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角田 篤人 院長の独自取材記事

世田谷かくた整形外科 成城学園前院

(世田谷区/成城学園前駅)

最終更新日:2023/01/18

角田篤人院長 世田谷かくた整形外科 成城学園前院 main

成城学園前駅のすぐそばに開業予定の「世田谷かくた整形外科 成城学園前院」。院長を務めるのは、東京慈恵会医科大学附属第三病院をはじめ各関連病院で膝関節の手術を数多く手がけてきた角田篤人先生。「超高齢社会を踏まえ、予防や治療に力を入れたい」との思いから開業を決意。「美しく、笑顔で健康寿命を延ばす」というコンセプトのもと、加齢に伴う運動機能低下で要介護や寝たきりになる「ロコモティブシンドローム」の予防の重要性を多くの人に伝えながら、運動器の疾患や故障に対する先進的な治療、スポーツによるケガや故障の治療・ケアにも力を入れる考えだ。患者の話をしっかり聞くことを信条とする角田院長に、クリニック開業に懸ける思いを聞いた。

(取材日2022年9月13日)

人工膝関節のスペシャリストがなぜ開業を考えたのか

開業されようと思ったきっかけを教えてください。

角田篤人院長 世田谷かくた整形外科 成城学園前院1

私は東京慈恵会医科大学整形外科学講座に約20年間勤め、その間、各関連病院でたくさんの変形性膝関節症の人工膝関節手術を行ってきました。私自身、手術が好きでずっと続けたかったんですが、次第に予防の重要性を感じるようになりました。というのも、症状が悪化し、手術せざるを得ない状態になってから私のところに来られる患者さんが非常に多かったんです。そうなる前に、しっかり予防する必要があると感じました。人口の30%が65歳以上となる2025年問題を控え、予防の重要性は今後さらに増していくでしょう。ですが、私が長年診療を行ってきた大学病院には重症な患者さんが多く、予防にまでなかなか手が回りません。そこで、大学病院ではなかなか提供することができない医療を提供したいと考え、自分のクリニックを開業しようと思ったのです。

成城学園前駅近くに開業しようと思ったのはなぜでしょうか。

患者さんが通いやすい場所を探していました。ここ、成城学園前駅は1日500本ほどバスが行き来しており、また急行電車の停車駅でもあるので、どこからも通いやすい場所です。私自身訪れることも多く、雰囲気の良い街だなと思っていました。また、この辺りは整形外科が少ないエリアなんです。開業するにあたり、リハビリテーションの施設は十分に確保したいと思っていました。そのための広い場所を確保することが重要な条件でしたがなかなか見つけられなかったんです。たまたま素晴らしい縁に恵まれ、この地での開業に至りました。クリニックも1階に位置していますので、気軽に相談に来ていただけたらうれしいです。

そもそも先生が医師をめざそうと思ったのはなぜですか?

角田篤人院長 世田谷かくた整形外科 成城学園前院2

私は子どもの頃から健康で、小学校1年生から高校3年生まで無遅刻無欠席。病院とはほぼ無縁でした。でもスポーツをしていたため、ケガをするたびに訪れる整形外科は身近な存在でした。また、プロ野球のファンだったのですが、選手たちは手術をするためによく海外に行っていたんですね。「日本の整形外科のスポーツ分野はまだそこまで進んでいない」との話を聞き、興味を抱きました。自分の将来について考える年齢になると、世の中の役に立つことをしたいと考えるように。そこで身近な存在だった整形外科の医師を志すようになりました。整形外科医になるために医学部に入学し、整形外科の中でも、性別、世代関係なく大事な部位である膝関節を専門に研鑽を積んできました。

「ロコモティブシンドローム」予防の大切さを伝えたい

クリニックの基本理念を教えてください。

角田篤人院長 世田谷かくた整形外科 成城学園前院3

基本理念は「美しく、笑顔で健康寿命を延ばす」です。人生100年時代といわれていますが、いくら平均寿命が延びても、健康寿命が延びないと楽しく人生を過ごせません。加齢による筋力の低下などにより、運動器の機能が衰えて要介護や寝たきりになること、またそのリスクが高い状態を「ロコモティブシンドローム」といいます。実は、要介護の方の4分の1はこれに該当するといわれています。この状況にならないようロコモティブシンドロームの予防の大切さを多くの方に知っていただき、健康寿命を延ばしていくのが目標です。大学病院では、数多くの人工膝関節手術を行ってきました。でも、もし私が予防活動を啓発していったら、何万人もの患者さんが救われるかもしれません。非常に意義のあることではないかと考えています。

そのほかどんな治療に注力されるのでしょうか?

超音波ハイドロリリースと、集束型体外衝撃波療法を行う予定です。超音波ハイドロリリースとは、超音波検査装置(エコー)で患部を見ながら薬剤を注入し、痛みの緩和を図る治療です。一方、集束型体外衝撃波療法は、もともと結石の治療に使用されていましたが、足底腱膜炎という、足の裏が痛い人に適していることがわかっています。アキレス腱炎やテニス肘にも応用が期待されています。日本でも難治性の足底腱膜炎は保険治療が可能となっています。こうした新しい医療技術は積極的に取り入れ、「早く治したい」と思う患者さんの支えとなっていきたいですね。

大学病院との連携もしっかりされるそうですね。

角田篤人院長 世田谷かくた整形外科 成城学園前院4

どんなに新しい技術が出てきたとはいえ、症状が重い場合、どうしても手術が必要な患者さんもいらっしゃいます。大学病院と連携していれば、手術が必要な人は早くできるし、そうでない人は、そのほかの治療で改善が図れる可能性があります。手術が必要かどうかを見極め、適切な対応をするのは、地域のクリニックの大切な使命の一つだと考えています。手術は、それが適切に実施され、リハビリをしっかり行えば、症状の改善が十分期待できる治療法です。だからこそ病院との連携はとても重要だと考えております。開業してからも、できれば週に1回は通い続けたいと考えています。

患者と向き合うのが信条。スポーツ整形にも力を入れる

診察する上で心がけていることはありますか?

角田篤人院長 世田谷かくた整形外科 成城学園前院5

患者さんのお話をしっかり聞くことです。エックス線写真を見るよりも、患者さんが訴える内容に耳を傾けたほうが、ずっと具体的な症状がわかります。困っていることは何かを聞き、どんな治療をしていくかをきちんと説明するのが信条です。どんなに腕のいい医師であっても、患者さんの目も見ず、パソコンだけを見て、説明もないまま薬を処方したり、注射をしたりすると、患者さんは不安になるでしょう。信頼関係も築けないと思うんです。私にとって理想の医師は「きちんと患者さんと向き合う人」です。開業後は、たくさんの患者さんに来ていただきたいと思います。けれど、その結果忙しすぎて患者さんのお話を聞けなくなるのは良くないと思っています。

スポーツの故障・ケガの治療やケアにも力を入れるお考えだそうですね。

私自身、野球やサッカー、アメフトなどに取り組んできたので、スポーツ選手の気持ちがわかります。選手はケガをした際、早く復帰したいんです。でも、医師には止められる場合がほとんど。やはり、ストップをかけるほうが医師としても楽なんですよね。でも私は選手目線で、どうしたら早く復帰できるかを考えていきたいです。大学では難しかったのですが、新しいクリニックでは、診察室のすぐ隣にリハビリ室を配置し、私からもよく見えるようにする予定です。患者さんがリハビリを頑張る姿を理学療法士と確認しながら、より良い治療を提供できるように努めていきたいですね。

読者へのメッセージをお願いします。

角田篤人院長 世田谷かくた整形外科 成城学園前院6

まずは、気軽にご相談に来ていただけたらと思います。ご自身で体の痛みを感じている方や、身近な方で腰や膝や肩が痛いと言っている方はたくさんいらっしゃると思います。「年齢を重ねると仕方がない」と思われているかもしれませんが、実は医学は進んでいて、治療も進化しています。諦めずに治療に取り組むことで、体のつらさを取って、楽しく人生を送ってほしいと思います。私がこれまで在籍していた大学病院は、敷居が高い部分があったかもしれません。でも、新しいクリニックではどんな小さな悩み事でも来院していただきたいです。まずは気軽に足を運んでみてくださいね。

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