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松岡 正敬 院長の独自取材記事

松岡醫院

(世田谷区/千歳船橋駅)

最終更新日:2020/04/02

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千歳船橋駅から車で約10分。世田谷通り沿いの医療ビル2階にある「松岡醫院」。エントランスに描かれたレトロな書体と旧字体の表記が印象的だ。待合室もどこかクラシックホテルのロビーのような雰囲気が漂う。「患者さんが安らげる空間をつくりたいと、私が設計しました」と松岡正敬院長。松岡院長は脳神経内科を専門とし、これまで大学病院や総合病院、クリニックに勤務してきたが、住宅街の中で地域医療に貢献したいと2017年に開業。現在は、それまでの経験を生かしてプライマリケアを提供。ダンディーで穏やかな松岡院長にクリニックの特徴や診療への思いなど話を聞いた。
(取材日2020年3月7日)

患者が少しでも安らげるよう、照明や採光などにも配慮

こちらに開業なさった経緯を教えてください。

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これまで赤坂や日比谷、六本木など都心の総合病院やクリニックに勤務していましたが、そろそろ開業を考えていたところ、ある人を介してこのビルを紹介されました。住宅街の中で地域のかかりつけとして医療貢献したいとの思いもあり、また自宅も近いので、ここで開業することにいたしました。都心ではビジネスパーソンの方々が中心でしたが、当院にはファミリー層の方々に多く来ていただいています。私の専門は脳神経内科で、難しい病気をお持ちの患者さんを診てきましたが、地域のクリニックとして、どんな症状でも診る、どんな方でも診察するようにしています。今まで30年以上にわたる医師の経験を生かすとともに、さまざまな医療機関や医師とのネットワークがありますので、先生方と密な連携をとりながら最善の医療を提供できるよう努力しています。

待合室がとてもすてきですね。

ありがとうございます。開業にあたっては、既存のクリニックのイメージを払拭したいと思い、自身で設計をしました。もともとデザインや建築に関心が高く、一時は建築の道に進もうかと考えたこともあったんですよ。ここにいらした患者さんが少しでも安らげるよう、照明や採光、建て具などにこだわりました。実は父が新橋で1956年から約60年間、86歳まで開業医をしていました。その時、1階の診療室の壁に光を通しつつ視界を遮るガラスブロックが用いられていました。外から診療室の様子は見えないけれど、診療室からは外の光や人の気配を感じられて密室感が軽減された空間となっていたのです。密室になると患者さんも緊張されますので、当院の診療室の一角にも取り入れています。医院の表記については、少し悩んだのですが、父の医院を継承する意味も込めてあえて旧字にしました。

いろいろなこだわりがあるのですね。ところで脳神経内科を専門とされた理由を教えてください。

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脳神経内科について最初はあまり関心がなかったのですが、ある時、恩師の教授が食事に誘ってくれていろいろなお話をしてくださいました。とても人間味のある方で、恩師の人柄に魅かれたのが大きなきっかけです。恩師は「私に10年時間をくれ、そうすれば君を一流の医師にする」と話されました。そのようなことを話す教授はほかにいなかったと思います。それでこの先生についていこうと決めたのです。実際、10年後に博士号も取得できました。脳神経内科の疾患はまだわからないことも多いのですが、アカデミック的にとても面白かったですね。恩師からは脳神経内科は全身どんな症状でも診ることが重要といつも教えられました。この教えは今、とても役立っていると思っています。

よく話を聞いて解決への道筋をつけることを重視

こちらのクリニックの特徴はどんなことでしょうか。

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特徴がないのが特徴かもしれません(笑)。脳神経内科が専門ですが、CT検査や入院が必要な場合など当院ですべてフォローできるわけではありません。それよりも、これまで30年以上いろいろな症状の方を拝見してきた経験がありますので、それらを生かしながら、どういう訴えの方でもよくお話を伺って解決に至る道筋をお示しすることが大切だと思っています。高度で専門的なことは大学病院などでバリバリやっている若い医師に任せて、私は地域に暮らす方々のお話に耳を傾けていきたいと考えています。可能な限りここで診ますが、もし対応できない場合はいろいろな病院や各科の先生方とのネットワークができていますので、適切かつ速やかに紹介しています。

診療の際にどんなことを心がけていますか。

患者さんと同じ立場、同じ目線に立つことです。そして、患者さんのお話をよく聞くことです。患者さんはまず話を聞いてもらいたいと思っていることが多いでしょう。よく話を聞いてもらえたというだけで、少しは不安も解消するかもしれません。つらい思いや悩みを医師と共有できたことで安心する方もおられるでしょう。ですので、診察にはできるだけ時間をとるようにしています。ただ患者さんが待っておられる場合は、患者さんの性格やお体の状態なども含めて臨機応変に対応しています。患者さんが感じておられる痛みやつらさなど言葉で表現するのも難しい面もありますので、できるだけ話しやすい雰囲気をつくるようにしています。内装にこだわったのも、患者さんに安心してどんなことでもお話していただきたいと願ってのことです。

脳神経内科と精神科を混同している人も多いと思います。その違いについて改めて教えてください。

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脳神経内科の「神経」は、脳や脊髄、末梢神経など臓器としての神経系を意味していて、脳や脊髄、末梢神経、筋肉の疾患を内科的に診療する科です。症状としては、頭痛、しびれ、めまい、手足が勝手に動いてしまうなどいろいろあります。脳梗塞、脳出血などの脳卒中、パーキンソン病や多発性硬化症といった難病もその対象です。症状が全身に及びますので、全身を診る科ともいえるでしょう。一方、精神科は、うつ病や統合失調症といった病気を診療します。精神科の病気のほとんどは脳を見ても何も異常を見つけられない点が、脳神経内科と異なる点です。また、心療内科もありますが、こちらはストレスが原因で内臓に不調が起きた場合に診察する科です。

どんな症状でも、どんな方でも気軽に相談できる場に

これまでで何か心に残ったできごとはありますか。

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医師人生長いですから、いろいろな思い出がありますね。患者さんが元気に回復されて、「ありがとうございました」とわざわざお礼にあいさつに来ていただくと、やはりとてもうれしいですね。ただ最近は、医師と患者さんとの関係性が希薄になっているようにも感じます。時代的な背景もあるのでしょうか、なかなか深い関係になりにくくなっているのかもしれませんね。ですが、患者さんのご病状を適格に診断するためにはその方の背景を知る必要があります。家庭環境や仕事環境、あるいはストレスを感じている場合にはそのストレスの原因がどこにあるのかなどしっかり把握しなくてはなりません。話を聞くことは、医師と患者という関係を超えて、お互いの信頼関係を築くためのプロセスだと考えています。

ところでプライベートはどのようにお過ごしですか。趣味や健康の秘訣なども教えてください。

以前はダイビングを楽しんでいました。年に1~2回は海外に出かけていましたが、今はなかなか休みが取れません。できればゆっくり時間をとって旅行に行きたいですね。ファッションも好きですよ。以前、知人に誘われてテーラードスーツ姿の男性の写真集のモデルになったこともあります。モデルはすべて素人でプロではないということで、服や靴、ヘアスタイルまですべて自前でした。私は基本的に物持ちがいいんですよ。高校時代のセーターも今でも着ているほどです。健康維持の秘訣はよく食べることと飲むことでしょうか(笑)。さすがに以前と比べると少しは量が減りましたが、それでもこの年齢にしてはたくさん食べるほうだと思います。

では最後に今後の展望をお願いいたします。

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少しでもこの地域に暮らす方々のお役に立ちたいと思っています。内科一般から生活習慣病、頭痛やめまい、しびれ、物忘れなど、どんな症状やお悩みでも相談に来ていただきたいですね。これまでの経験から必ず何かお役に立てることがあるかと思います。30年以上、医師として数多くの貴重な経験をしてきましたので、今後は地域の方々に恩返しをしていきたいと考えております。

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