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梅澤 久輝 院長の独自取材記事

池袋血管外科クリニック

(豊島区/池袋駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR、私鉄、地下鉄が多数乗り入れ、アクセスしやすいターミナル駅、池袋駅より徒歩3分。西武池袋本店の建物を経由すればほとんど雨にも濡れない、便利な立地のビル7階にある「池袋血管外科クリニック」。エレベーターを降りるとすぐ受付で、白を基調に黒や茶をポイントに配したハイセンスな院内となっている。院長の梅澤久輝先生は、日本大学医学部附属板橋病院で血管外科治療を数多く提供してきた後、2014年に開業を果たし、遠方からも訪れる患者に専門的治療を真摯に行っている。そのこだわりや思いを聞いた。
(取材日2018年5月22日)

通いやすい場所で専門的な医療を受診してもらいたい

こちらに開業したのは、患者さんの利便性を考えてのことだそうですね。

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ターミナル駅のすぐそばで開院したのは、日帰り手術を患者さんに便利な環境で提供したかったからです。当院が特化して行っているのは、透析患者さんのバスキュラーアクセスの管理・手術や、下肢静脈瘤のレーザー焼灼術などです。手術自体はいずれも局所麻酔で患者さんの負担が少ないよう、日帰りで実施しています。大学病院に勤務していた当時は、複数ある手術室も他の診療科と共用のため、手術のスケジュールを患者さんの都合重視で決められない環境にありました。そのため、手術の種類を絞って日帰りで専門性高く提供することで、その手術を必要とする患者さんにより喜んでいただけると考えたのです。池袋駅ですと、大宮駅経由の新幹線利用の患者さんもいらっしゃいますから、良かったと思います。

手術以外の、定期的に通われる患者さんにとっても便利ですね。

バスキュラーアクセスの管理で定期的に通う透析患者さんが通院を続けていただくためにも、場所は重要だと考えています。バスキュラーアクセスは血液透析で血液を体外で循環・浄化させるために不可欠なもので、代表的なのが手首近くの動脈と静脈を手術でつなぎ合わせる内シャントです。透析治療を始める際にはこの内シャントの造設手術が必要となり、当院はシャント手術およびその関連治療を専門に行っています。内シャントは腎不全の患者さんにとっては命綱と言っても過言ではなく、当院に基幹病院の腎臓内科の先生からたくさんの患者さんが手術目的に紹介されて来院されます。内シャントの造設後は紹介元病院に戻られ透析を導入され、その後維持透析治療を行うのはまた別の透析専門クリニックの場合もありますが、希望する方には当院で約3ヵ月ごとに定期検査を行い、シャント血管が詰まったり狭くなったりしないかどうかなどをチェックしています。

バスキュラーアクセスの管理は、どんなことをするのですか?

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バスキュラーアクセスの管理の前にまず、血管の適切な場所に適切なシャントを作成することが大切です。バスキュラーアクセスの手術により、血管に流れる血液量は約7~10倍になります。透析を行ううちに自然と血管も太くなりますが、透析時には太い針を2本、1日おきに血管に刺しますので、血管も傷みやすくだんだんと変化し血管壁の劣化や瘤化、狭窄を起こすリスクがあるものなのです。こうしたトラブル時には、バルーンカテーテルなどでシャントPTA(経皮的血管形成術)を行ったり、血管の状態によっては場所を変えて内シャントを作り直したりするケースもあります。突然シャントが閉塞してしまうと、透析治療をスケジュールどおりに進められなくなるばかりでなく、急遽入院しなければならなくなることもあります。そこで、診察室で横になった状態で行う、エコー検査による定期的なシャントのチェックをお勧めしています。

透析治療の要となるシャントの管理を適切に

透析患者さんは、皆さんバスキュラーアクセスの管理を定期的にされているのでしょうか?

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必ずしも受けられてはいないでしょう。ただ私としては患者さんの透析治療を支える大事な基盤となる手術をさせていただいたからには、責任を持って管理と治療を行い、経過を見守ることを旨としています。当院で内シャント手術やシャントPTAなどの詰まりを取り除く治療を受けられた方には、定期的な検査に通っていただけるようお伝えしています。もともと生活習慣の乱れなどによる糖尿病などから腎臓機能を損なうケースが増えていますから、管理は苦手とされている患者さんも決して少なくないでしょう。そこを何とか検査のための通院を頑張っていただければ、その先は当院でしっかりバスキュラーアクセスの状態確認などの管理をさせていただきます。

前向きに取り組んでいただければよいですね。

お勧めしているのは、日頃からご自身でも聴診器を使ってシャント音を聴いていただくことです。ご自分のシャントに関心を持っていただくと、なんとなく異変に気づけるようになるもの。万が一血管が詰まってしまった場合も、時間がたつほど血栓が硬くなり、取るのも難しくなってしまいます。シャント音を聴くことを日頃の習慣としていれば、違和感にも早めに気づいていただけるかもしれません。ただこうしたトラブルの際に、当院ではその日のうちになるべく対処できるようにしています。基本的に各種の日帰り手術は、18時までの診療時間内に予約をお取りしていますが、突然シャントが詰まると透析ができなくなりますので、18時以降でもできるだけ対応しているのです。

それは、ありがたいことですね。

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診療時間内は、シャントや下肢静脈瘤などの予定された手術で枠がほぼ埋まってしまうので、夜間帯での対応になりますね。また緊急の手術が重なる場合には、さらに遅めの時間での対応になりますので、日によっては深夜に及ぶこともあります。こうした対応をお受けしていることなどが知られるようになったのか、透析患者さんをご紹介いただく割合が増えています。今は当院の患者さんの7割強が、内シャントの関連の方になっていますね。数多く診させていただくほど、こちらの習熟度合いも増していきます。そうやって経験を深め、さらに多くの患者さんをお守りできればと思います。

弾性ストッキングは女性スタッフが患者目線で指導

下肢静脈瘤の治療も専門的に行われていますね。

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女性に多い下肢静脈瘤は、脚の静脈の弁が正しく働かなくなることで、本来は心臓に向けて押し流していけるはずの血液が逆流してたまり、血管がこぶ状に膨らんでしまう病気です。遺伝的要素因のほか、生活習慣や加齢も原因といわれます。当院で行う日帰り手術は、局所麻酔下にこぶ化した静脈内にレーザーファイバーを挿入して熱で血管を閉塞させるレーザー焼灼術というもので、保険適用で受けられます。皮膚を大きく切る必要がなく、局所麻酔で痛みなど苦痛もほとんど感じずに30分程度で行えます。以前はこの病気や日帰り手術についてもあまり知られていなかったため、当院でも院内で無料のセミナーを開いてわかりやすくご説明してきました。インターネットなどで情報が氾濫していますので、不安があればぜひ一度ご相談いただければと思います。

手術以外には、どのような治療や指導をされていますか?

下肢静脈瘤には弾性ストッキングの着用がお勧めです。軽症時の治療や手術後のケアに用いますが、当院の看護師は専門的な講習などに参加し勉強をしていて、知識や指導経験も豊富です。医療用の弾性ストッキングは、ドラッグストアなどで購入できる市販のものに比べ、足首からふくらはぎにかけての圧迫圧が緻密に計算されています。日本製、外国製いろいろとあり、当院では色や素材、履き心地などさまざまに取りそろえています。試着もしていただけますし、選ぶ際も女性スタッフがアドバイスさせていただきます。実は皆日常的に愛用し、むくみなど脚の不快感の解消に役立てています。ユーザーだからわかるポイントもあるようですから、気軽にご相談いただきたいですね。脚がつるとかだるいといったご相談でも結構ですし、またそうした症状が実は別の病気によるものである可能性もあります。きちんと診断を受けていれば、安心でしょう。

先生ご自身は、何か健康習慣をお持ちですか?

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毎朝30分程度、家の近所を走るのが日課です。フルマラソンが趣味で、自己ベストは3時間29分ですが、このところ大会に出られていません。以前は東京マラソンに5回参加したこともあり、沿道の応援や完走の達成感は忘れられません。100キロのウルトラマラソンも走ったことがありますが、長距離になると意外と年齢層が高くなり、60代、70代の方々が元気に走られているもの。速さよりも持久力が勝負だからでしょうか。自分もまだまだ楽しく走っていきたいですね。

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