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多摩市
全国的にも有名な多摩ニュータウンの中心地である多摩市。豊かな自然と快適な都市生活が調和した環境に加え、市民の健康寿命が男女ともに都内トップレベルであるなど、元気な高齢者が多いまちとしても知られている。
多摩市長インタビュー
誰もが健康で幸せに過ごせる
「健幸まちづくり」をめざして

- 阿部 裕行
- 市長
1956年東京都小金井市生まれ。日本大学法学部卒業後、1979年社団法人日本新聞協会に入職。2010年多摩市長に初当選。現在3期目。多摩ニュータウン再生や、誰もが笑顔で生きがいを持って暮らせる「健幸都市・多摩」の創造に向けて取り組んでいる。趣味は、映画鑑賞、読書。
多摩市の魅力について教えていただけますか?
多摩市は都心まで電車で約30分とアクセスが良い一方で、緑豊かな多摩丘陵にあり、一人あたりの公園緑地面積が東京26市の中でもトップクラスです。「新日本歩く道紀行100選」に認定された「多摩よこやまの道」もあり、利便性と豊かな自然が調和していることが最大の魅力ですね。また、安心、安全なまち作りを進めてきたことも魅力の一つ。多摩ニュータウンには、ペデストリアンデッキ(歩車分離道路)が整備され、車道と交差せずに駅から主要施設まで行き来できます。交通事故もほとんどなく、子どもや高齢者が住みやすいまちといえるでしょう。
子育て環境や支援については、どのようにお考えですか?
私自身も、共働きで3人の子どもを市内で育てた経験があります。子どもたちがまだ幼かった頃は育児休業制度や、0歳児を預かってくれる公営の保育園が少ない時代でした。そのため、無認可の共同保育所に預けていましたが、延長保育もなかったので、仕事が終わると都心の職場から急いでタクシーを走らせて迎えに行き、帰宅したら夕飯の準備をすることもあり、子育ての大変さを痛感しました。しかし、子育てにはそれを上回る喜びがありました。
待機児童対策は基礎自治体にとって大きな課題ですが、多摩市では令和2年は2カ所の認可保育所を開園し、来年は1カ所開園する予定です。また、認証保育所や小規模保育所、認定こども園、学童クラブを増やすなど、保護者の多種多様な働き方に対応できるよう、力を入れて取り組んでいます。
また、子育て中の保護者が孤立しないよう、子育てに関する相談や地域情報の提供などを行う専任の「子育てマネージャー」を各地域の児童館などに配置する仕組みをつくってきましたが、妊娠中から利用することができる「きずなメール(LINE版)」での情報発信など、さらに拡充させていきたいと考えています。
市民の健康づくりへの取り組みについても教えてください。

子育てマネージャーが配置されている地域子育て支援拠点の一つ、子ども家庭支援センター「たまっこ」
多摩市では身体面での健康だけでなく、誰もが幸せを実感できるまち、「健幸都市(スマートウェルネスシティ)」をめざしています。高齢化率は28.5%と、急激な高齢化を迎えながらも、健康寿命(要介護2基準)は男性が83歳、女性が86歳と男女ともに都内でもトップクラスで、要介護認定率も都内で最も低いことから、高齢者が元気なまちといえます。この状況を維持していくことが重要。「近所de元気アップトレーニング」や出歩きたくなるまちづくりなど、市民の皆さんのそれぞれが、好きなことに取り組む機会を提供し、「健幸まちづくり」を前に進めていきたいと思っています。
(2020年5月時点の情報です)