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墨田区
隅田川、荒川、旧中川に面した「水都」。江戸文化発祥の地として発展してきたまちで、名所・旧跡や偉人ゆかりの地などが点在している。中小企業が集まる「ものづくりのまち」の一面もあり、人のつながりによる地域力が高い。
墨田区長インタビュー
子育て支援と教育に力を注ぎ
住み続けたい国際文化観光都市へ

- 山本 亨
- 区長
1961年墨田区生まれ。青山学院大学経済学部卒業。都議会議員であった父親の秘書を経て、墨田区議会議員を2期務める。2015年より現職。現在2期目。趣味は剣道。「教士七段」の腕前で、月に数回の稽古を健康の秘訣としている。座右の銘は「背私向公」。
墨田区の子どもたちの学力がアップしていると聞きました。
私は子どもたちには、将来の夢・希望の実現に向けて、知・徳・体をバランス良く育んでほしいと常々思っています。ですから、ここ数年、本区の子どもたちの学力が上昇傾向にあることは、たいへん喜ばしいこと。各学校での組織的な取り組みや、各ご家庭での子どもへの働きかけが学力アップにつながっているのだと思います。教育委員会では、子どもたちの学力向上に特化した「すみだ教育研究所」を設置し、独自の取り組みを進めています。例えば、勉強での「わからない」を「わかる」に変えるために、スクールサポートティーチャー(SST)を各小中学校に派遣。SSTは、将来教員をめざす大学生や、主婦、教員のOB・OGなどが中心。授業中や放課後の補習教室で、子ども一人ひとりに寄り添って学習の後押しをしてくれています。また、進んで勉強しようとする意欲やモチベーションを高めるため、「東京未来大学」と共同で学習意欲の研究を進めました。令和2年度は、区内に「情報経営イノベーション専門職大学」も開学。来年度には「千葉大学」のデザイン・建築スクールが開設されます。区と大学が連携し、地域を巻き込んだイベントなどを行うことで、子どもたちの夢を応援したいと思います。
東京2020大会に向け、区民とともに準備を進めていますね。
残念ながら来年7月に延期が決まりましたが、開催時には国内外から多くの方が本区を訪れてくださると思います。大会に向けて募集した「区独自ボランティア」は、200人ほどの方が参加し、開催前から大会に関連した区のイベントなどでご活躍いただいています。さらに、町会や自治会、事業者など150ほどの団体で構成する「墨田区オリンピック・パラリンピック地域協議会」も大会を盛り上げるために、まち中で一斉に「打ち水」をするといった下町ならではの粋な取り組みを行うなどさまざまな企画を考え、実施しています。区としては、大会を通して「まちに役立つ気持ち」が醸成され、まちづくりの担い手が増えることを期待しています。大会後も区民の皆さんとともに「国際文化観光都市」としての魅力を発信していければと考えています。
最後に、子育て世代に向けてメッセージをお願いします。

子どもたちの学習支援を行うSST。現在各校に数人が配置されているが、さらに人数を増やす予定
これまで、子育て支援と子どもの学力アップに力を注いできましたが、まだまだ多くの課題が残されています。一つ一つに真摯に向き合い、クイックレスポンスで課題解決していきたい。そのためには、地域の力が欠かせません。墨田区の誇る「強い地域力」を生かし、地域全体で子育て家庭を応援していきます。
(2020年5月時点の情報です)