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宇土 武典 院長の独自取材記事

宇土歯科医院

(静岡市駿河区/静岡駅)

最終更新日:2021/10/12

宇土武典院長 宇土歯科医院 main

静岡駅南口から車で約5分。アクセスの良い住宅街の中に、「宇土歯科医院」はある。2021年4月に開院したばかりとあって、同院には先進の医療機器や滅菌システムがそろう。院内は感染症対策を徹底した清潔感あふれる雰囲気だ。院長を務めるのは、マイクロスコープを使った精密治療を得意とする宇土武典先生。「患者さんの生涯に寄り添い、治療の結果に責任を持つ覚悟を示すため、クリニック名に自分の名を入れました」と話す宇土先生は、とにかくストイックに、高い向上心を持って歯科医療と向き合っている。どのような想いでクリニック開業に至ったのか、たっぷりと話を聞いた。

(取材日2021年5月26日)

マイクロスコープを用いた精密治療に注力

まずは先生のご経歴をお聞かせください。

宇土武典院長 宇土歯科医院1

神奈川歯科大学を卒業後、研修を経て、清水区の歯科医院で約5年間経験を積みました。この間に歯科医師としての基礎を徹底的に習得しました。その後、学生時代から憧れていたマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)の技術を学ぶべく、川崎市のクリニックで約4年間研鑽を積むことにしました。全国的に複数台のマイクロスコープがある歯科医院は3%程度だといわれている中、そちらには10台のマイクロスコープがあったのです。歯科医師が自分専用のマイクロスコープを使用するという、マイクロスコープ診療に専念するにはこれ以上ない環境でした。また、「自分が行った治療に責任を持ちたい」という思いから、各歯科医院で長期間在籍しました。患者さんに生涯寄り添っていけるようにと思いを掲げ、マイクロスコープを使用した診療・予防歯科を中心とした当院を2021年に開業いたしました。

開業にあたってこだわった部分は?

スタッフと通院する患者さんを守りたいという思いから歯科医院で使用する器具はできる限り、ディスポーザブルにしております。例えば、歯科衛生士がプロフェッショナルケアで使用するブラシは使い捨てにしています。また医療器具に関しては、「クラスB滅菌器」という、世界の中でも特に厳格なヨーロッパの基準をクリアした滅菌器を導入しました。高熱処理ができないものは、薬液滅菌で対応できるようにしましたし、当院では歯科衛生士が使う鉛筆まで逐一滅菌しています。患者さんの個人情報の保護や新型コロナウイルスなどの感染症対策も踏まえ、診療室はすべて個室にしました。一般的な診療室の1.5倍から2倍の広さを取っているため密閉感は少ないですし、待合室もゆとりを持った造りにしています。医療機器に関しては、私が専門とするマイクロスコープをはじめ、口腔内スキャナー、歯科用CT、根管治療に使う機器など先進のものをそろえています。

マイクロスコープを使った治療に注力されている理由は?

宇土武典院長 宇土歯科医院2

目で見えるからこそ正しい診査・診断・治療が行えます。歯科の治療は非常に細かい治療です。歯が割れている・根尖の大きな膿など日々の診療で、裸眼では診断の難しい場合もあります。診断を確実にするためにもマイクロスコープを用いて患部を拡大し診察することで「自分の歯を残す」ことにつながります。また、虫歯の場所を手鏡を使って説明してもらっても暗くて見えないからわからないということも多いかと思います。当院ではマイクロスコープを使用し、患部の状態を録画し、その場で患者さんに説明いたします。患者さんは非常に納得して治療を開始していただけると思います。

治療とメンテナンスの両軸で歯を守る

先生の診療スタンスを教えてください。

宇土武典院長 宇土歯科医院3

私が歯科医師になろうと思ったきっかけは、入れ歯を使っていた祖父が「うまく噛めない」と悩んでいる姿を見たことでした。そんな悩みを抱える人たちを、自分の力で治せるようになりたいと思ったのです。ですから、これまで私は虫歯や歯周病の治療など、身近にある歯の悩みを治すことに力を注いできました。一番大切にしているのは、できる限り歯を残すことです。やはり天然の歯と人工の歯では食べたときの感触や噛み心地が違いますから、なるべく歯を保存するのが理想的。そのため、当院では歯の根っこの部分を徹底的にきれいにする「根管治療」や、天然歯に近い状態に歯を修復していく「セラミックを用いた治療」に特に力を入れています。その治療の精度を高めるためのツールが、マイクロスコープというわけです。また、治療の際は細菌が飛び散らないようにラバーダムというゴム製のシートを使用するのも、当院のこだわりです。

メンテナンスにも力を入れておられますね。

はい。治療も大事ですが、それ以上に重要なのがメンテナンスです。私たち歯科医師は壊れた歯を治療することはできても、壊れないようにすることはできないんです。その役割を担うのは、メンテナンスのプロである歯科衛生士なんですよ。歯科医師と歯科衛生士、両方がいなければ歯科医療は成立しません。幸い、当院にはプロ意識が高く経験豊富な歯科衛生士が集まってくれました。メンテナンスに関しても、全員に同じアドバイスをするのではなく、その方のライフスタイルに応じて適切な方法を提案することが必要です。そのため当院では技術を磨くことはもちろん、患者さんに応対する姿勢や心構えなども定期的に研修しています。

患者さんとのコミュニケーションで工夫されていることは?

宇土武典院長 宇土歯科医院4

初診ではより患者さんとの対話を重視して、生活背景やお仕事を伺うようにしております。そして私は画像や手描きの図を用いながら、患者さんの口の状態を詳しく説明し、その方の価値観に合う治療の選択肢をご提案するようにしています。患者さんが判断するために必要な情報と選択肢がそろえば、「受ける価値がある」と感じられる治療を提供できるはずです。マイクロスコープを使うことで歯の状態を直接見て確認できるので、納得してご決断いただけると思いますよ。また、患者さんには最初に「私たち歯科医師と歯科衛生士があなたの歯を守ります」とお伝えしています。そういった覚悟や思いをもって診療させていただいておりますので、「担当の歯科医師・歯科衛生士でこれからもお願いしたい」と思っていただけると私たちもうれしいですね。

常に精進することが歯科医師の務め

コミュニケーションに隠された患者さんへの思いを感じます。

宇土武典院長 宇土歯科医院5

やはり患者さんにとっては治療は一大事のはずです。だからこそ、無事に終わればいいというだけではなく「安心できる雰囲気をつくる」ことも大切だと思っています。例えば、本当に忙しい状況であっても、患者さんは私たちの忙しそうな姿を見ると不安ですよね。せかせかしているように見えないようにすることもそういった面での心がけです。また、患者さんがお子さんの場合は、親御さんよりも先にお子さんにあいさつして「主役は自分なんだ」と意識を持ってもらうようにしています。もしその日の診療で決めたことがあったら「一緒に約束を守ろうね」と話します。そうして主体的に治療を受けてくれるようになり、歯科医院が「行きたい場所」になればと願っています。

診療時間外には何を?

セミナーや勉強会に参加しています。第三者の話を聞くことで良い刺激を受けられますし、研鑽し続けることで患者さんにも自信を持ってお話しできるからです。歯科医師の技量によって患者さんの口の状態は変わりますから、常に向上心を持っていなければいけません。レベルアップできなくなった時が辞める時だと覚悟しています。また、昨日の学びを今日生かせるか、が何より大切。知識をインプットするだけでなく、実践して確実に身につけることも意識しています。

そうした向上心の根にある思いは何でしょう?

宇土武典院長 宇土歯科医院6

出会った患者さんには、生涯にわたって健康な口を維持してもらいたい。そのために患者さんの一生に寄り添う歯科医師でありたいと思っています。年齢がいくつの患者さんであっても、数年、数十年後まで支えられるような治療を提供していくつもりです。より理想の歯科医師になれるよう、特に歯周病、マイクロスコープにおいての専門性にも磨きをかけています。

両方の専門性を持っていることも珍しいですが、そのメリットは何でしょう?

歯を残すためには根管治療や虫歯治療、そしてその後の良い状態を維持させるメンテナンス、歯周病ケアが重要です。その際に、土台となる歯茎や骨のことまで理解していること、また全体像がわかるからこそできる予測と、そこから計画を立てられるということがメリットであり強みですね。異なる専門的な視点を2つ持ち、総合的に診られる歯科医師であり続けるために、これからも精進していきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

根管治療/9万9000円~、セラミックを用いた治療/7万7000円~、ホワイトニング/3万8500円~、インプラント治療/49万5000円~

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