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山根 明子 院長の独自取材記事

池袋大久保医院

(豊島区/池袋駅)

最終更新日:2023/10/11

山根明子院長 池袋大久保医院 main

池袋駅西口(北)から徒歩2分。1972年の開院から50年以上にわたって地域住民の健康を守り続けてきた「池袋大久保医院」。明るい人柄と笑顔が印象的な山根明子院長は、父と伯父が築いてきた同院を2011年に継承。専門である循環器疾患をはじめ、生活習慣病などの内科疾患の治療と予防に熱心に取り組んでいる。2019年には院内のリニューアルを行い、バリアフリー化や女性用トイレの増設など患者が受診しやすい環境を整備した。「女性同士だからこそ相談できることもある」との考えから女性のための動悸専門の診療も開始した。町のクリニックならではの、患者一人ひとりに寄り添ったきめ細かな診療を大切にする山根院長に話を聞いた。

(取材日2023年5月31日)

患者の不安に向き合い、丁寧に寄り添う町のクリニック

歴史のあるクリニックだそうですね。

山根明子院長 池袋大久保医院1

はい。私の父と伯父が当院を開院したのが1972年ですから、50年以上この場所で診療を続けてきたことになりますね。私自身は1994年に大学を卒業し、循環器内科の医師として慶應義塾大学病院や足利赤十字病院などで研鑽を積みました。当院には2004年から勤務し2011年に院長に就任、当院を継承しました。現在は心臓病・不整脈・動悸・狭心症などの循環器疾患や、高血圧・高脂血症・糖尿病といった生活習慣病を中心に、内科全般を診療しています。設備面では、2019年に院内をリニューアルして、バリアフリー化や女性用トイレの増設など患者さんが受診しやすい環境を整えました。老若男女幅広い世代の方に安心して通っていただけるクリニックをめざしています。

どのような患者さんが来院されていますか?

女性のための動悸専門の外来を開設しているので、動悸がする、胸が痛い、脈が飛ぶことがあるといった症状を訴えて受診される患者さんが多いですね。心臓の病気は高齢の男性に多いとされていますが、実は女性にも動悸に悩んでいる方は多いんだなと実感しています。動悸などの循環器の症状は更年期症状と重なっているため、50~60代の方の受診が多いのですが、中には20代・30代の方もおられます。心臓の病気には命に直結するものが多いので、不安になる気持ちはとてもよくわかります。検査をして心配ないとわかれば安心できると思うので、気になっている方はぜひご相談ください。そのほか、健康診断後の再検査・精密検査を目的に来院される20~40代の方、心臓の病気や生活習慣病などで定期的に通院されている高齢の方など、幅広い世代の患者さんにご来院いただいています。

診療にあたって、大切にしていることを教えてください。

山根明子院長 池袋大久保医院2

不安なことを気軽に相談できる場所が近くにあれば、地域の皆さんにとって心強いと思いますし、当院の役割もそこにあると思っています。例えば、心臓は今日検査して大丈夫だったとしても、次の日に心臓発作が起こる可能性はゼロではありません。次に起こる病気は予想がつかないので、医師は「絶対に大丈夫」という言葉を使いません。ところが、その「絶対」という言葉を言ってほしくて、いろいろな病院を受診し続けている人もおられます。そのような方に対しては、じっくりと話を聞いて、丁寧に説明した上で「今は大丈夫ですよ」という言葉で納得していただくことも大切です。大きな病院ではなかなか難しいことですから、私たちのような町のクリニックの出番だと思っています。

女性医師による動悸専門の外来を開設

女性のための動悸専門の診療について教えてください。

山根明子院長 池袋大久保医院3

まずは、患者さんが気になっている症状について詳しく問診・診察した上でエックス線や心電図で状況を確認し、必要があれば24時間心電図検査も活用して動悸の原因を精査します。検査の結果、心臓の病気が見つかるケースはごくわずかで、期外収縮など治療が必要ない不整脈であることが多いです。また、胃酸の逆流など心臓以外の病気で動悸が起きている場合もあり、特に女性ではホルモンやストレスが影響していることもあります。このような治療が不要な場合には「問題ありません」と言われるだけで、詳しい説明をしてもらえないこともあるようですが、当院では患者さんの不安や心配な気持ちを受け止めつつ、検査結果をわかりやすくお伝えするよう心がけています。また、聴診や心電図検査では胸を出す必要があり、それがネックになって受診をためらう女性も多いようです。当院は医師もスタッフも女性ですので、安心して受診していただけると思います。

糖尿病や整形外科を専門に診察する外来もあるそうですね。

はい。心臓の病気と糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病は密接に関わっており、心臓の病気の治療と予防には生活習慣病の管理も非常に重要です。心臓の病気が落ち着いても糖尿病のコントロールがうまくいかないケースもあり、専門の医師を招いて週2回、糖尿病専門の外来を開設しています。また、心臓の病気や生活習慣病の管理で長く通院されている患者さんには高齢の方が多く、膝や腰の痛みを訴える方もおられるため、月1回ですが日本整形外科学会整形外科専門医に診察をお願いしています。

健康診断後のアフターフォローにも力を入れているそうですね。

山根明子院長 池袋大久保医院4

はい。健康診断の結果が悪くても「悪いところを指摘されて怒られるから病院には行きたくない」と、放置している方もいらっしゃると思います。しかし、私たち医師は患者さんが健康的で幸せな人生を送ることを一番に願っています。医療機関の受診や再検査を指示された場合はご自分の健康を見直すチャンスと捉えて、ぜひご相談いただきたいですね。私自身は患者さんに何かしらのメリットを感じていただける指導を心がけています。例えば、肝機能の数値が悪い患者さんにいきなり断酒を求めることはなく、「休肝日を作ると数値が変わるかもしれませんよ」など、できるところから頑張ってもらえるようにお話しします。年齢や生活背景、健康意識の高さは患者さんによって異なります。「この治療だけは絶対にやったほうがいいですよ」、「もし忙しいなら別の方法もありますよ」など、ざっくばらんに話しながら、患者さん一人ひとりに合った方法を提案していきます。

一人ひとりの生活に合わせて治療をカスタマイズ

医師をめざしたきっかけを教えてください。

山根明子院長 池袋大久保医院5

中学から高校の時期、大好きだった祖父母が相次いで亡くなりました。だんだん体が悪くなっていくのを、何もできずにただ見ていることしかできなかったのがとても悔しくて。人がより良く生き、また亡くなるまでの過程、節目節目で役に立ちたいと思って医師をめざしました。循環器を選んだのもそういった思いからです。心臓の病気は状態の変化が早く、自分の行った診療がすぐに跳ね返ってくるため、とてもやりがいがありました。人の死もたくさん見てきました。自分の力不足を感じることはあっても、医療提供者がくよくよしたり泣いたりするのは違うと感じています。その方の診療で得た経験や知識を次の患者さんに生かすことが、亡くなった患者さんに対する責任であり、医師の務めだと思っています。

先生は大学病院でも診療されていましたが、開業医との違いを感じることはありますか?

大学病院には、事前に予約を入れた患者さんが決められた時間に時間をつくって来院されており、治療への意識が高い方が多かったように思います。一方、町のクリニックにはさまざまな状況の方が来院されるため、一人ひとりに合った向き合い方や言葉がけが大切になります。例えば、治療について「こうしたほうがいいですよ」とアドバイスしても、患者さんが「それはできない」とおっしゃることもあるでしょう。その場合は事情をお聞きして、患者さんそれぞれの「やる気スイッチ」を探りながら、その患者さんの生活に合った治療をカスタマイズしていきます。患者さんとの距離が近い分、一人ひとりの患者さんとしっかり関わりながら診察できるところに、地域のかかりつけ医としてのやりがいを感じています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

山根明子院長 池袋大久保医院6

忙しい中でせっかく受けた健康診断でも、再検査の判定をそのままにしている人は少なくありません。例えば、若い方でも血圧が高めで、仕事中に急に倒れて復帰が困難になる場合もあります。高血圧には、ホルモンの関係など他の病気が原因で血圧が上がる二次性高血圧もありますので、早めに受診して原因を明らかにすることが大切です。医療についてわからないことを解決するために私たち医師がいます。自分らしい生活を長く続けていくためにも、早めにご相談いただきたいですね。

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