末廣 聡士 院長の独自取材記事
東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院
(足立区/北千住駅)
最終更新日:2026/01/21
北千住駅から徒歩2分、旧日光街道沿いに位置する「東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院」。院内に入ると、患者に対してスタッフが迅速に応対する様子が見られ、普段から多くの患者が通うクリニックであることがわかる。消化器内科・内視鏡内科・肝臓内科・肛門外科の診療を行う同院には、末廣聡士院長をはじめとした10人以上の医師が在籍。名称のとおり、胃と大腸の内視鏡検査に力を入れ、大腸の下剤内服を院内でできるようにするなど、患者の負担をなるべく減らすための工夫が随所に凝らされている。「大腸内視鏡検査でも事前予約で1回の来院で済み、祝日以外の土曜・日曜も検査を行っています」と話す末廣院長に、クリニックの特徴や内視鏡検査の詳細について話を聞いた。
(取材日2025年11月6日)
内視鏡検査に力を入れ、早期発見と早期治療をめざす
初めに先生の経歴を教えてください。

島根医科大学(現・島根大学医学部)卒業後、茅ヶ崎徳洲会病院で初期研修を受け、消化器内科を専攻しました。その後、都内の急性期病院に移り、しばらく消化器内科の医師として診察を行い、縁があって当院に来ました。2023年に「秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック」が開院し、前院長だった早坂健司先生が秋葉原の院長として移った後、私が当院院長に就任したという経歴です。消化器内科を選んだ理由は、研修医時代に当院の理事長である原田英明先生が消化器内科の部長として赴任し、その仕事ぶりを間近で見たことで、こんな医師になりたいと憧れたことがきっかけです。消化器内科の疾患は、早期に発見してすぐに治療を始めれば完治が見込めるというところにやりがいを感じています。
クリニックの診療方針を教えてください。
消化器内科、内視鏡内科、肝臓内科、肛門外科を標榜し、中でも力を入れているのが、胃と大腸の内視鏡検査で疾患を早期発見し、早期治療につなげることです。クリニック名に内視鏡検査の言葉を使っているのも、内視鏡検査をどこで受けていいのかわからない患者さんが多いためです。当法人に在籍する、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本消化器病学会消化器病専門医の資格を持つ常勤医師10人以上と連携しています。また、日本糖尿病学会糖尿病専門医もいますので、一般的な内科や糖尿病の患者さんも診ています。当院の隣のビルには、系列グループの「東京千住・尚視会クリニック 健診プラザ」があり、同クリニックの血液内科、循環器内科、内分泌内科、肛門外科、婦人科、乳腺外科と連携している点も当院の特徴です。
内視鏡検査ではどのような疾患がわかるのですか?

胃内視鏡検査では、胃炎や逆流性食道炎、十二指腸潰瘍、胃がん、食道がん、十二指腸がんなどを見つけることができます。胃がんの主な原因となるピロリ菌感染の有無も調べられます。大腸内視鏡検査では、大腸炎、大腸ポリープ、大腸がんなどが検査の対象になります。検査にかかる時間は胃が5~10分、大腸は15~20分で終わり、どちらの検査も当日に結果内容をお伝えすることができます。追加で調べる必要性がある場合は、採取した組織を病理検査に出して、後日説明を行います。また、大腸内視鏡検査時に大腸ポリープを発見した場合はその場で切除を行い、大きな大腸ポリープがあった場合は入院ができる連携病院を紹介します。大腸がんは大腸ポリープが進行してなる場合がほとんどなので、大腸の内視鏡検査を定期的に受けて、早期に大腸ポリープを切除するのが最も効率的な予防策になります。
事前の診察が不要で、1回の来院で検査受診が可能
内視鏡検査はどのタイミングで受けると良いのですか?

胃や大腸に何らかの自覚症状や違和感などがあれば受けていただきたいのは大前提で、何も問題がなくても大腸内視鏡検査は40歳を超えたら受診をお勧めしています。なぜなら、大腸がん検査で行う便潜血検査でずっと問題がなくても、内視鏡検査を受けたところ、大腸の進行がんが見つかったというケースがあるからです。便潜血検査で問題がなかったからといって、大腸がんではないと言いきれないのです。自覚症状がなく、内視鏡検査で問題がなかった人でも、胃の内視鏡検査は2~3年、大腸内視鏡検査は3~4年の間隔で定期的に受診するのが望ましいです。もちろん患者さんの年齢や状態によって、受けるタイミングは異なりますので、検査が終わった際に、次に受けるお勧めの時期を伝えています。
内視鏡検査はつらいといったイメージがあります。
患者さんの負担をできるだけ減らすことを重視していますので、胃、大腸ともに検査時には鎮静のために静脈麻酔を使用しています。大腸内視鏡検査では下剤を使用しますが、プライバシーを確保しながら院内で服用できるように、完全個室と半個室を合わせて20部屋を用意しています。各部屋にはタブレット型端末や雑誌があり、無線LANも完備していますので、リラックスして過ごしてもらえます。トイレに関しては、個室ではそれぞれの部屋に設置し、半個室のほうには男女別で計8つあります。完全に埋まることがないように配慮していますので、自宅での下剤の内服は来院するまでの間が不安な方でも、安心していただけるのではないでしょうか。大腸内視鏡検査を受ける患者さんのうち、9割以上が院内内服を希望されます。また女性の患者さんが不安にならないためにも、女性医師による検査を受けることもできます。
そのほか、大腸内視鏡検査が受けやすくなるためにどのような工夫をしていますか?

検査予約はウェブやメッセージアプリで簡単に取ることができ、当日は来院して診察を受けた後、院内で下剤内服、内視鏡検査という流れです。つまり、便秘でお悩みといった一部の患者さんを除くと、事前の来院は必要がなく、1回の来院で完結します。また腸内がきれいになってから検査を行うため、検査時間も設定しておらず、下剤内服の際に時間を気にする必要もありません。胃も空っぽになっていますので、胃と大腸の検査を同じタイミングで受けることもでき、両方の検査を選ばれる方も多いです。そして、お仕事などで忙しいことを理由に先延ばしされている方々に向けては、祝日以外の土曜・日曜も検査を行っています。
肛門外科も併設し、消化器内科との連携もスムーズに
内視鏡検査を担当する複数の医師がいる強みは何ですか?

当院では毎日数多くの患者さんの検査を複数の医師が行っています。多くの検査を行っていると、診断に悩むような症例もあるわけですが、複数の医師でディスカッションしながら適切な診断や治療につなげています。もちろん、すべての医師が内視鏡検査を研鑽していますので、どの先生にあたっても安心していただけます。また、先進的な機器や設備を使い、大腸内視鏡検査ではWEC(Water exchange colonoscopy)という方法を用いて、挿入時に空気の替わりに水を使用し腸内を洗浄しながら観察することで、見逃しを限りなく少なくするための検査に努めています。
肛門外科の診療も併せて行っていますが、患者さんにどのようなメリットがありますか?
例えば、肛門から出血があった場合、考えられる原因として肛門か腸の疾患が挙げられます。その上で痔核(イボ痔)や裂肛(切れ痔)の可能性がある場合は、日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医が診療を行い、精度の高い診断に努めています。とはいえ、絶対に腸に問題がないとは言いきれませんので、消化器内科と連携してスムーズに大腸内視鏡検査を受けられることはメリットだと思います。実際には、肛門の痛み、かゆみ、違和感を訴えて来院される患者さんが多く、薬物療法で対応できなくなった痔核や裂肛、肛門周囲膿瘍が進行した痔ろう(あな痔)の日帰り手術にも対応できるよう、現在準備を進めているところです。
大腸内視鏡検査の受診をためらっている人にメッセージをお願いします。

インターネットが発達したおかげで、大腸内視鏡検査の詳細が多くの人たちに知られるようになり、昔と比べると受診される人は増えたように感じます。受けやすい環境を整えた医療機関も増えていますし、大腸がんは早期発見できれば完治も期待できる時代。特に女性は、がんで亡くなる方の原因で最も多いのが大腸がんですので、自覚症状がない場合でも40歳を過ぎればぜひ受診してください。下剤を内服する大変さは昔と変わっていませんが、その分当院では内服しやすい環境を整え、鎮静剤の使用も可能です。何も問題がないことを確認して安心を得ていただくためにも、早めの受診をお勧めします。

