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府中市

東京都の多摩地域に位置する人口約26万人の住宅都市。市内には行政機関や研究所、工場などが立地しており、職場と自宅が近接した生活環境の市民も多く、暮らしやすいまちとして人気。大規模公園も多く、自然豊かである。

市長インタビュー

高齢化・孤育化・災害に備え
つながり・ぬくもりのあるまちへ

高野 律雄
市長

1961年府中市生まれ。立教大学経済学部卒業後、アパレル企業勤務、府中わかば幼稚園園長を経て、1999年より府中市議を務め、2012年より現職。大学時代はラグビー部主将として活躍。ラグビーの精神「ワンフォーオール、オールフォーワン」をまちづくりの方針とし、地域のつながりを深めていくための施策を展開。

「地域のつながり」について市長のお考えをお聞かせください。

府中市は、大國魂神社をはじめとする神社を中心に発展してきました。地域ごとの伝統的な祭りを大切にしてきたこともあり、市民同士の交流は深いと感じます。ただ、核家族化、高齢化が進み、地域離れが進んでいる一面も。地域のつながりは強制されるものではありませんが、日常生活でも、災害時や困りごとがあったときにも心強いものです。市では、現代のライフスタイルに合った交流の深め方ができる施策を展開しています。中でも、市内11カ所に設置した「文化センター」は、市役所の窓口、公民館、高齢者福祉館、児童館、図書館が併設された複合施設で、地域交流の場に最適。最近では、高齢の方や子育て世代など全世代を対象に福祉コーディネーターが対応する相談窓口を設けました。不安や悩みを抱え、どこに相談したら良いかわからない方にぜひ利用していただきたいです。また、文化センター圏域ごとに地域特性に合わせた災害対策を考える「自主防災連絡会」も立ち上げました。市民同士が自ら主体的に「災害に強いまち」をつくり上げる過程で、地域のつながりがより深くなることを願っています。

子育てにおいても「つながり」は大切ですよね。

幼稚園の園長経験者として、私が教育方針として掲げているのが3つの「きょういく」です。教えることで子が育つ「教育」、子育てを通して大人が共に育つ「共育」、協力して子どもを育てる「協育」。特に、協育は重要だと考え、市では平成25年より全市立小中学校で「府中版コミュニティ・スクール」を実施しています。これは家庭と地域、学校が連携して、より良い学校づくりをめざす取り組みです。もともとPTA活動は盛んでしたが、今では地域のボランティアの方も学校運営に関わってくださっています。鎮守さまのお祭りなどには、子どもたちがボランティアとして参加するなど相互交流が進められています。

市民の皆さまへメッセージをお願いします。

府中駅を降りると、「馬場大門のケヤキ並木」が迎える。ケヤキやカエデなどが続く並木道は、マルシェや祭りの会場にもなる

一人はみんなのために、みんなは一人のためにという意味のラグビーの精神「ワンフォーオール、オールフォーワン」は、まちづくりにも通じます。「誰かがやる」のではなく「自分ができること」をぜひ探していただきたいと思います。東京2020オリンピック・パラリンピックでは、府中市もロードレースの会場となり、世界中から観光客が集まります。1000年の歴史を誇るケヤキ並木など、府中市には誇れる文化がたくさん。SNSなどを通して魅力をどんどん発信していただければと思います。

(取材日2019年3月11日)

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