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梅澤 久輝 院長の独自取材記事

池袋血管外科クリニック

(豊島区/池袋駅)

最終更新日:2021/09/01

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池袋駅東口より徒歩約3分。デパートの建物を経由すれば、ほとんど雨にも濡れずにたどりつくことができる便利な場所にあるビルの7階が「池袋血管外科クリニック」だ。白を基調とし、ソファーなどにブラウンを配色した清潔感の漂う雰囲気が印象的な同院は、透析患者のバスキュラーアクセス手術と下肢静脈瘤の日帰り手術に専門的に取り組んでいる。そんな同院の梅澤久輝院長は、日本大学医学部附属板橋病院や2度にわたるドイツ留学などで血管外科を専門に研鑽を積んだ後に開業。現在は、その豊富な知識や技術、経験を生かしながら診療にあたっている。そんな梅澤院長に同院のことや診療にかける思いを聞いた。
(取材日2021年5月26日)

通いやすい場所で専門的な医療を受診してもらいたい

通院に便利な場所にクリニックを構えていますね。

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当院では、透析患者さんのバスキュラーアクセス手術と管理や下肢静脈瘤の日帰り手術を専門的に行っています。ターミナル駅のすぐそばで開院したのは、それらを患者さんに便利な環境で提供したかったからです。大学病院に勤務していた頃は、複数ある手術室も他の診療科と共用のため、手術のスケジュールを患者さんの都合で決められない環境にありました。ですから、診療内容を絞って専門性も高く、手術も日帰りで提供することで、患者さんにより喜んでいただけると考えたのです。池袋駅だと、JRはもちろん、東武東上線や、西武池袋線、東京メトロなど多くの方が来ることができますから、良かったと思っています。

透析患者のバスキュラーアクセスとは、どんなものですか?

バスキュラーアクセスは、血液透析で血液を体外で循環して浄化させるために不可欠なもので、代表的なのが手首近くの動脈と静脈を手術でつなぎ合わせる内シャントです。血液透析を始めるには、この内シャントの造設手術が必要となり、当院はシャントの造設とそれに関連する治療に力を入れています。内シャントは、腎不全の患者さんにとっては命綱と言っても過言ではありませんが、当院には基幹病院の腎臓内科からたくさんの患者さんが手術を目的に紹介されて来ます。内シャントの造設後は、紹介元の病院に戻って透析を導入して、その後の維持透析を行うのはまた別の透析専門クリニックの場合もありますが、希望する方には当院で約3ヵ月ごとに定期検査を行い、シャント血管が詰まったり、狭くなったりしていないかをチェックしています。

透析患者にとって、バスキュラーアクセスは重要なのですね。

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バスキュラーアクセスの管理とともに、血管の適切な場所に適切なシャントを作成することも大切です。バスキュラーアクセスの手術により、血管に流れる血液量は約7~10倍になることが期待できます。透析を行っているうちに自然と血管も太くなることが見込めますが、透析時には太い針を2本、1日おきに刺しますので血管も傷みやすく、だんだんと血管壁が劣化や瘤化、狭窄を起こすリスクがあります。こうしたトラブル時には、バルーンカテーテルを用いてシャントPTA(経皮的血管形成術)を行ったり、血管の状態によっては場所を変えて内シャントを作り直したりするケースもあります。突然シャントが閉塞してしまうと、透析治療をスケジュールどおりに進められなくなるばかりでなく、急きょ入院しなければならなくなることもあります。そこで当院では、診察室で横になった状態で行うエコー検査による定期的なシャントのチェックを勧めています。

下肢静脈瘤の日帰り手術にも注力

透析患者さんは、皆さんバスキュラーアクセスの管理を定期的にしているのでしょうか?

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必ずしも受けていないでしょう。でも、私としては患者さんの透析治療を支える大事な基盤となる手術をさせていただいたからには、責任を持って管理と治療を行い、経過を見守ることを大切にしています。当院で、内シャント手術やシャントPTAなどの治療を受けられた方には、定期的な検査に通ってもらえるようお伝えしています。もともと生活習慣の乱れなどによる糖尿病などから腎臓の機能を損なうケースが増えていますから、管理を苦手としている患者さんも決して少なくないでしょう。そこを、何とか検査のための通院を頑張っていただければ、その先は当院でしっかりバスキュラーアクセスの管理をさせていただきたいと考えています。

下肢静脈瘤の治療も専門的に行われていますね。

女性に多い下肢静脈瘤は、脚の静脈の弁が壊れてしまうことで、本来は心臓に向けて押し流していけるはずの血液が逆流したり、滞留したりして、血管がこぶ状に膨らんでしまったり、脚のむくみやだるさ、かゆみ、脚がつるといった症状が出たりする病気です。遺伝的要素因のほか、生活習慣や加齢も原因といわれています。当院では、レーザーや医療用瞬間接着剤(グルー)による日帰り手術に力を入れています。レーザー手術では、血液が逆流している静脈内にレーザーファイバーを挿入し、レーザーの熱で弁が壊れてしまった静脈を閉じます。皮膚の切開は1箇所で2ミリほどと小さく、局所麻酔をするので痛みなどもほとんど感じずに30分程度で終了し、手術後はすぐに帰宅が可能です。

グルー治療についても教えていただけますか?

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レーザー治療とほぼ同じ流れで、静脈にカテーテルを挿入して、血液が逆流しているところに医療用瞬間接着剤を注入して血管を塞ぎます。これも皮膚を大きく切る必要がなく、局所麻酔をしているので痛みもほとんど感じずに30分程度で終了し、手術後はすぐに帰宅できます。加えて、熱による組織の損傷の危険がないのでレーザー治療で必要な血管周囲への局所麻酔が必要なく、手術後に運動の制限もないので、すぐに仕事などが可能です。また、手術後に弾性ストッキングを着用する必要もありません。一方で、薬剤によるアレルギーには注意が必要ですし、国内で始まってから1年半ほどの治療なので、長期的な経過がまだわからないという面もあります。しかし今までのレーザー治療よりも、さらに低侵襲治療であり、そういう意味では、比較的高齢の方にお勧めの治療です。当院では、患者さん一人ひとりの症状や希望に合わせて、より適切な方法で手術を行っています。

弾性ストッキングは女性スタッフが患者目線で指導

下肢静脈瘤では、弾性ストッキングの指導も行っていると伺いました。

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弾性ストッキングは、軽症の時や手術後のケアに用いますが、当院には、弾性ストッキングの知識や指導経験が豊富なスタッフが私を含めて複数おります。

院長のほかに、もう一人常勤の医師がいるのですね。

はい。1年ほど前からですが、大学の医局の後輩でもある服部努先生にも常勤で診療してもらっています。以前は、診療時間内は予定されたシャントや下肢静脈瘤の手術で埋まってしまって、シャントのトラブルの緊急対応などは夜間や、場合によっては深夜になってしまうなど、患者さんも私も大変なことが少なくなかったです。服部先生に来てもらってからはそういうことが激減して、時間内に診療が終わるようになりましたし、緊急対応も時間内にできることが多くなりました。さらに、以前は予約が取りにくいこともありましたが、現在は患者さんを受け入れる枠が広がりましたので、そんなこともなくなりました。それに、服部先生に来てもらったことで、私にとっても新しい風が吹いた部分があって、一緒に仕事をしていない期間が5年ほどあったのですが、その間に彼が学んだ新しい技術を見聞きして、手術時間も短くなるなど、メリットは大きいですね。

先生は、何か健康習慣をお持ちですか?

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毎朝30分程度、家の近所を走るのが日課です。フルマラソンが趣味で、自己ベストは3時間29分ですが、このところ大会には出られていません。これまで東京マラソンに5回参加したこともありますが、沿道の応援や完走の達成感は忘れられませんね。100キロ走ったこともありますが、長距離になると意外と年齢層が高くなり、60代や70代の方々が元気に走られているのも、速さよりも持久力が勝負だからでしょうか。今も時間を見つけては皇居ランを楽しんでいますが、まだまだ楽しく走っていきたいですね。

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