中塚 知明 院長の独自取材記事
なかつか歯科医院
(狛江市/喜多見駅)
最終更新日:2026/07/14
喜多見駅の高架下に広がる複合ショッピング施設に沿って2分ほど歩くと、「なかつか歯科医院」が見えてきた。開業から25年以上、地域の信頼も厚く、4世代で通う家族もいるという。院長の中塚知明先生は鶴見大学歯学部を卒業後、大学病院や地域の歯科医院で一般歯科から口腔がんなどの重症疾患まで診療の研鑽を積み、1998年に同院を開業。「私自身が家族にしたいと思う治療を、患者さんに提供したい」と朗らかに語る。患者の立場になって考えることを第一とする中塚院長は、子どもから高齢者まで幅広い世代の悩みに丁寧に耳を傾ける。「患者さんの誰もが幸せでいてほしい」と語る表情には、深い誠実さと底知れない優しさがあふれていた。取材では、患者への思いや診療のこだわりなどについて聞いた。
(取材日2026年6月10日)
口腔ケアから全身の健康を支えていきたい
どのような患者さんがいらっしゃいますか?

地域の方を中心に1歳から90代まで幅広い年齢層の方が通院しています。お子さんなら定期メンテナンスやフッ素塗布、若い世代のご相談は虫歯が目立ちます。中高年は歯周病、高齢者になると歯周病に加えて義歯のニーズも高くなります。開院から25年以上たつので、4世代で通ってくれるご家族もいるんですよ。喜多見駅徒歩2分とアクセスの良い立地で、遠方だと山梨や軽井沢から通っている方もいます。「ここじゃないと駄目なんです」とおっしゃってくださる方がいて、歯科医師冥利に尽きると思っています。
2021年に院内リニューアルをしているそうですね。デザインのこだわりをお聞かせください。
患者さんが、気軽に来院しやすい雰囲気づくりを大事にしました。天井が高く明るい雰囲気は患者さんからも好評です。歯科用ユニットを入れ替え、そのタイミングで床や壁も一新。ベースとなるのは、スタイリッシュで落ち着いた印象を与える白壁で、そこに表情豊かな木の素材感をバランスよく取り入れました。シャープで清潔感のある空間に、天然木の温かみが加わることで、心が和む優しい空気感が生まれます。またスタッフの徹底した管理に加え、クリーニング業者による定期的な清掃により、より清潔で快適な診療所が保たれています。感染症対策として空気清浄機を設置する他、エアコンも空気清浄機が内蔵されているものを選びました。また、高齢の患者さんに安全に通院していただけるようにスリッパを廃止し、土足のまま過ごしていただけるようにしました。
先生は噛み合わせ治療を得意としていると伺いました。

噛み合わせは、歯の上下左右のバランスで成り立っています。どこかが高かったり低かったりして噛み合わせにずれがあると、しっかり噛めなかったり、痛みが出たりすることも。髪の毛1本ほどのずれでも症状につながるほど繊細です。ただ、患者さん自身で気づくのは難しいので、日々の治療で噛み合わせに問題がないか確認します。銀歯が痛い、虫歯がある、顎が痛いといった理由で来院されても、言われた部分だけではなく噛み合わせも含めて全体を診ています。中には、咬筋が緊張して歯ぎしりや食いしばりが起きている方もいらっしゃいます。そのような症状に悩む患者さんには筋電図検査を行い、必要に応じて適切なアプローチをしています。朝起きた時に頭部や顎に痛みや疲れを感じる方は、寝ている間に無意識に歯ぎしりをしていることが原因かもしれないので、ぜひご相談ください。
噛み合わせを重視し、歯ぎしりや食いしばりの検査も
なぜ、そこまで噛み合わせを重視されているのでしょう?

私が診療で一番こだわっているのは、全身の健康を守ることです。それにはまず、「口の中を一番きれいな状態に整えること」が大前提です。私たちの体は食べたもので作られており、その入り口である口の中が清潔で良好な状態であることが、健康の出発点になるからです。例えば口腔内をきれいに保ち細菌を減らすことは、生活習慣病の予防に直結するといわれます。その上で、当院が注力しているのが「噛み合わせのバランス」。顎の前後左右のバランスをミクロン単位で丁寧に整えるための治療は、想像以上に大きなメリットをもたらします。正しく噛める噛み合わせをめざすことで、咀嚼能力の向上が期待でき、胃腸への負担減少が見込めます。また、体の軸が安定するなど身体的なパフォーマンスの向上も見込めます。最終的には、「患者さんが治療を必要としない状態を作ること」が目標です。
診療のこだわりを教えてください。
全身の健康に影響があるので、とにかく口の中をよく観察し、歯をきれいにすることに注力しています。近年、どの患者さんも口腔内の健康に対して意識が高く、口の中がきれいです。それをよりきれいにするとなると、歯科医院によっては自由診療になるところも。しかし私はできる限り保険内の診療にこだわっています。経済的な理由やさまざまな事情から、必要な歯科治療を受けられない方が増えています。そのような理由で大切な歯の健康を諦めてしまうのが、とても悲しく心苦しいのです。私の願いは「最終的に、誰もが幸せでいてほしい」、ただそれだけです。患者さんの経済的な負担を少しでも軽くし、誰もが気軽に、安心して必要な医療を受けられる環境を整えたいと考えています。
患者さんと接する上で大切にしていることは?

患者さんの気持ちになって考え、常に「自分の家族にしたい治療」を念頭に診療しています。治療の進め方については一方的に押しつけず、可能な治療の選択肢を提示し、一つ一つ丁寧に説明します。メリット・デメリットを両方伝え、納得して最良の選択をしていただきたいと思っています。また、治療を前にした患者さんの多くは緊張されているものです。だからこそ、治療の前にはとびきりの笑顔でお迎えし、まずは「緊張しますよね」とお声がけをします。すると皆さん「そうなんですよ」と、少しホッとされた表情を見せてくださいます。治療以外の世間話もするので、「ここなら何でも気軽に話せる」とリラックスしていただけたらうれしいです。
口腔がんなどを見逃さず、大学病院とも密に連携
歯科用CTやレーザーなどを導入されています。

昨年10月に歯科用CTを導入して、精密な検査ができるようになりました。立体画像で口腔内全体を詳細に把握できます。また、歯科用ルーペを併用することで、細かい部分までしっかりとチェックし、より精度の高い診断につなげています。動脈と歯の位置関係や膿んでいる箇所などがわかりやすく、患者さんにも口腔内の状況をよく伝えられるようになりました。さらに、歯根、顎関節、噛み合わせなど肉眼で確認しにくい部分も、精密な治療がめざせます。他に、レーザー治療用の機器も導入しました。レーザー治療のメリットは、優れた殺菌・消毒効果が期待できる点です。普段の治療だけでは届きにくい部分までばい菌を取り除くことが望めるため、虫歯や歯周病の治療の効率が良くなることが期待できます。また非常にクリーンな状態がめざせるため、ひいては傷の治りが早くなることも期待できます。
歯科医師のやりがいはどんなところにありますか?
患者さんの健康を口の中から支えて、より豊かで充実した生活を送ってもらうことが歯科医師のやりがいと考えています。そのため、歯科医療の知識や技術を蓄積するための勉強を欠かさず、患者さんに先進の治療を提供するための努力を続けています。開業25年以上たった今も変わりません。また、私の息子と娘は、それぞれ耳鼻咽喉科医と小児科医として医療の現場に立っています。歯科医師である私を含め、家ではそれぞれの専門領域の視点から、日常的に活発な意見交換やディスカッションを行っています。この家庭内での学びの時間が、私の歯科医療の知識をさらに深め、視野を広げる貴重な財産となっています。
最後に、メッセージをお願いします。

当院では、重大な病気の早期発見にも力を注いでいます。口の中のわずかな違和感を見逃さず、口腔がんの鑑別も得意とし、適切に診断することに強いこだわりを持っています。東京慈恵会医科大学附属病院などと連携体制を整え、専門的な精密検査や高度な手術が必要と判断された場合には、速やかにご紹介できます。不安な表情で来院した患者さんが笑顔で帰られる時が何よりうれしいです。治療していくうちに、患者さんの口腔内への意識向上にもつなげていけたら、うれしいと感じます。そもそも歯科医院とは、メンテナンスなどで定期的に通い、健康管理のために役立てていただく場所だというのが私の考えです。今までも、そしてこれからも、「お一人お一人を健康にする」ことをめざします。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正治療/5万円~

