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早坂 健司 院長の独自取材記事

東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院

(足立区/北千住駅)

最終更新日:2022/08/09

早坂健司院長 東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院 main

北千住駅西口からすぐ、徒歩3分の場所にあるのが「東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院」。2022年5月に現在の場所に移転した同院は、早坂健司院長をはじめ、消化器領域で長く研鑽を積んできたドクター8人が在籍する、内視鏡検査・治療の専門クリニックだ。「患者が安全で苦痛なく内視鏡検査を受けられること」「医師ではなく患者ベースで医療に取り組むこと」を目標に、検査が患者に与える不快感の軽減や、手軽なウェブ予約、オンライン診療の導入など、可能な施策を着々と実行している。地域に内視鏡検査をより一層広めることで、がんの早期発見を促進したいと意気込む早坂院長に、クリニックのコンセプトや医療へのパーソナルな心情などについて聞いた。

(取材日2020年7月31日/情報更新日2022年6月2日)

地域の患者ニーズに応える内視鏡検査の専門クリニック

北千住に内視鏡検査の拠点を作った理由を教えてください。

早坂健司院長 東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院1

鎮静剤を使用した内視鏡検査は日本でも普及しつつありますが、まだ一般的とは言えません。さまざまな地域にアクセスのある北千住に、内視鏡検査が手軽に行えるクリニックがあれば、より多くの方に検査を受けていただけると考え、開業いたしました。当院は2022年に駅前へ移転したのですが、駅から徒歩3分という立地もあり、さらにアクセスが良くなったかと思います。移転後は、院内に診察室2室、内視鏡検査室3室、内視鏡検査後のリカバリー室に6台のベッドを備え、エコー検査室や採血センターも配備しました。また、下部内視鏡検査(大腸カメラ)の前処置スペースには、プライベート性の高い半個室を男女別に12室ご用意し、それぞれタブレット端末を配置していますので、映画やドラマ、雑誌などを楽しみながらリラックスして下剤内服をしていただけますよ。トイレも男女別で8室ありますので、どなたも安心して前処置に臨めるのではないでしょうか。

地域の人たちにとっても、近所で内視鏡検査が受けられるのはメリットですよね。

ええ。北千住には、まだ内視鏡治療が可能な総合病院が少ないと感じています。その点、当院では大腸ポリープ切除などの簡単な治療は日帰りでできますし、大きな病院で治療しなければならない胃がんや大腸がんなどが発見された場合は、スムーズに紹介させていただく橋渡し的な存在としてご活用いただけると思います。また、そうしたアクセスの良さに加えて、検査の日程などを患者さんベースで決められる場にしたい気持ちもありました。大きな病院だと特に、内視鏡検査を受けていただく際、検査を行う日程などが患者さん側の都合に合わせられないこともあります。なるべく患者さんの受けたい検査が行えるような体制を整えていきたいと考えています。

つまり、貴院では患者ベースで検査を予約できるということでしょうか?

早坂健司院長 東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院2

はい。診療予約と上部内視鏡検査(胃カメラ)に関してはホームページから簡単に予約できるようになっています。従来は内視鏡の予約をとるためにまず1回来院していただく必要がありましたが、24時間いつでもウェブ予約ができることで、そういったひと手間を省けるのが当院の特徴の一つです。併せてオンライン診療にも対応しているので、仕事で忙しい方も、ご自分のペースで検査を受けることができます。なお大腸カメラは、腸管洗浄による合併症を防ぐため、必ず一度診察を受けていただく必要がありますので、その点をお含み置きください。

感染症対策も徹底されているとか。

当院では、フロア全体の天井に大型の空気清浄機を合計12基埋め込み、24時間循環空気清浄を行っています。これは、総合病院の内視鏡センターとほぼ同等の設備ではないかと自負しています。また、内視鏡検査室内には性能の高いフィルターを搭載した、体外バキューム吸引装置も導入し、安心して検査が受けられるよう配慮しています。こうした工夫により適切な時期に検査を受けていただくことが、先々の早期発見・早期治療に結びつくのではないでしょうか。

安全で苦痛なく受けられる内視鏡検査の普及をめざして

あらためて、クリニックのコンセプトを教えてください。

早坂健司院長 東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院3

一人でも多くの方に、安全で苦痛なく内視鏡検査を受けていただくことです。そのために、当院では基本的に静脈麻酔、つまり鎮静剤を使用し、患者さんがほぼ眠った状態のまま検査を行います。事実、当院ではほとんどの患者さんが静脈麻酔を利用されていますよ。もし麻酔を希望されない場合でも、熟練した内視鏡検査の専門家が担当し、苦痛を軽減できるよう努めていますのでご安心ください。一方、大腸カメラに関しては、挿入の際、空気の代わりに水を使用しています。これにより、腸内をきれいに洗いながら内視鏡を目的の場所まで到達させることができ、苦痛を緩和していけます。また、内視鏡による観察中、通常は空気で大腸を膨らませますが、検査後の吸引で空気が残ってしまうとおなかが張ってしまうため、当院では体内に吸収されやすい二酸化炭素を用いています。このように、患者さんの不快感を少しでも軽くするための工夫が大切でしょう。

他にも、患者が検査を受けやすくなるような工夫はありますか?

大腸カメラの前処置として下剤を飲んでいただきますが、当院では来院してから下剤を内服できるようにしています。現在いくつか選択肢がある下剤の中でも、洗浄能力にこだわり、比較的短い時間で腸内をきれいにできるものを選んでいて、患者さんには専用のラウンジで内服し、2~3時間ほど待機していただきます。トイレもすぐ近くに配置してありますよ。これまでは、ご自宅で下剤を飲み、腸の中を空っぽにしたつもりでも、クリニックまでの移動中につらい思いをされた患者さんがたくさんいらっしゃいました。そうした恐怖心を一つずつ取り除いていくことも、患者さんに苦痛なく検査を受けていただくための一歩だと思っています。こうした工夫を凝らし、より多くの方々に大腸カメラを適切な時期に受けていただくこと。そして、大腸がんの予防と早期治療によって、社会に貢献していくことがわれわれの使命と考えています。

複数のドクターが外来を担当する利点を教えてください。

早坂健司院長 東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院4

当院では院長の私のほかに、消化器内視鏡の領域において研鑽を積んできたドクター7人が診療にあたります。専門の医師であっても診断に迷う状況には少なからず遭遇するので、ほかの先生方と相談しながら治療方針を決められるのはメリットだと考えています。これにより独り善がりにならず、より適切な診断や治療につなげていけますから。

患者の声に耳を傾け、応じる。オンデマンドな診療を

先生が医師を志したきっかけ、消化器を専門に選んだ理由を教えてください。

早坂健司院長 東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院5

物心ついた頃から、将来は医師になろうと思っていました。皮膚科の医師だった父の背中を見て、というところもあったんでしょうね。父が治療した患者さんに感謝され、ありがとうと声をかけられている姿に、素晴らしい職業なんだなと子どもながらに肌で感じていました。消化器は、診断・治療に対する考え方が非常に単純明快なんです。もちろん難しい場合も多々ありますが、基本的に、がんがあったら切りましょう、膿がたまっていたら出してあげましょう、というように、治療方針がはっきりしています。あとは、緊急処置において内視鏡の治療がとてもスピーディーで、なおかつ治療した結果がすぐに確認できるところも魅力ですね。

先生が医師として心がけていること、より向上したいと思われる点についてお聞かせください。

私が信用できると思う医師は、患者さんが求めていることに向けて、きちんと話を聞いた上で対応できる人です。医療機関を受診される方には必ず、求めていることがあります。治療を行うのは当たり前ですが、そのニーズを満たすことも大事な務めなんです。私もしばしば自分が通常どおりの説明をしたはずなのに、患者さんにまったくご理解いただいていなかったという経験をします。患者さんが何を求めていて、それにいかにオンデマンドで対応していくかにこだわりながら、日々アップデートに努めてまいります。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

早坂健司院長 東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院6

気軽に来られるクリニックをめざしています。内視鏡検査というと、「つらい」「苦しい」「痛い」などマイナスな印象を持たれる方も多いかと思います。開業した理由の一つに、未然にがんを防ぎたいという思いがあります。なるべく負担を与えない検査のもとで、リラックスして終えられるようスタッフ全員でサポートしてまいります。研鑽を重ねたドクターもサポートしますので、何かお困り事があればまず気軽に相談にいらしてください。

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