福栄 和也 院長、福栄 友美 さんの独自取材記事
ふくえファミリー歯科 戸塚
(川口市/戸塚安行駅)
最終更新日:2026/08/26
「治療はお金で買えるけど、健康はお金では買えません」と、話す「ふくえファミリー歯科 戸塚」院長の福栄和也(ふくえ・かずや)先生。めざすのは、痛くなってから治すのではなく、通っているうちに気づけば健康になっている歯科医院だ。「病気にならないようにするのが私たちの役割です」と語る、妻で歯科衛生士の福栄友美さん。2人はそれぞれの専門性を生かしながら、患者の健康を支えている。自分や家族が受けたいと思える歯科医療を届けることを大切にし、口腔内だけでなく全身の健康にも目を向け、日々診療に向き合う、和也院長と友美さんに話を聞いた。
(取材日2026年8月4日)
治すから守るへ、予防を軸にした歯科医療
開院から2年がたちましたが、どのような変化がありましたか?

【和也院長】院内の大きな変化は、診療の軸を本格的な予防歯科へと切り替えたことです。もともと診査・診断を重視してきましたが、「そもそも病気にならなければ、みんなが幸せなのではないか」と考えるようになりました。痛くなってから歯科医院へ行くという意識もまだ根強いからこそ、病気になってから治すのではなく、なる前から健康を守る大切さを伝えていきたいと考えています。
【友美さん】川口は私の地元でもあり、子育てをする上でも家族や地域の支えが得やすく、2人の地縁を生かしながら、この地域のファミリーの健康を支える歯科医院をめざしてきました。患者さんに選ばれ、「ここだから通いたい」と思ってもらえる存在に少しずつなっていきたいですね。
なぜ本格的な予防歯科を始めたのか教えてください。
【和也院長】予防歯科に本格的に取り組むきっかけとなったのは、予防に精通した歯科医師のセミナーに参加し、学びを深めたことでした。歯科医師としては、治療の技術を高めることに目が向きがちですが、さらに前の段階に目を向ければ、そもそも病気にならないためにできることがあります。学ぶ中で、口の健康は全身の健康と切り離せないと実感し、栄養学にも関心を広げました。食生活を含めて一人ひとりのリスクを捉え、歯科と医科という枠にとらわれず、「健康になるにはどうしたらいいか」という視点から患者さんを支えることが本来の医療なのではないかと考えるようになったのです。予防は患者さんにも努力をしていただくことが必要で、簡単な道ではありませんが、だからこそ本気で取り組む価値があると感じています。
診療で大切にしていることは何ですか?

【和也院長】「自分が受けたい、家族に受けてもらいたい治療」を提供することです。健康な状態を維持したい、健康になりたいと歯科医院を訪れる方に、治療だけを提供していては、その希望に十分応えられないと考えています。そのため、いきなり治療を始めるのではなく、まずは検査や予防処置を通して、お口の環境を整えていきます。歯科医師だけでなく、歯科衛生士が専門性を発揮し、患者さん自身にも日々のケアに取り組んでいただくことが欠かせません。大変な部分もありますが、通院しながら頑張っていたら、いつの間にかお口も体も健康になっていた。そんな歯科医院でありたいと考えています。その積み重ねこそが、当院のめざす医療の形だと思っています。
一人ひとりに向き合う、丁寧な診療とチーム医療
初診から、詳しい検査を行う理由をお聞かせください。

【和也院長】当院では、初診時からお口の状態を詳しく把握することを大切にしています。エックス線では、一本一本の歯や歯を支える骨の状態を細かく確認する「デンタル10枚法」を採用。加えて、口腔内写真や歯周組織検査、歯石の状態の確認、唾液検査を含むリスク検査や、食生活アンケートなども行います。これは、目の前の痛みだけを診るのではなく、むし歯や歯周病になった原因や将来のリスクまで把握するためです。当院は予約の電話の時点で、具合の悪いところだけを治療するのではなく、口腔内全体の検査を行うこと、いきなり治療に入らないこと、をお伝えしており、患者さんにも納得していただいた上で受診してもらいます。例えば、水道から水が出続けている状態で床を拭いても、また濡れてしまいますよね。まず水を止めることが先で、治療はその後。お口の環境を整えてから治療することで、再発しにくい状態をめざしています。
歯科衛生士さんがクリニックの要とおっしゃっていますね。
【和也院長】予防歯科では、歯科衛生士の専門性が欠かせません。当院では、単にお口をきれいにするクリーンスタッフではなく、一人ひとりの健康を守るけん引役を担ってもらっています。少数精鋭のチームだからこそ、患者さんについて気づいたことを共有し、治療計画や予防の進み具合も相談しながら診療を進めています。
【友美さん】患者さんには普段使っている歯ブラシを持参してもらい、実際の使い方を見せてもらいます。道具が良くても、正しく使えなければ汚れは落とせません。口の状態や磨き方を確認した上で、その人に合った歯ブラシやフロスなどを提案するため、院内にもさまざまなケア用品をそろえています。歯科医師と衛生士、それぞれの専門性を生かし、チームで患者さんを支えることを大切にしています。
子どもの歯の健康を守るために大切なことは何でしょうか?

【和也院長】子どもの予防では、歯磨きだけでなく毎日の食事や生活習慣にも目を向けています。特に、むし歯のリスクを抑えるには、何を食べるかだけでなく、いつ食べるかも重要です。家庭にジュースやアイスを常備して、子どもが好きな時に食べられる環境をつくらないことも一つの方法です。おやつも、単に甘いものを与えるのではなく、成長に必要な栄養を補う「補食」と考え、おにぎりやイモなどを提案しています。
【友美さん】私自身も母親であり、忙しい親御さんの気持ちは手に取るようにわかります。家庭に理想を押しつけるのではなく、無理なく続けられる方法を一緒に考えることが大切です。ブラッシングについても、ただ歯磨きをするのではなく、きちんと汚れを落とすことが目的だと伝えています。子どものうちから自分の口と体の健康を守る習慣を身につけてもらえるよう、保護者とも一緒に取り組んでいます。
技術と信頼で、家族に選ばれる歯科医院へ
ラバーダムを使った治療のメリットを教えてください。

【和也院長】当院では、根管治療を中心にラバーダムを用いた治療を行っています。ラバーダムとは、治療する歯以外をゴムのシートで覆い、お口の中の唾液や水分が治療部位に入らないようにするものです。水分を避けることで接着操作がしやすくなり、細菌の侵入を抑えながらの治療が望めることがメリットです。小児の治療でも基本的に使用しています。治療中に水が喉へ流れ込みにくいため、安心感につながります。眠ってしまくらい安心していただけるとうれしいですね。一方で、初めてのお子さんは抵抗がある場合もあるため、いきなり治療するのではなく、まず器具を見せたり、少しずつ練習しながら慣れてもらいます。無理に進めず、一歩ずつできることを増やすことも、子どもの大切な歯を守るための方法だと考えています。
予防に取り組んできて、うれしい瞬間はどんな時ですか?
【和也院長】患者さんから「こんなに丁寧に診てもらったのは初めて」などと言っていただけると、大きな励みになります。特にうれしかったのは、生活スタイルの都合で一度別の歯科医院へ移った方が、再び戻ってきてくださったことです。ブラッシングの技術が身についていたので、お口の状態も良好でした。最初は「すぐに治療してくれない」と感じる方もいらっしゃると思いますが、通い続けるうちに、自分の健康を自分で守ることの意味を理解していただけると考えています。予防の成果はすぐ数字に表れるものではありません。それでも、これまで取り組んできたことは間違っていなかったと感じています。
お二人がめざすクリニックの理想像をお聞かせください。

【和也院長】自分や家族が受けたいと思える治療を提供し、「通っていたら、いつの間にか健康になっていた」と感じられる歯科医院にしたいですね。私一人では実現できないことも、歯科衛生士をはじめスタッフが専門性を発揮してくれることで可能になります。
【友美さん】互いに足りない部分を補いながら、患者さんの健康を支えていければと思っています。歯科医師と歯科衛生士、それぞれの専門性を生かし、スタッフ全員が同じ方向を向く。そして、痛くなってから行く場所ではなく、健康になるために通いたくなる場所へ。そんな「ファミリー歯科」を育てていきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/80万円~、インプラント治療/35万円~、ホワイトニング/3万8500円~

