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横須賀市

三浦半島の大部分を占め、東側は東京湾、西側は相模湾に面する自然豊かなまち。市の中央は山間部や切り立った丘陵が中心という特徴的な地形を持つ。米海軍基地があることもあり、特色ある英語教育が充実。

横須賀市長インタビュー

まちが持つ潜在的な力を引き出し
全市民が誇れる「横須賀」に

上地 克明
市長

1954年横須賀市生まれ。1977年早稲田大学商学部卒業後、食品卸売会社に入社。1978年より衆議院議員の秘書を務める。同年、新自由クラブ神奈川県広報副委員長にも就任。2003年横須賀市議会議員初当選。2017年第37代横須賀市長就任。信条は「一人では何もできない。しかし一人でも始めなければ何も始まらない」。

混迷する現代社会の中で
子どもが豊かに生きるための環境づくりにまい進

「横須賀復活」を掲げ、平成29年7月に市長に就任されました。

私は横須賀の中でも特に住民同士が深い関係性を持つ谷戸(やと)地区の出身です。地域のさまざまな人からの愛情を受けて育ち、郷土愛も強いものですから、自分がもらってきたものを次の世代に伝えたい、横須賀に恩返ししたいという一心で、「横須賀復活」をテーマに施策を進めているところです。具体的には、三方を海に囲まれている地の利を生かした「海洋都市構想」、映画の舞台となるなど数々の文化を生み出してきた横須賀ならではの「音楽・スポーツ・エンターテイメント都市構想」、地域の中で互いに助け合う環境づくりをめざす「谷戸再生構想」、この3つのプランを軸に、横須賀が持つポテンシャルを開花させていきたいと考えております。

子育て環境の整備についてはどのようなお考えをお持ちですか?

荒んでしまった現代社会の中に子どもたちがいるという状況を何とか改善したい、常にそう思ってきました。「子どもの教育の復活」が若い頃からの私のテーマでもあり、子どもたちが豊かに生きる環境を提供するのが自治体の役割だと考えています。当市では、幼稚園・保育園の段階的無償化や放課後児童クラブ運営への支援の充実、小児医療費助成の拡充に積極的に取り組むほか、家庭養護や特別養子縁組の推進にも注力しています。

行政が努めるべきは
市民が人生を謳歌できるよう多くの選択肢を提示すること

医療を含めた高齢者支援に関する市の課題は何でしょう?

当市は人口減・高齢化が深刻化しています。そうした背景から、在宅医療・介護に関しては非常に進んでいると自負しておりますが、より充実させていくための労働力の確保を最優先課題として認識しています。私自身、両親と義父を見送った経験がありますが、三者三様の最期を見てきて思うのは、本来の医療・福祉とは人生の選択肢を数多く提供することではないかということ。お仕着せではなく、市民一人ひとりが人生を選び取れるようなあらゆる選択肢を提示することこそ、行政が担うべき務め。行政はそうした役割を果たしつつ、市民にも互助を促し、行政と市民が高齢者支援の両輪となるような社会をめざしたいです。

最後に、市民の皆さんへ向けてメッセージをお願いします。

どの年代層の方もワクワクしながら毎日を送れて、ここに住んでいて良かったと思えるようなまちにしていくことが私の夢です。海も山も谷もあり多様性に富む風景が広がるこの横須賀のように、まちづくりにおいても、市民の皆さんが自分だけの人生を謳歌できるようさまざまな選択肢を用意していきたい。人生は苦しいことも多いですが、その中で希望を見つけられるようなまちをつくっていきたいと考えています。そのために、子育て・医療・福祉その他すべての分野において、市民の皆さんが横須賀を誇りに思い、自発的にまちづくりに関われるような取り組みに尽力してまいります。

(取材日2017年12月8日)

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