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足立 篤志 院長の独自取材記事

足立歯科医院

(世田谷区/喜多見駅)

最終更新日:2023/07/18

足立篤志院長 足立歯科医院 main

小田急線喜多見駅南口を出て目の前にある「足立歯科医院」。27歳の時に開業し、今年で35周年を迎えるという足立篤志院長が運営する歯科医院だ。バリアフリーのエントランスを抜けると、縦長に伸びる待合空間が広がり、その奥の診療室には3台のユニットが。「目の届く範囲で診療したい」と足立院長が話すとおり、歯科医師と患者、1対1の関係にこだわる姿勢が表れた、必要十分なスペースとなっている。「会話を通して患者の性格を捉え、それぞれに合わせた治療を提案している」と語る足立院長に、長年継続してきた診療にかける思いから、プライベートで楽しんでいるマラソンでの記録更新の決意まで、幅広く聞いた。

(取材日2023年2月22日)

性格や生活を踏まえ、ベストな治療をめざす

今年で35周年を迎えられるそうですね。

足立篤志院長 足立歯科医院1

はい。長く通い続けていただいている患者さんも多く、改めて皆さんに支えられてきた35年であったことを実感します。開業したのは私が27歳の時でした。開業の話は当時、大学の口腔外科で教授として勤務していた父がいただいた話でしたが、進める中で父が病気により他界。勤務医だった私が急遽父の代わりに開業することになりました。なにしろいきなりのことでしたから、手探り状態でスタートしたという感じでした。長い間、患者さんとお話ししながら診療を続ける中で、皆さんの人となりもわかるようになり、それぞれの性格を踏まえた「合う治療」を提案できるようになってきたように思います。歯科医療では教科書どおりの治療がすべての方にとって最善であるとは限りません。より良い提案をするためには患者さんを知る時間が必要であり、それを十分に持つことができていることに感謝しています。

長く通っていらっしゃる患者さんが多いのですか。

そうですね。もちろん飛び込みの新規で受診される方も歓迎していますが、現在の患者さんの大部分が長く通院されている方です。長く通われる方にも2種類あって、一つは定期的に継続して来院される方。もう一つは痛みや腫れなど困った時だけ来院される方です。当院ではそうしたお困りの時だけの受診でも歓迎して受け入れています。歯科的にはもちろん定期受診を継続していただいたほうが良い状態を保てるのですが、すべての方が歯科を定期的に受診できる状況ではないことも理解できます。長い人生、忙しいとか、他に優先すべきことがあるとかで、「歯科どころじゃない」というタイミングもあるでしょうからね。

久しぶりの受診では怒られないかと気後れする人もいると思います。

足立篤志院長 足立歯科医院2

怒るなんてことはありません。むしろ、「久しぶり!」と喜んで迎えていますね(笑)。確かにこうした受診スタイルでは治療自体はあまり進みません。ただ、それ以上悪くならないための現状維持と、痛みや腫れなどの嫌な症状を取り除くための処置ができれば、それで良しとしています。こうした方がフラッといらっしゃることも多いので、インターネット予約システムの導入などは難しいと感じています。一人ひとりの処置にどれだけ時間がかかるかも事前に判断しきれないですし、できる限りフレキシブルに対応するのが当院のスタイルです。できれば、フラリとお立ち寄りいただく前に一本お電話をいただけるとありがたいですけれどね(笑)。

5年後、10年後の将来も考え、キープしやすい状態に

治療の中断は後々問題になることもあるのでは?

足立篤志院長 足立歯科医院3

そうですね。ただ、問題にならないと歯科に来ないという方は一定数いらっしゃいます。長く診療してきて実感するのですが、世の中には本当にいろいろな方がいらっしゃって面白いものです。お話ししたり、長くお付き合いしていると、徐々に「この方はこういう方かな」という輪郭のようなものが見えてきます。「痛くなくなればまた来なくなるだろうな」というのもなんとなくわかるので、それでもできる限りの状態をキープできるような方法を提案したりしています。自宅でのメンテナンスができる方かどうかもなんとなくわかるので、性格や生活スタイルに合わせた治療を選択できるようアドバイスするのです。

長く診療されてきて、患者さんの傾向に変化を感じることはありますか。

やはり年々高齢化してきているので、通えなくなる方が出てくることも考えられます。そうなると、「今できることをやる」ことだけが正解ではないケースも出てきます。例えば、現時点ではインプラントを入れることがベストでも、その後寝たきりになってしまったら、取り外してケアできる入れ歯のほうが便利といったケースですね。完璧な治療を実施しても、その後の経過により再治療の可能性をゼロにすることはできません。だからこそ、3年後、5年後、10年後を見据え、万一駄目になった時にどうするかを常に考えながら治療しています。

診療面での変化があれば教えてください。

足立篤志院長 足立歯科医院4

特に大きな変化はありませんが、仕事半分趣味半分でスポーツ歯学の勉強を始めました。運動中にはさまざまな外傷のリスクがあります。骨や筋肉などはトレーニングなどである程度鍛えることができますが、歯は守ることが難しいのです。そのためにマウスガードの着用が義務となっている種目や推奨されている種目が多数あります。小中学生でも競技中の事故が多く、マウスガードの着用を普及させようという動きが進んでいます。当院では院内でこうしたマウスピースを作製できる体制を整え、導入へ向けて準備をしておりますので、ぜひご相談いただければと思います。

常に「自分の歯だったら」を考え必要十分な治療を提供

診療の際に大切にされていることはどういったことですか?

足立篤志院長 足立歯科医院5

自分が治療を受けたときにどう思うか、自分の歯だったらどうするか。患者さんの歯を治療するときも常にそれを考えています。歯を削ることでかえって二次的な虫歯を起こしてしまうケースもあり、私は何でも治療すべきとは考えていません。レーザーなどさまざまな治療機器を導入したこともありましたが、どうしても機械を使うための治療になってしまうように感じてやめました。「この方に本当に必要なものは何か?」を考え、本当に必要と思われる治療だけを提供するようにしています。例えば、合わない入れ歯を作り直しても、決して合うものにはならないでしょう。今あるものを直して合わせようというのが当院の考え方になっています。

休日の気分転換に楽しんでいらっしゃることがあれば教えてください。

マラソンです。無理を承知で応募したマラソン大会に当選し、完走したことをきっかけに、もう10年以上になります。もともと私のトレーニングは犬の散歩から始まっているんです。うちの犬は追い抜かれるのが嫌いな犬で、猛ダッシュで追い返すんです(笑)。だから私も犬と一緒に全力疾走で走らされるわけです。そのうちにだんだん走ることが面白いと思うようになりましたね。昨年夏に7キロの減量に成功し、秋の大会では10年ぶりに自己ベスト記録を更新できました。先日練習会で計測したら、1500メートルのタイムが高校2年生の頃のものより早くなっていました。実はフルマラソン4時間切りが目前にあり、今季こそと意気込んでいるところです。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

足立篤志院長 足立歯科医院6

特別なことができるわけではありませんが、皆さんのお口をより良い状態に保つためにできることを一緒に考えていければという思いで診療しています。時に話が脱線して長くなることもありますが、中にはお話を楽しみに来院していただく方もいらっしゃいますから、歯科医院が苦手、恐怖心が強いという方にも、安心してご受診いただきたいです。治療を中断してしまった方、継続通院が難しいという方も。お困りのことがあればぜひご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/27万5000円~、ノンクラスプデンチャー/7万7000円~、金属床16万5000円~

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