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藤井 明子 院長の独自取材記事

さくらキッズくりにっく

(世田谷区/桜新町駅)

最終更新日:2019/08/28

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2019年1月、桜新町駅西口から徒歩1分の場所に開院した「さくらキッズくりにっく」。藤井明子院長をはじめ、日本小児科学会小児科専門医がそろう同院では、風邪などを診察する小児科診療や予防接種、健康診査に加え、喘息などのアレルギー疾患、発達支援に特化した診療にも対応。大学病院などの専門の医療機関を受診する前に気になる症状を気軽に相談できる。また、病児保育室と児童発達支援室を併設し、朝8時から診療、24時間ウェブ予約も受けつけるなど、共働きの親たちが利用しやすいサービスも提供。「病気に限らず、子どものすべてを診るクリニックをめざしています」と笑顔で語る藤井院長に、同院の特徴や注力する発達相談について聞いた。
(取材日2019年2月6日)

病気だけでなく、子どものすべてを診るクリニック

開院されたばかりだそうですね。

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はい。当院は川崎市にある「ミューザ川崎こどもクリニック」の分院として、2019年1月に開院しました。私のほか、在籍している医師全員が日本小児科学会小児科専門医であり、突然の発熱、長引く鼻水や咳、嘔吐や下痢といった一般小児科外来や予防接種、健診のほか、夜尿症、低身長、喘息・アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、育児・発達相談など、それぞれの専門性を生かした診療も行っています。私自身は、東京女子医科大学病院や長崎大学病院、長崎県立こども医療福祉センターで研鑽を積みました。小児神経が専門で、長年発達の遅れが気になるお子さんを診療してきましたので、その経験を生かして地域の皆さんのお役に立てればと思っています。

開院前に開催された内覧会の反応はいかがでしたか?

当院は病児保育室と児童発達支援室を併設していますが、このエリアは共働きの親御さんが多いようで、病児保育室へのニーズが高いと感じました。私自身3児の母であり、働きながら子育てをしていく中で病児保育室にはとても助けられました。当院は診察部門と病児保育室が同じフロアにあり、お子さんの容態に変化があればすぐ医師の診察を受けられますので、安心してご利用いただけると思います。また、インフルエンザなどの感染症も隔離室での対応が可能ですし、お子さんを病児保育室に預けてから出社しても間に合うように朝8時から診療するなど、利用しやすいように環境を整えています。一方、育児・発達相談や児童発達支援室への問い合わせも多く、内覧会当日に発達相談の予約を取られた方も大勢おられました。

地域の中でどのような役割を担っていきたいとお考えですか?

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病気だけでなく、お子さんのすべてを診るクリニックでありたいと思っています。私も子どもを診る小児科の医師でありながら、育児が思うようにいかず心が折れそうになるときもあります。幸い私は保育園・幼稚園の先生や母などにサポートしてもらっていますが、中には一人で子育てをしている親御さんもいらっしゃると思います。当院では、日々の子育てに関するご相談にも対応していますので、気軽にお話ししていただければうれしいですね。また3月から、ママさんを対象にした子育てサロンを始めました。病院に行くほどではない、ちょっとした悩みを話せる場所、いつも頑張っているママさんたちがちょっと息を抜ける場所を提供できればと思っています。

発達の遅れが気になる子どもを多職種で支える

併設の児童発達支援室について教えてください。

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当院では発達障害の診断の有無にかかわらず、発達の遅れが気になるお子さんに対して、遊びの中で言葉や社会性を促すトレーニングを行うほか、言語聴覚士による発音などの言語訓練を実施しています。利用にあたってはまず当院で育児・発達相談の診察予約をしていただき、医師の診察にもとづいてお子さんに合った療育プログラムを計画した上でトレーニングを開始します。また、カウンセリングも実施しており、診療・カウンセリング・療育の3本柱でお子さんと親御さんをサポートしています。まだ幼稚園や保育園に通っていない小さなお子さんから利用可能で、早期療育対応ができます。

発達の遅れが気になる場合、どんなタイミングで受診すれば良いでしょうか。

気になることがあれば、その時点で受診することをお勧めします。お子さんの行動が気になる、でも幼稚園や保育園からは「大丈夫ですよ」と言われて様子を見ている方もいると思いますが、気になることを抱えたままの育児はきついと思うんですね。診断がつくかどうかは別として、「園では大丈夫と言われたけれど、ちょっと心配なんです」というご相談には、お子さんの特性を考慮した接し方をアドバイスできますし、「小学校に入るとこういう問題が起こるかもしれませんが、その場合はこう対処しましょう」などと、先の見通しをお伝えすることもできます。一方で発達障害を扱う医療機関は少なく、発達の遅れが保育園などで指摘されてから初診まで3~6ヵ月待ちということも珍しくありません。そういう意味では、気になった時に気軽に受診できることが身近なクリニックの役割だと考えています。

気軽に相談できる場所があれば、親御さんも安心ですね。

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そうですね。発達に関する診療では厳しいことを言わなければならない場面もありますが、そこは誠心誠意お子さんや親御さんと向き合い、少しでも不安を軽くできるような診療を心がけています。自分の子どもが発達障害だとわかると、ほとんどの親御さんはショックを受けられます。ですが、逆にきちんと診断がついたことで「私の育て方の問題ではなかった」と安心される方も多いんです。発達障害は医師が診断しておしまいではありません。保育園や幼稚園、小学校、中学校と、お子さんが成長するにつれ、困り事の内容も変わっていきますから、その時々で対応策を考えていく必要があります。当院では3~6ヵ月おきの定期的な診察と療育を通して、お子さん、親御さんと長くおつき合いしていきます。些細なことでも気軽にご相談ください。

診察を通してその人の人生に関わっていきたい

そのほか、力を入れている点をお聞かせください。

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乳幼児健診にも力を入れていて、自治体が公費で実施している健診のほかに、1ヵ月健診や、1歳、5歳健診も行っています。発達の面からいうと、特に5歳健診はとても重要だと考えています。全国的には5歳健診を実施している自治体もあるようですが、3歳児健診の次が就学時健診になってしまうところが一般的です。そうなると仮に就学時健診で発達の遅れが見つかっても、入学まで時間がなく、できることが限られてしまいます。当院の5歳健診では、洋服の脱ぎ着などの細かな運動発達や言葉の発達、お友達との関わり方など、社会性についても注目して診察しています。併せて視力検査と尿検査も行っていますので、自費にはなりますが、気になることがある方は受診をお勧めします。

ところで、先生はなぜ医師をめざされたのですか?

人と接するのが大好きだったことと、関わった方から直接感謝してもらえるところに魅力を感じたからです。また、病院での終末期医療について書かれたノンフィクションを中学生の頃に読んで感銘を受け、人の人生に関わる仕事をしたいと思ったこともきっかけになりました。小児科を専門に選んだのは、医学生時代に教会の日曜学校で先生をしていて、子どもと接することが好きになったからなんです。また、その時担当していたお子さんが亡くなって、「親よりも子どもが先に死ぬこともある」という現実にショックを受けたことも大きかったと思います。医師になった今は、臓器別ではなくお子さんの全身を診られるところや、診察を通してお子さんとそのご家族の人生に関われる点にやりがいを感じています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

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開院して間もないので、まずは今の外来診療をしっかりやって地域の方に喜んでいただきたいですね。また近々、近隣の保育園や幼稚園、こども園の保育士さんたちを招いた懇談会を開く予定になっています。保育士さんは保育のプロなのでうまくやっておられるとは思いますが、発達に遅れや偏りの見られるお子さんと関わるには工夫が必要なので、小児科医師の視点からアドバイスをしたり、保育士さんたちと一緒に対策を考えたりしていければと思っています。発達に遅れのあるお子さんを支えていくには、ご家族のほか子どもたちが多くの時間を過ごす学校、幼稚園や保育園での対応がとても重要です。病院に行かなくても落ち着いて過ごせるよう、適切な対応を地域の方に広く知っていただければと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

健康診断/1ヵ月:3000円、1歳:3000円、5歳:3000円
(公費で行っているものは省いています)

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