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一宮市

一大産業である毛織物生産で発展した一宮市。名古屋へのアクセスも良いことから、ベッドタウンとしても栄えている。2021年には市制施行100周年を迎え、これに併せて中核市への移行も予定している。

一宮市長インタビュー

連綿と継承される文化と産業を携え
市民とともに新たな未来を切り開く

中野 正康
市長

1967年一宮市生まれ。1990年東京大学法学部卒業後、郵政省(現・総務省)に入省。新潟県村上郵便局長、EU(欧州連合)外交官、早稲田大学非常勤講師、総務省情報セキュリティー対策室長などを経て2011年7月株式会社博報堂に出向。2015年一宮市長就任。現在2期目。

市制100周年を間近に控える一宮市の特徴や魅力は何ですか?

古くより繊維産業で栄えた一宮市は、世界三大毛織物産地の一つに数えられ、この一大産業から特徴ある文化が育まれてきました。例えば繊維業者が喫茶店を商談の場として活用する習慣から、コーヒーに無料でゆで卵などをつける「モーニングサービス」が生まれたといわれています。また、織物を象徴する織姫と牽牛にちなんで生まれた「一宮七夕まつり」は毎年にぎわいを見せています。
一宮市では現在100周年記念事業を展開中です。「健康・元気」をテーマに、100周年を迎える令和3年に開催予定の記念式典では、市にゆかりのある多くの方々と喜び、祝い合う場を用意します。また本事業を展開するにあたり、不可欠なのが市民の皆さんの声です。イベントの企画に際しては、アンケートで寄せられた声を参考に内容を検討しております。本事業を市民の皆さんとともに、まちの魅力を再発見・再確認する機会にできたらと考えております。

子育て、市民の健康を支援する取り組みについて教えてください。

子育て支援といえば、幼少期の「子どもの育ち」に目が向きがちですが、子どもの成長に伴って関心が高まる「教育」の充実にも力を入れています。小・中学校の空調設備の導入を進めているほか、プログラミング学習を実施するなど、教育環境を整えてまいりました。また、子育て中の家庭の交流や親子の遊びの支援として、子育て支援センターを6カ所開設し、さらに市内の15施設を「うごく子育てサロン こっこ」号が巡回しています。
健康について近年注力しているのが、予防医療・病気の早期発見をめざす取り組み。例えば幼児の視力異常を早期に発見するため、令和2年度より3歳児健診に目の屈折検査を追加しました。他にも各種健康診査の受診率向上と疾病予防、健康増進を目的に、市民向けアプリで健康マイレージを付与する事業も展開中です。さらに令和3年4月には一宮市保健所を開設予定。感染症や食中毒といった健康被害から市民を守る体制を、一段と強化してまいります。

市民の皆さんへ、メッセージをお願いいたします。

「ツインアーチ138」。タワー最高部の高さは一宮市にちなみ、138メートルある

市制100周年を迎える令和3年4月に、一宮市は中核市となる予定です。中核市となれば保健や福祉、環境といったさまざまな分野における事務権限が市に移譲され、これまで以上に市民の生活に寄り添うきめ細かなサービスの展開がかなうでしょう。これを契機に、市独自の取り組みを立ち上げたり、これまで展開してきた事業を充実させたりして、より一層「一宮市ならでは」のまちづくりを推し進めていきます。

(更新日2020年8月19日)

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