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輿石 義彦 院長の独自取材記事

巣鴨こし石クリニック

(豊島区/巣鴨駅)

最終更新日:2019/08/28

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巣鴨駅から徒歩約2分、巣鴨地蔵通り商店街の手前を左に折れると、黄色い看板が目印の「巣鴨こし石クリニック」がある。3世代で100年以上も地域の健康を見守ってきたこのクリニックで、現在院長を務める輿石義彦先生は、長く大学病院に勤務してきたベテランドクター。外科も内科も経験してきたその経歴を生かし、幅広い疾患に対応している。「もっと患者さんに寄り添った診療をやりたくて、今の立場を選びました」という輿石院長は、校医や豊島区医師会での活動など地域活動にも熱心。今一番の悩みは、年々増え続ける通院患者の待ち時間をいかに減らすかということだそうだ。あくまでも患者第一主義の輿石院長に、さまざまな話を聞いた。
(取材日2018年6月6日)

内科・外科、双方での経験を生かし幅広い診療を行う

歴史あるクリニックと聞きました。

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母方の祖父が、昭和のはじめ頃に開業したと聞いています。その後、私の伯父が2代目を継ぎ、2013年の4月に3代目として私が継承しました。それまで私は、長く大学病院に勤務していましたが、専門の呼吸器だけでなくもっと広い領域を診たいと考えていたこと、そして1人の患者さんにもっと長く寄り添った医療を提供したいと望んでいたことなどがきっかけで、院長を継ぐことにしたのです。代が替わったのをきっかけに、院内外をリニューアルしました。入口は中に入りやすいように半分素通しにして、ドアの院名の横に娘に描いてもらった僕の似顔絵を入れました。また待合室には、お子さんたちがリラックスできるように、家内と娘の意見を全面的に取り入れてキッズコーナーを作り、トイレの壁紙もかわいくするなど工夫しています。

呼吸器をご専門に選んだのはどういう理由からですか?

最初は、全身を診察する内科医師になろうと思っていました。しかし、当時は内科よりも外科の技術進歩が早く、外科に魅力を感じ始め、3年間内科の医師として全分野の研修を終えた後に外科へと転向しました。その後、専門分野を決めるにあたり、先輩や恩師の所属する教室が呼吸器だったことから呼吸器外科を選んだ、というのが大まかな経緯です。内科から外科まで幅広く経験できたことは、今の診療にとても役立っています。さらに、私が入った呼吸器外科の教室は、手術以外にも診断から看取り、感染症の検査まですべて自分で行うところだったおかげで、さまざまな視点からトータルで患者さんを診ることができるようになりました。

ご専門の呼吸器疾患の患者さんが多いのですか。

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アレルギー疾患の方が年々増加していたり、一定以上の年齢の方では糖尿病や高血圧など生活習慣病が多かったりするのですが、数でいえば、やはり呼吸器疾患の成人の患者さんが上位にくるかなと思います。中でも目立つのは、咳がなかなか治まらないという方。当院には、毎日複数の咳喘息と思われる症状の患者さんが来院します。週にすると10人以上、年間では600人にものぼり、2013年4月の開業から5年と考えると、延べ3000人以上も咳喘息の方を診てきた計算になります。学術的には、気管支喘息に移行する手前の状態であり、10%ほどの人が気管支喘息に移行するといわれていますが、当院ではそれよりも少ない割合ですから、アレルギー以外の別の要素も原因になっているのではないかなと予測しています。

迅速に検査し治療方針を決定するための環境づくり

こちらではどんな診療が受けられますか?

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内科、呼吸器内科のほか、小児科とアレルギー科を掲げています。お子さんの場合は季節ごとの感染症がメインで、とくに咳の治療が多いですね。今はアレルギー症状の一つとして鼻水が出ている子が多く、上手に鼻がかめず鼻水が喉に落ちて咳の原因になっています。ですから、鼻水の治療を行うことで咳症状の改善につながることがよくあるんです。アレルギー科は、「アレルギーを診てくれるところが少ないから、気管支喘息だけでなくほかも診てくれるというのがわかりやすいように表に出したら?」と患者さんに言われたのがきっかけで、2016年から掲げることにしました。診療科以外にも幅広くご相談に乗り、禁煙相談やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などにも対応しています。

漢方薬も処方されているそうですね。

西洋医学の薬では対応しにくい疾患のときには、処方することもあります。大学病院に勤務していたときに、抗がん剤の副作用を緩和するために漢方を使っていたので、漢方とはもう15年以上のつき合いになりますね。「西洋医学で対応しにくい疾患」というのは、症状がいくつも出ているときなどです。例えば、更年期障害では、おなかが痛む、ほてる、手足がしびれる、などさまざまな症状がいっぺんに出ることがあります。西洋医学の薬ならすべての症状、一つ一つに薬を出すところですが、漢方では1種類で補えることもありますから、そうすると患者さんはたくさんの薬を飲まなくて済むわけです。また、他のクリニックではなかなか症状が改善されなくてこちらにいらっしゃった患者さんに、処方履歴を聞いた上で、漢方薬をお勧めするケースもあります。

診療ではどんなことに力を入れていますか?

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早期発見・早期治療で病気を重症化させないためにも、できるかぎり当日に診断し当日に治療方針を立てる、ということを積極的に行っています。例えば、尿検査などの検体検査を委託している外注先には、午前中に渡したらその日の夕方、午後に渡したら翌日の午前中に結果を出してもらうようにお願いしています。CTを撮影してもらう外部の検査機関には、急な撮影でも対応してもらったり、撮った画像はすぐ戻してもらったり、何かと融通を利かせてもらっています。外部との連携だけでなく、院内に血液検査の機械を置いたのも、迅速な対応の一環です。血糖値やヘモグロビンa1cがすぐに出るので、糖尿病のお薬がタイムリーに必要な分だけお出しできます。腹痛の場合、食中毒かウイルスによるものか細菌性かなどの方向性がその場でわかるので無駄な治療をしなくて済むなど、非常に重宝しています。

幅広い患者層のニーズに応えるため話をよく聞く

患者さんと接するとき心がけていることはなんでしょう?

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この地域には古い住宅がたくさんあり、そこで何代にもわたって住んでいる方が多く、中には当院に代々通ってくださっている患者さんもいます。一方で、ここ十数年で次々と建てられた中層マンションへ転居してきたニューファミリーも増加しています。各年代によって、必要とされる医療が違ってきますから、一人ひとりの患者さんのニーズに合わせた診療を心がけ、その方の満足度も大切にするようにしています。しっかり治療することはもちろんですが、来て良かった、悩みを聞いてもらってホッとした、などといった心のケアを含め、患者さんが求めるものを当院で得て帰っていただけるよう、的確な説明と患者さんの話をよく聞くことに重点を置いて接しています。

最近の傾向について、お気づきのことがあれば教えてください。

大人はほとんど感染しないといわれている「溶連菌」にかかった成人の患者さんが、ここ数年、当院でたくさん見つかっています。この病気では、風邪のように熱や喉の痛みなどが出ます。それで、風邪をひいたといって当院にいらっしゃった患者さんを調べると、溶連菌の陽性反応が出ることがあるのです。溶連菌は検査をすればわかりますが、「大人は溶連菌にかからない」という定説があるので、病院でもなかなか検査しません。だから、見つかりにくいのです。インフルエンザと溶連菌に同時感染していた症例も頻繁に診るので、風邪やインフルエンザが長引くという場合は疑ってみることをお勧めします。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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診療科目以外の疾患にも、幅広く対応していますので、気軽にご相談いただければと思います。この地域はご高齢の方も多いですが、年齢を重ねると通院も大変です。当院では、細々とではありますが、訪問診療もお受けしていますので、お困りの方はご相談ください。先日も、ご近所の患者さんをお看取りしてきたばかりです。一生のお付き合いができる、そんなクリニックをめざしていきたいと考えています。当院は、スタッフ全員が子育て経験も豊富で、お子さんやご高齢の方への心配りなど、スムーズにいろいろとやってくれます。受診の際におもな症状のほかに子育てや予防接種のこと、ご家族の介護のことなど、ご心配なことがありましたら、何でも聞いてください。

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