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今井 俊輔 院長の独自取材記事

あさひ歯科クリニック

(静岡市清水区/清水駅)

最終更新日:2021/10/12

今井俊輔院長 あさひ歯科クリニック main

清水港に面した袖師町にある「あさひ歯科クリニック」は、今井俊輔院長が同じ清水区袖師町に開業していた亡き父の想いを受け継ぎ、2019年に開業したクリニックだ。子どもから高齢者まであらゆる年代の症状に対応すべく、一般歯科から小児歯科、予防歯科、審美歯科まで幅広い診療メニューを用意。治療設備にもこだわり、歯科用CTやCAD/CAMシステムを導入してインプラント治療などに活用している。このほか、カウンセリングルームを設置し、初診時は90分時間をとって治療について説明するなど、患者が納得して治療を受けられるよう努めている。28歳の若さでクリニックを開業した今井院長に、診療時の心がけや今後の展望について話を聞いた。

(取材日2021年2月18日)

父の遺志を受け継ぎ「地域貢献」を掲げて開業

開業までの経緯を教えてください。

今井俊輔院長 あさひ歯科クリニック1

父が同じ名前の歯科医院を近所に開業していました。この地域は歯科医院が少なく、当時は朝8時から患者さんが並ぶほどだったそうです。父は私が4歳の時に亡くなり、その後は父の後輩がクリニックを引き継いでいました。その後一度閉院したのですが、近所の方たちから「今井さんの息子さんはまだ開業しないの?」という声が上がり、28歳の時に開業しました。もともと勤務医時代から開業することを意識して、経営に関することも学んでいましたが、地域の皆さんの後押しがきっかけとなりましたね。「地域に貢献したい」という使命感を持って開業し、現在に至ります。

クリニック名はお父さまの代から変わっていないそうですね。どのような想いが込められているのでしょうか。

「あさひ」は日が昇る「朝日」が由来です。「朝日のように明るい気持ちで来院していただけるように」という願いを込めて父が名づけました。その思いを受け継ぎたいと考えて、名前を変えずに開業したのです。患者さんに明るく前向きな気持ちでお越しいただけるように、私もスタッフも笑顔で診療するよう心がけています。

親子2代にわたり地域医療に携わっているのですね。

今井俊輔院長 あさひ歯科クリニック2

「前のあさひ歯科クリニックに通っていたよ」という方が多くいらっしゃいます。先代のときに通っていた方が、私の代になって息子さんを連れて来てくださることもありますね。父のおかげです。少しプレッシャーも感じますが。父は患者さんから「はだしの先生」と呼ばれて親しまれていました。はだしで靴を履いて診療していたそうです(笑)。治療の評判も高かったそうです。地域の皆さまに愛されていた父に負けないように、父よりも良い治療をしたいと思いながら日々患者さんと向き合っています。

設備に関してこだわったところはありますか?

快適に来院していただけるように、入り口に屋根を設けて雨の日も駐車場から濡れずにクリニック内に入れるようにしています。また、バリアフリーを徹底していますので、車いすやベビーカーに座ったまま中に入れます。通路や診察室も広く設計しています。内容によっては、車いすのまま治療を受けることも可能です。レンタル車いすの貸し出しもしています。地域医療に貢献するために、さまざまなニーズに応えていきたいですね。

丁寧でわかりやすい説明と専門性にこだわった診療

患者さんの年齢層と主訴についてお聞きします。

今井俊輔院長 あさひ歯科クリニック3

1歳のお子さんから100歳近い方まで、幅広い世代の方が来院されています。治療内容も、虫歯から歯周病治療、予防歯科までいろんなニーズにお応えしており、審美歯科やインプラント治療などの自由診療を希望される患者さんも来院されます。小児歯科ではお母さんから「もうすぐ歯が生える時期なので聞いておきたいことがあります」といった相談もよく受けています。患者さんにはわかりやすく丁寧に説明するように心がけ、知識を身につけて虫歯予防につなげてほしいと考えています。

力を入れている治療はありますか? 

すべての治療に力を入れていますが、その中でも特に注力しているのが審美歯科とインプラント治療です。審美面ではセラミックのかぶせ物や詰め物を使ったメタルフリーの治療に取り組み、インプラント治療に関しては歯科用CTを導入し、精密な治療を実施しています。インプラントを入れるには、土台となる骨の状態が良くなければいけませんが、当院では骨を足して土台をつくる処置も行っています。今までほかの歯科医院でインプラント治療ができないと判断された方も、一度当院にご相談ください。実現できるかどうか判断し、詳しく説明します。

矯正専門の歯科医師による診療も行っているとか。

今井俊輔院長 あさひ歯科クリニック4

月に2回「矯正の日」を設け、矯正歯科の先生を東京から呼んで診療を行っています。専門性を要する分野だけに、矯正専門の先生の診療が受けられることは患者さんにとっても大きな安心感につながっているのではないでしょうか。もちろん、矯正の日以外も相談していただくことは可能です。私がお話をお聞きして、今後専門的な治療が必要かどうかを説明しています。最近は矯正の相談が増えているので、矯正の日をもう少し増やそうかと検討中です。

診療方針や心がけていることについてお聞きします。

当院では治療内容を丁寧に説明し、患者さんに納得して治療していただくことを大切にしています。特に初診時はお一人につき90分時間をとっています。まずは30分ほど治療について説明し、次にエックス線検査や歯茎の検査に30分、その結果をもとに再び30分説明をします。また当院では、説明専用のカウンセリングルームを設けていますので、そこで専門スタッフが丁寧に説明しています。今まで歯科医師に言われるがまま治療を受けていた方は多いかと思いますが、当院では治療のたびにしっかり説明をし、治療内容のメリットとデメリット、金額もお伝えして患者さんに納得していただくように心がけています。

何も症状がないときこそ歯科医院へ

印象深いエピソードはありますか? 

今井俊輔院長 あさひ歯科クリニック5

勤務医時代に中学生の女の子を治療しました。とても内気で、はじめのうちは目線を合わせくれませんでした。何とか打ち解けられないかと話しかけていたら、少しずつ返事してくれるようになったんです。虫歯が多かったため長期間の治療となりましたが、最初は治療を怖がっていて口の中を見るだけで手が震えていました。寄り添って治療を進めるうちに、最後には笑顔を見せてくれるように。そして「これで治療は終わりですよ。よく頑張ったね」と伝えると、涙を流しながら「優しい先生で本当に良かった。先生でなければ途中で治療をやめていました」と言ってくれたのです。今まで何を話しても「はい」としか言わなかった子が心を開いて話してくれたことに感動しましたね。歯科医師は素晴らしい職業だなと再認識した瞬間でした。

休日はどのように過ごしていますか? 

開業されているベテランの先輩方と比べると私はまだまだ若いので、勉強が必要だと思っています。そのため、休みの日はセミナーや勉強会に参加しています。現在はウェブセミナーが多くなりましたが、学び続けることでできることを増やし、患者さんに還元していきたいです。仕事以外ではテニスやゴルフですね。先輩に誘われてゴルフを始めたのですが、以前は朝5時に起きて練習に出かけていました。ただ、残念ながら肉離れを起こしてしまって今はお休み中。今後は子どもとスポーツをしたいですね。

今後の展望をお聞かせください。

今井俊輔院長 あさひ歯科クリニック6

ありがたいことに、現在多くの患者さんにお越しいただいています。予約が取りにくい状況のため、今後増築をし、スタッフとユニットを増やす予定です。受け入れ態勢を強化して、患者さんの満足度を上げたいと考えています。「このクリニックに来て良かった」、「安心して通える」と言っていただけるように、治療と接遇の技術も高めていきたいですね。患者さんに納得や感動をしていただけるような歯科医院づくりをしていきたいと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

歯科医院に行くのは歯が痛くなった時ですか? それとも歯が揺れてきた時でしょうか? 当院では「歯に何も症状がない時に、歯が悪くならないように歯科へ行く」という考え方で診療しています。予防歯科の概念です。痛くなくても虫歯はできますし、歯石がついていると歯周病が進みます。最近歯科医院に行ってない方は、ぜひ一度最寄りのクリニックに足を運んでください。当院にお越しいただいた際は、「どうしたら100歳まで自分の歯でごはんが食べられるのか」を丁寧に説明いたします。また、当院では審美歯科やインプラント治療など幅広い治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/35万円、セラミックのかぶせ物/8万~12万円、セラミックの詰め物/4万~6万円、矯正歯科/30万円

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