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末野 利治 院長の独自取材記事

長崎眼科

(豊島区/東長崎駅)

最終更新日:2020/09/18

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東長崎駅北口より徒歩1分。 下町風情を残す通りの一角にある「長崎眼科」は、開業以来50年以上にわたり地域住民の目の健康を守り続けてきた存在。2020年6月に建物を新築し生まれ変わった。車いすでもそのまま診察が受けられるようバリアフリー仕様となり、真新しい院内は明るく清潔感にあふれている。また、患者を待たせないためにスタッフが常に気を配るなど徹底した配慮も好評だ。建物新築とともに院長に就任した末野利治先生は、26年以上の長きにわたり大学病院で緑内障を中心に幅広い目の病気について診察・手術の研鑽を積んできた人物。きめ細かで専門性の高い診療技術を持つだけではなく、物腰やわらかで何でも相談できる人柄も魅力の末野院長に、幅広く話を聞いた。
(取材日2020年6月15日)

半世紀以上住民の「目」を守り続けるクリニック

こちらのクリニックは50年以上の歴史をお持ちです。

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私の伯母である先代院長の末野三八子先生が開院したのが1961年ですから半世紀以上ですね。今年から私が後を引き継ぎ院長になりました。また6月にクリニックを新築し、明るくきれいな空間に生まれ変わりました。三八子先生も90歳を超えましたが現役で診察しています。穏やかで優しい人柄で子どもたちからも人気があるので、三八子先生が小児眼科を、私が成人の患者さんを診ることが多いですね。この地域は自分が育った地域ですし、当院には小さい頃よく通った記憶もありますので、私にとってもなじみのあるクリニックです。患者さんの中には数十年来の方も少なくないですし、親子4代でかかりつけにしていただいている方もいらっしゃいます。私が大学病院で診察をしていた頃から継続して、今では片道約2時間かけて通ってくださる方もいて医師として身の引き締まる思いです。

大学病院で26年以上勤務されてからこちらに来られたそうですね。

母校の東海大学の病院などに勤務し、2013年の4月に副院長としてこちらに来ました。大学院を修了後、渡米し研究員としてハーバード大学で学び、また母校に戻りまして医学部講師や東海大学医学部付属大磯病院眼科医長、同大学医学部付属病院病棟医長、同大学医学部付属東京病院医長と経てきて、後進の育成や自分の研究など、大学病院でやれることは一段落したと感じるようになったことと、小児眼科を得意とする三八子先生と私の得意とする成人眼科診療で今まで以上に幅広い専門性をもちつつ、地域に根差した医療に取り組んでいきたいと考え、開業医としてのスタートを切りました。大学病院では緑内障に関する専門的な外来を受け持っていましたが、角膜や網膜など目の前の部分に関する診断や治療、手術は幅広く担当し経験を積みました。

こちらの特色を教えてください。

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設備に関しては、緑内障関連では診療の際に必須となる眼圧計やレーザー光凝固装置はもちろん、眼底の状態を調べる眼底カメラや、目の断層を画像化して視神経や網膜の厚みを診ることができるOCT、視野の異常を調べる視野計を導入し早期発見に注力しています。手術が必要な場合は、練馬総合病院や日本大学医学部附属板橋病院、東京都立大塚病院などの近隣の大規模病院との連携も密にして体制を整えています。また眼精疲労から、白内障、加齢黄斑変性まで、幅広い疾患の診療を行っています。そして、これは診療内容ではないのですが、医師やスタッフ含め皆、明るいことが当院の何よりの特色だと考えています。元気ではない方がいらっしゃるのがクリニックですので、患者さんは症状の不快さだけではなく不安や緊張を抱えておられます。ですから治療の前に、患者さんに安心してもらえるような雰囲気づくりを心がけています。

視力検査から緑内障検査・治療まで幅広い医療を提供

緑内障の症状や原因、治療方法などを教えてください。

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緑内障は視野が欠けたり狭くなったりする病気です。眼圧の上昇により視神経や網膜が損傷を受けることが原因の一つといわれています。残念ながら現代の医療では完治が難しく、失われた視野を回復させることはできませんので、眼圧を下げ症状の進行を抑えることが主な治療です。代表的な治療方法は点眼治療や手術で、レーザーによる治療も導入され幅広い選択肢の中から適した治療を選べるようになりました。また診断ではこれまで眼圧検査が基本でしたが、視神経そのものを調べられる技術が発達し初期症状を発見しやすくなりました。また緑内障だけではなく、目の疾患はある程度の年齢になれば誰でも罹患リスクがありますので、定期的に目の検査を受けていただきたいですね。

診療において心がけていることは?

患者さんの話をよく聞くことです。診療の中で患者さんの生活習慣や背景を知ることはとても重要ですから何げない雑談も大切です。また患者さん自身に治そうという意識がなくては症状改善は望めませんので、診察時にはOCTなどの目の状態をその場で見られる機器などを駆使し、画像を使って具体的に説明します。これによって患者さんが自身の目のケアの必要性に気づいてほしいと思っているのです。特に眼精疲労からくるドライアイは、デジタル機器が普及し使用時間も増加している影響か、患者さんが増えています。生活スタイルを変えるのは難しいことも多いですから、できるだけ「目を休ませる」ケアを心がけていただきたいですね。

色覚検査やアレルギー検査も行っているとか。

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色覚調査は学校など集団でほぼ行われなくなり、今は希望者のみが受けられるようになっています。当院では数十年前から検査を行える体制を整えており、かつては鉄道会社など企業からの依頼で社員の検査を行っていた時期もありました。現在ではこの色覚検査を行っているクリニックは数が少ないのですが、昔から取り組んでいることや、職業選択の時に自分が色に関してどのような感覚を持っているのか知っておくことは重要ですので今も続けています。色に関する感覚は何が良くて何が悪いということはなく、一つの個性として認識していただければいいと思います。予約制で行っていますので、気になる方や親御さんはお気軽にご連絡ください。またアレルギー検査は指先などからほんの少し血液を採取して、約20分ほどで8項目について検査できるものです。ちょっと調べたい、という方に便利だと思います。

地域住民が気軽に相談できる身近な存在

医師をめざしたきっかけは?

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やはり当院と三八子先生の影響が大きいですね。何かあれば通っていましたし、小さい頃は視力検査表の記号やひらがなをすべて覚えていました。三八子先生の人柄も尊敬していましたので、自然と眼科の医師になりたいと思うようになりました。しかし実は医師をめざそうと決めたのは遅く、高校生の頃は海外に憧れアメリカ留学の経験もあります。外交官や商社マンなど、将来は海外を飛び回るような職業に就きたいとも思ったのです。でも、帰国して改めて自分の進路について考えたとき、やはり病気を治し人の生活の役に立つこともできる医師という職業を魅力的に感じ、最終的には患者さんからとても信頼を寄せられている三八子先生の姿が決定打となり医師の道を選びました。眼科の医師となり数十年がたちますが天職に感じています。

昨年度までは地元医師会の活動に精力的に携わり、現在は地域の医療連携も積極的に行っておられるそうですね

はい。以前ほどではありませんが、地元医師会の委員会などでの関わりはまだ多いんですよ。また近隣の他科の先生方とも親しくさせていただいて、日頃から患者さんを紹介しあっています。例えば眼底写真を撮ってみたら出血していて高血圧や糖尿病などの疑いがあるなど、目の症状から全身疾患を疑うケースは案外多いのです。逆に内科疾患の合併症で眼科での経過観察が必要な場合もあります。そんなときに、私たちが医師会などを通じて築いた顔の見える関係が良好な医療連携につながり、患者さんにとっても良い影響を及ぼせると考えています。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

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現代は情報を手軽に得られる時代ですが、生涯通えるかかりつけ医を見つけるには実際に足を運び判断することが重要です。それぞれの先生方は患者さんのためを思い医療を提供していますが、それが万人に通ずるとは限りません。気になるクリニックがあれば赴き、先生と話してみて自分に合うクリニックを決めるのがベストだと思います。当院は一人ひとりの患者さんが治療だけではなく疑問を解消できるように、何でも聞けて相談できるような雰囲気づくりに努めています。相談のみでもお気軽にお越しください。

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