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曲 惠介 院長の独自取材記事

まがり医院

(新宿区/四谷三丁目駅)

最終更新日:2021/10/12

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四谷三丁目駅から徒歩5分。渋めの飲食店が立ち並ぶ荒木町にある「まがり医院」。開院から14年、地元の0歳から100歳の患者たちに愛され続け、地域医療に貢献し続けている。院内に一歩足を踏み入れると、3人の陶器人形の天使が優しくほほ笑みながら迎えてくれた。近年改装したばかりという院内は、明るく清潔感に溢れ、ウッドテイストの温かみのある空間。「私の健康の秘訣は悩まないこと」と貫禄たっぷりに笑う曲惠介院長は、患者の悩みを丸ごと受け止めてくれそうな包容力を感じるドクターだ。専門は循環器・血管外科だが専門以外の分野にも対応できるという。先生自体が生きる総合病院といった感じである。医師をめざしたきっかけ、日々の診察で感じる思いやはまっている趣味のことまで、じっくりとお話いただいた。

(取材日2012年3月2日)

患者が目の前でよみがえる姿に感動して循環器・血管外科を専門に選ぶ

まずは、先生のプロフィールからお聞かせください。

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僕は生まれは東京なんですが、3歳から高校生までを群馬県で過ごしました。小さい頃は、一人で遊んでいるような子どもでしたね。両親が教育熱心だったため、学校から帰るとすぐに塾に行って勉強していましたから友だちと遊びたくても時間が合わなかったんです。僕の両親は医師でした。父は消化器外科、母は眼科で開院していました。僕は物心ついた頃から、両親が医師として働く姿をずっと見続けていたので、自分も漠然と医師の道に進むんだろうなと思っていました。小さい頃は、父の医院に遊びに行ったりもしましたが診察室に勝手に入ってよく怒られていましたね(笑)。父は朝から晩まで休みなく働いていましたから、医師の仕事は大変だなと感じていました。それと同時に、僕は長男だったので父の医院を継がなければという使命感もあったと思います。しかし、僕は父とは違う循環器・血管外科を専門分野に選択してしまい、医院を継ぐことはなかったわけですが。

東京医科大学医学部進学後、循環器・血管外科を専門に選んだ理由は?


医学部の実習の時、治療してすぐその場で結果が出ることに興味を持ちました。例えば、心筋梗塞や狭心症で発作を起こした患者さんは生きるか死ぬかの危険な状態でやって来るんですが、投薬やマッサージなどの救命処置を始めると様態が落ち着いてきて、みるみる具合が良くなってくるんです。今にも死にそうだった患者さんが目の前でよみがえる姿に感動しました。そして、循環器・血管外科の領域の知識は他の科にも応用が利くと思い選択したのです。

研修医、勤務医時代のエピソードを教えてください。

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研修医時代はいろいろと苦労をしましたが、大学病院よりもアルバイト先の病院のほうがたいへんでした。大学病院では専門の循環器系の患者さんだけ診ていればいいのですが、アルバイト先の病院では専門外のことまでさせられましたね。吐血や脳梗塞の発作、骨折などの処置をしたり、しまいには眼科と耳鼻科まで診察させられる始末。しかし、そのおかげで専門外のいろいろな医療知識を得ることができたんです。それが今の総合的医療につながっていると感じます。そして1番ハードだったのは、開院する直前に勤務した小さな病院でした。そこで僕はまったく専門外の胃腸科・肛門科に配属されたんです。肛門科では痔の手術、胃腸科では胃がんや大腸がん、胃潰瘍や食道静脈瘤破裂(しょくどうじょうみゃくりゅうはれつ)の手術や処置を行っていました。救急指定病院だったので、交通事故や自殺未遂の患者さんが運び込まれることが多く救命救急医療もたくさん経験しました。朝から外来患者の診察をしながら合間に手術もして、急患が来たら対応しなければならず、本当に激しい2年間でしたが実に多くのことを覚えました。さらに、その病院では医療だけでなく経営的なことも学ぶことができました。保険診療点数を手動で計算して僕が最終チェックしていたんです。それまでは大学病院のシステムのなかで働いていましたから、病院経営にタッチすることなどありませんでした。しかし、小さい病院だと全部自分でやらないといけないんです。たいへんだったけれども、今の医院経営には生かされていると思っています。

0歳から100歳までの患者に愛され続ける医院

開院のきっかけは何でしょうか?

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大学病院の医局で世代交代が始まったんです。僕は当時35歳でしたが、それでも医局のなかでは上から数えたほうが早いぐらいでした。勤務医として10年間働いて区切りも良いし、ちょうど子どもが生まれたので、心機一転頑張ろうと思い開院を決心したんです。当時は四谷の荒木町界隈は医院が一軒もありませんでしたし、近くに大学病院もありましたから応援を頼めると思いこの場所に開院を決めました。

患者層について教えてください。


年齢は0歳から100歳まで来られます。そのなかでも一番多いのは、30代から50代の働き盛りの世代ですね。この辺りはビジネス街ということもあり飲食店が多いため、会社員の方や飲食店関係の方などがメインです。そういった方々は、お酒を飲む機会が多く生活が不規則なので、肝臓疾患や高血圧、高脂血症、糖尿病といった生活習慣病が多いですね。そのほか整形外科の患者さんもよく来られます。腰痛や膝の痛み、肩こりの症状を訴える方は少なくありません。骨折や捻挫、脱臼なども来られるので処置はできるんですが、さすがに複雑骨折になると専門の医院にお願いします。いろいろな年代のさまざまな症状の方が来られるので、患者さんの話をよく聞いて混乱しないようにちゃんとカルテに細かく書いていますね。

得意とされている診療は何でしょうか?

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下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)の治療ですね。下肢静脈瘤とは、心臓まで戻るはずの静脈の血液が逆流することにより脚の静脈が太く浮き出たり、もしくは瘤(こぶ)のように膨らんでぼこぼこになる状態のことです。レーザーを用いた治療方法もありますが、当院では、主に「静脈瘤硬化療法」という、薬剤を注射して静脈瘤を消す方法と「高位結紮術(こういけっさつじゅつ)」という、原因となる血管を縛って血液の逆流を食い止める手術を併用しています。そのほか、生活習慣病の方に生活指導を行っています。まず肥満体の人は、カロリーの摂取量を制限して標準体重を維持するように指導しています。肥満になりやすい人は、夜遅く食べてしまう傾向があります。仕事が忙しくて夜寝る前に食べざるをえない場合もあるかもしれませんが、できることなら就寝3時間前には食事は済ませて欲しいですね。高血圧の方は塩分制限が必要です。塩分を制限すれば、血圧を上げる働きがあるホルモンの活性が落ちるので血圧が下がるんです。動脈硬化や高脂血症などの原因になるコレステロールが高い場合は、食事制限と運動療法を指導するようにしています。食事は最低限必要なカロリーを維持したまま、なおかつ摂取量を減らす。そして、脂っこいものを控えることが大切です。ただ、脂でも摂って良いものと悪いものがあります。植物性や魚系は摂っても大丈夫ですが肉は控えたほうがいいでしょう。お酒の飲み過ぎはいけませんが、適度なアルコール摂取は善玉コレステロールを増やして心臓や血管が健康になるんですよ。お酒よりも喫煙のほうが高血圧、脳卒中などの循環器疾患やがんを引き起こすリスクが高いので問題です。

気軽に相談できるホームドクターとして地域医療に貢献する

患者との印象的なエピソードについて教えてください。

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当院は心筋梗塞の患者さんが時々いらっしゃいます。最近も、心筋梗塞の発作を起こした方が来られたんですが、何と心停止してしまったんです。僕はすぐに心電図を読みながらカウンターショックを当てて、点滴をつけて心臓マッサージを施し、その方を蘇生させました。そして、救急車で大学病院まで搬送したんです。その後、どうなったのか気がかりでしたが、しばらくするとその方が元気な姿で現れて「命を救っていただいて、ありがとうございました」とお礼を言いに来られたんです。医師になって25年経ちますが、人の命を救うことができた時は、やはりこの仕事を選んでよかったなあと実感しています。

たいへんお忙しい先生ですが、仕事の後やお休みの日はどのようにして過ごしていらっしゃるのでしょう?


体力作りのトレーニングのためにスイミングスクールで週に1回、インストラクターの先生をつけて泳いでいます。はまっている趣味は、アコースティックギターを弾きながら70年代の懐かしいフォークソングを唄うことです。平日の夜は、近くのフォークソング酒場で仲間と共によく唄っています。時々、プロも出演するステージでライブも行っているんですよ。病気や診療のことのみではなく、日常の出来事や医師会での活動などを「院長の気まぐれ日記」というブログに掲載しております。ぜひご覧ください(笑)。

今後の展望、そして読者へメッセージをお願いします。

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患者さんのご要望もあったので最近、美肌効果のあるプラセンタ注射や疲労回復効果のあるビタミン点滴も始めました。時代の流れやニーズに合わせて最新医療も取り入れつつ、今後も気軽に相談できるホームドクターとして地域医療に貢献したいと思っております。胸や背中の痛みやしめつけ感を心臓病ではないかと気にされる方が非常に多いです。しかし、心臓が原因の場合はだいたい15分以内に強い発作に見舞われるといわれていますから、痛みがずっと続いている場合は心臓ではなく肋間神経痛や消化器系が原因と考えられます。当院はプライマリ・ケアに対応できますから何か異常を感じたり、足のむくみや疲れ、血管の浮き上がりの症状などがあれば、ぜひ気軽にご相談ください。

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