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山根 明子 院長の独自取材記事

池袋大久保医院

(豊島区/池袋駅)

最終更新日:2019/12/18

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1972年の開院時から池袋エリアを見守り続けてきた「池袋大久保医院」。父とおじが築いた同院を2011年に引き継ぎ、生活習慣病の治療や予防に取り組む山根明子院長は、地域のいわゆるママさんバレーに参加する快活な医師。「女性同士だからこそ相談できることもある」との考えから開設した女性を対象とした動悸専門の診療が特徴的だ。バリアフリー、女性用トイレ増設など患者が受診しやすい環境を整えるなど2019年3月にリニューアルした同院。取り替えたばかりのクリーンな壁紙が印象的な院内で話を聞いた。
(取材日2019年6月24日)

生活習慣病の予防には早めの対応が肝心

最近リニューアルをされたそうですね。

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当院はもともと、私の父とおじが開業したのですが、長年の使用によって外観も院内も傷み始めてきていました。ちょうど動悸専門の診療を始めたこともあり、雰囲気を大切にする女性の患者さんが、クリニックの古さに抵抗を覚えたり、イメージを損ねたりすることもあるかもしれないなと考えたんです。そこで2019年3月にクリニックを改装、検査にも使える女性トイレも増設し、地下にあったレントゲンやエコーなどの設備を移動し、ワンフロアで診察を終えることを可能にしました。車いすでも移動しやすくなりましたし、患者さんはもちろん、私やスタッフにとっても使い勝手のよい仕上がりになったと感じています。

リニューアルに際して工夫したことは?

建物の構造そのものは変えられませんが、患者さんが受診しやすく動きやすい動線に配慮しました。クリニックに区切りを増やし、検査をする準備室で説明も受けられるようにするなど、いかに効率良く診察できるかにこだわってリニューアルを図ったのです。待ち時間って苦痛でしょう? その時間にできることがないかと考えました。それによって私自身、「次は説明をする」「その次は検査」……というように、流れがクリアになり、無駄が少なくなりました。また年間のスケジュールに関しても、例えば生活習慣病などであれば検査や診察の内容はおおよそ決まっていますから、それに患者さんのご都合を合わせていくことも可能です。お仕事の合間を縫って通院されている方も少なくありませんから、できる限り配慮するよう心がけています。

生活習慣病の予防や治療を専門としているクリニックだと伺いました。

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私は循環器内科の医師として、長年心臓の診療にあたり、生活習慣病の予防と治療の重要性を身に染みて感じてきました。心筋梗塞などの循環器疾患は命に関わる病気で時に治療に難渋しますが、病気を発症する前にできることもあります。それは高血圧・糖尿病・高脂血症・喫煙などの生活習慣病に対しての適切な対応です。症状として感じにくい生活習慣病の予防や治療は、つい後回しになりがちですが実はとても重要なのです。また当院では心筋梗塞については、大規模病院で治療を受けた後の継続治療、不整脈の一つである心房細動の治療など、循環器専門治療も行っています。診療の際に私が大事にしているのは、患者さんそれぞれの生活に合わせて治療をカスタマイズすること。特に仕事を持っている方には、「これが正しい治療法ですから、このとおりに生活してください」とお願いしても難しいですからね。

病気と上手に付き合うための手伝いができる医師に

治療のカスタマイズとは具体的にどういうことでしょうか?

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例えば当院には、シフト勤務のために生活のリズムが安定せず、予約するのが難しい患者さん、2〜3ヵ月来院できずに、薬がなくなってしまう糖尿病の患者さんなど、通院の間が開いてしまう方も少なくありません。そんな方には「いつでもいいから、薬がなくなる前に来てくださいね」と伝え、融通が利くようにしています。生活習慣をコントロールできない患者さんであっても、決して怒らず「よく来院してくれた。ありがとう」という気持ちで接するようにしています。クリニックを学習塾に例えると、有名大学をめざしたい人もいれば、及第点を確保すればよいと考える人もいる、といえるでしょうか。とにかく患者さんには治療を続けていただくことが一番大事ですからね。

女性を対象とした動悸専門の診療を行っているそうですね。

循環器疾患は基本的には、男性に多い疾患とされています。一方で、女性は閉経期が近づくにつれて、動悸を自覚する方が増える特徴があります。心臓の問題ではなく、ホルモンやストレスが影響している場合もあります。動悸を感じて息苦しくなる女性は本当に多くいらっしゃるのですが、一般的な循環器の診療では、ご本人が納得いくような説明を受けられない場合もあるようです。自分の症状を敏感に感じ取っているからこそ、丁寧な説明を求めるのですが、大学病院などでは循環器に紐づけた説明だけになることも多く、そこが難しいんですね。女性は表現力が豊かで、動悸の発生状況についてまでこと細かくお話ししてくれる方も多く、あらためて女性は自身の変化に敏感なんだなと、日々感じています。当院では、そんな女性の気持ちを受け止めつつ、医学的にしっかりと検査をして、その結果をわかりやすくお伝えしたいと考えています。

診療の中で、先生が感じていることを教えてください。

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人は病気になると、そこだけにとらわれがちです。でも、仕事やプライベートをひっくるめた全部がその人自身。病気を改善していくために人生の他の部分を全部犠牲にする必要はないと思うし、いい時もあれば悪い時もあるはずです。上手に体を手入れしながら、長く人生を楽しんでいけたらそれでいいのではないでしょうか。私は場所柄ビジネスパーソンを診ることが多いのですが、メンタル面を悪くしてしまう方の中には、一つのことにとらわれて「こうでなければならない」と悩み、仕事を辞めてしまう人が少なくありません。ただ、その人が悩んでいることは生きていく上での「一部」に過ぎないんですよね。病気も、その方の人生のたった一部。そんなふうに捉え、皆さんが病気との上手な付き合い方を知ってくれたらいいなと思っています。

地域住民の医療のコンシェルジュでいたい

医師をめざしたきっかけは?

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私が中学から高校の時期、大好きだった祖父母が相次いで亡くなりました。だんだん体が悪くなっていくのを、何もできずにただ待っていることしかできなかったのがとても悔しくて。人がより良く生き、また亡くなるまでの過程、節目節目で役に立ちたいと思って医師をめざしました。循環器を選んだのもそういった思いからです。心臓の病気は状態の変化が早く、自分の行った診療が直に跳ね返ってくるため、とてもやりがいがありました。人の死もたくさん見てきました。自分の力不足を感じることはあっても、それでくよくよしたり泣いたりするのは違うと感じています。その方の診療で得た経験や知識を次の患者さんに生かさなかったら、亡くなった方を大事にしていないことになるのだと私は思うんです。

子ども時代のお話、そしてお休みの日の過ごし方についてお聞かせください。

池袋で青果店を営んでいた祖父は、自分の町に医療機関をつくろうと思いつき、医師になっていた息子2人を説得して医療機関を開いたんです。ですから当時、ここはどちらかというと、商売人の家という感じでしたね。家族はもとより、町の人たちも顔見知りばかりで、いつもにぎやかでした。そんな中で育ったので、さまざまな仕事を持った人と仲良く付き合うことが自然と身についた気がします。私は住まいのある目白で、ママさんバレーボールチームに入っています。医師でない仲間がいるというのはとても居心地が良いものです。ずっと「先生」と呼ばれ続けていると、駄目になってしまいそうで。チームでは「やまねちゃん」と呼ばれていますよ(笑)。

読者へのメッセージをいただけますか?

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会社での健康診断やいろいろな検診を受診しながらも、再検査などの判定をそのままにしてしまっている人は少なくありません。例えば若いうちから血圧が高めの方で、仕事中に急に倒れ復帰が困難になる場合もあります。高血圧には二次性高血圧といわれる、ホルモンの関係など、他の病気が原因で血圧が上がることもありますので、早めに受診して原因を知っておく必要があります。検査後、どこに気をつけ、日常生活で何に取り組むべきなのかを患者さんのライフスタイルに合わせてお伝えすることに努めていきたいですね。医療についてわからないことを解決するために私たち医師がいます。気軽にご相談ください。

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