下田 圭介 院長、久松 賢 副院長の独自取材記事
下田歯科医院
(世田谷区/喜多見駅)
最終更新日:2026/06/22
1991年に小田急線喜多見駅近くに開院した「下田歯科医院」。開院当初から、小さな子どもから高齢者まで、幅広い層のかかりつけ歯科として地域に根差した診療を行っている。下田圭介院長のモットーは「患者が我慢しない、頑張らせない治療」だという。穏やかな人柄で丁寧に診療を行い、「歯科医院が怖くて、困っていてもなかなか行けない」という患者の相談にも気軽に応じている。喜多見駅南口からすぐには分院があり、同院と連携して診療を行っている。地域の高齢化に伴い、通院が困難となった患者のために、下田院長の右腕である久松賢副院長による訪問診療も開始した。地域のニーズに合わせて幅広い診療を担う2人に、診療方針や歯科治療に注ぐ思いを聞いた。
(取材日2026年4月1日)
コミュニケーションを重視し、本音が言える場所に
まずは、院長が歯科医師を志したきっかけをお聞かせください。

【下田院長】父が長野県にある医療機関で外科の医師をしていたので、医療関係の仕事には小さい頃から親しみがありました。父の毎日は診療に追われ、当直や急患の対応で家を空けることが多く、家族そろって旅行に出かけたのも確か1回きりだったと記憶しています。勤務医の拘束時間の長さは、最近になってようやく問題になっていますが、当時から勤務医は忙しかったのです。でも、患者さんのために一生懸命に尽くす父に憧れ、いつか自分も人の役に立ちたいと思うようになりました。実は、私は小さい頃から歯科医院にお世話になりっぱなしで、歯学部に入るまでよく通いました。虫歯のつらさもさんざん経験しましたし、親知らずなどの痛い治療も受けました。歯科治療を受けた経験がたくさんあったおかげで、患者さんが何でも話しやすい環境づくりに努めるようになったと思います。
副院長が歯科医師を志したきっかけとこちらのクリニックで働くようになった経緯を教えてください。
【久松副院長】父が歯科技工士で、母も歯科衛生士として当院に勤務していまして。兄が医学部に進んだこともあり、父母からは僕も「医療系に進むのがいいのではないか」と、言われていたんです。進路については、親の関係性もあり、下田院長からもいろいろと助言をしていただき、自然と歯科医師をめざすようになりました。下田院長とは歯科医師になってからもお付き合いがあり、大学病院で約5年間勤務した後、こちらでお世話になることになりました。患者さんとの接し方を含め、歯科医師として必要なことは、下田院長から教えてもらった部分が大きいので、下田院長の影響を大きく受けています。尊敬する先生が近くにいてくださるので、何か迷ったときや疑問に思ったときに、気軽にすぐに相談できる今の環境は、とても恵まれていると思っています。
院長の得意な治療についてお聞かせください。

【下田院長】補綴科といって、失った歯を人工物などで修復する治療を得意としています。簡単に言うと、入れ歯や差し歯の治療ですね。当院には幅広い年齢層の患者さんがお見えになりますが、入れ歯を希望される70代以上の患者さんも多いのです。実は、この入れ歯こそ調整が難しい。患者さんの本音を聞き出さないことには、痛みや違和感がいつまでも残ってしまいますから、患者さんが感じるままを、遠慮なく話せる雰囲気づくりと日頃のコミュニケーションを大切にしています。
受診が困難な場合も、訪問診療で口腔ケアを継続
副院長の得意な治療についてお聞かせください。

【久松副院長】大学での専門は、下田院長と同じ補綴学でした。外来診療ではかぶせ物や入れ歯に力を入れています。もし、入れ歯を調整することで患者さんに喜んでいただけたら、歯科医師としてやりがいを感じると思います。加齢によって受診が難しくなった患者さんを対象に、ご自宅への訪問診療も行っています。訪問診療では入れ歯をしている方が多いですから、できるだけ長く、ご自分の歯で口からものを食べられるようにサポートします。高齢者にとってリスクの高い誤嚥性肺炎の予防にも、口腔ケアが欠かせません。ご自宅に伺うときは、ご本人はもちろん、ご家族とのコミュニケーションも大切にしながら、口腔ケアの重要性をお伝えするように心がけています。
分院と連携を取って診療を行っているそうですね。
【下田院長】足腰が悪く階段が上がれなくなってしまった方は、エレベーターのあるバリアフリー設計の施設で診療したいと考えていました。また、インプラント治療を信頼できるエキスパートにお願いしたいとも考えていました。その想いから、2004年に分院を新設するに至りました。インプラント治療は、分院と連携を取ることで専門知識に基づく治療を提供できています。
御院のモットーである、「患者さんが我慢しない、頑張らせない治療」についてご説明ください。

【久松副院長】院長が大事にされている当院の理念のとおり、患者さんが治療中に痛みを我慢したり、不安を吹き飛ばそうと無理に頑張ったりしないように心がけています。歯科医師に「どこか痛いところはありますか?」と聞かれると、本当は痛いのに、それを訴えて手間をかけるのはなんだか悪いような気がして、とっさに「大丈夫です」と答えてしまう方がいらっしゃいます。しかし、入れ歯治療などでは特に、患者さんの本音を聞き出さないことには痛みや違和感がいつまでも残ってしまいます。ですから、われわれスタッフは皆、患者さんが感じるままを遠慮なく話せる雰囲気づくりと日頃のコミュニケーションを大切にしています。
【下田院長】真の意味で、患者さんに寄り添う治療とは何かを常に考えて、診療にあたるよう伝えています。歯科医師にとっては正解の治療でも、患者さんが望まないなら、押しつけの医療になってしまいますからね。
選択肢を広げ、一人ひとりに合わせた適切な治療を提供
今後さらに力を入れていきたいことは何でしょうか?

【下田院長】患者さんの中には、我慢して自分の主張を表現できない方もたくさんいらっしゃいます。しかし、医療はすべて、患者さんにクリニックに来ていただいて初めて成り立つものです。理想的な医療ばかりを患者さんに説明しても、患者さんが希望されなければ、治療のスタートラインにすら立てません。患者さんが受診しやすい環境を作ることが非常に重要で、患者さんの話をよく聞いて、治療に対する希望も受け入れられるところは受け入れ、少し時間が空いたとしても「また先生の所にお願いしに行こう」と、思ってもらえる環境をしっかり作っていきたいと思います。あとはそろそろ引退を考える年齢に近づいていますので、まずは自分の健康を大切に。「ずっと続けてほしい」という患者さんの声に応えられるよう、できるだけ長くこのまま診療を続けることが目標です。
副院長はいかがですか?
【久松副院長】患者さんにできるだけ多くの選択肢を提供し、それぞれの治療法のメリット・デメリットをお話しして、患者さんの生活状況に合わせた治療計画を立てられるようにしたいと考えています。患者さんと相談しながら、納得できる治療を提供することが目標です。得意な入れ歯治療もさらに追求したいです。入れ歯が合わないことでお困りの場合でも、使用中の入れ歯をちょっと調整して差し上げるだけで、とても良く噛めるようになることが望めます。それは補綴を長く専門にしてきたからかもしれません。今後の目標は訪問診療をさらに強化することです。今はこれまで当院にかかっていた方がメインですが、これからはそれ以外の方や介護施設などにも広げていければと思います。
読者に向けて、メッセージをお願いします。

【下田院長】歯科医院が怖くて行くのをためらっている方や、自分の意見をうまく歯科医師に話せない方こそ、当院に気軽に悩み事を話しに来てください。
【久松副院長】他院で提示された治療方針が気になるという場合のセカンドオピニオン的な利用も、当院では歓迎しています。当院で治療されなくても、患者さんご自身が、納得の上で治療を受けるのが一番です。選択肢を広げる意味でも、当院が歯科治療に一歩を踏み出すきっかけになればうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント埋入/22万円~、インプラント上部構造/24万2000円~、小児矯正(可撤式プレート)/4万9500円~ ※相談料、検査料、その他施術料は別途

