、「医師になってからやれば」と言われて(笑)。クリニックのリニューアルの時、建築家さんとやり取りしながら、その夢をかなえた感じですね。温かみのある医院にしたくて、木調とグリーンをベースに、元気の出るビタミンカラーのカーテンなどでアクセントをつけました。院内全体は森の小道をイメージして、丸みを帯びたくねりを出しています。

クリニックのこれからの展望をお聞かせください。

【松本先生】これからは一人の医師でクリニックを守る時代ではないと思うので、複数のドクターと一緒に健康管理をしていくシステムをつくっていきたいですね。いろいろな科のいろいろな色合いの先生がいる中から、患者さんに必要な専門性を備えていて相性の合う先生を選んでもらい、クリニック全体で患者さんを診ていけるようになればいいなと思っています。僕は、医師の都心への偏在、認知症の増加など医療問題はクリニックレベルから解決していくべきだと考えているので、できることから実現していきたいですね。そしてクリニック自体を一つの信用できるブランドに育てていきたいと思っています。理想としては、日本全国どこへ行っても、「みらいメディカル」と名前のついたクリニックは、医療の質もサービスも良く、いざというとき安心して駆け込める、そう思っていただけるよう頑張っていきたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【浜口先生】これまでのがん治療は抗がん剤や放射線が中心でしたが、食習慣の改善に患者さん自身が積極的に取り組むことで、治療の成果が上がればいいことだと思いますし、それがもう少し一般的になっていけばがんの発生リスクも減らせるのではないかと考えています。生活習慣病も、食生活をちょっと変えることで症状の改善が期待できるかもしれません。薬だけに頼るのではなく、プラスアルファとして、いろいろなご相談に乗れればうれしいですね。
【松本先生】クリニックを健康相談の窓口として利用していただければと思っています。ご自分が風邪で来院したついでに、ご家族の気になる症状をお話しいただくのも歓迎です。こちらからも何か気になればお声をかけるようにしていますし、そのためにも話しやすい雰囲気づくりはしているつもりです。気の置けない、相談しやすいクリニックをめざしていますので、どうぞなんでもお話しください。

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