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池田市
2019年、市制施行80周年を迎えた池田市。中国自動車道と阪神高速道路が通り、大阪都心部まで電車で約20分という利便性の高さでベッドタウンとしての人気が高い。中央に五月山、西部には猪名川が流れ、豊かな自然も魅力。
池田市長インタビュー
生きる力を育む先駆的な学校教育と
次世代でも輝けるまちをめざす

- 冨田 裕樹
- 市長
1999年立命館大学経営学部卒業、2016年京都大学公共政策大学院修了。学生時代は学業に専念する傍ら、アメリカンフットボール部の強豪校・立命館大学パンサーズに所属。国会議員公設第一秘書として衆議院議員の補佐を務め、2015年池田市議会議員に初当選。2019年より現職。
池田市はどのような魅力を持つまちですか?
戦国時代、城下町として栄え、物流や商業の拠点として摂津国の中心的な役割を担ってきました。高度経済成長期には、阪急電鉄沿線の開発とともにまちづくりが進められ、早期に郊外型分譲住宅の販売が開始。日本のインフラ整備の先駆けとなる住宅開発モデルが、世界でも注目されました。
そんな池田市には、チャレンジをしたいという若者が大勢集まり、小さい市でありながら、大手の食品会社や自動車メーカーなどが育ちました。インスタントラーメン発祥の地として知られる市内の博物館には、年間約90万人が来場。観光面だけでなく、地域の社会教育、福祉への貢献度が高く、文化価値の高い施設といえます。民間企業がミュージアムを持つことは珍しく、池田市は市民が自分たちで築き上げてきた、愛着のあるまちといえます。
「教育日本一」をめざす池田市。教育活動・支援も多彩ですね。
今後、技術革新が進み、人工知能(AI)が人間の能力を超える日は近いといわれています。これからめざす教育は、予測が難しい新しい社会で子どもたちが生き抜く力と、豊かな心の育成が必要だと考えています。池田市では公立校での小中一貫教育の実施、ICT教育支援、英語教育の充実、国内外交流活動の促進など多様な教育活動を推進しており、新しい教育の在り方として3つの指針を示しています。
1つ目は、「プログラミング教育」。あらゆる情報の中から真実を見抜く鑑識力を高めるために、論理的思考を育みます。2つ目は「国際理解教育」。コミュニケーションツールとして英語を学ぶのではなく、他国の文化、イデオロギーを理解し、AIにはない国際感覚を育てます。最後は、「徳育」。0から生み出す力や人を助ける力、人を巻き込む力など、人間としての能力を高めることが重要だと考えています。勇気、誠実さ、好奇心、忍耐力を養う大切さは、どの時代も変わりませんね。
市制施行80周年を迎えて今後、どのようなまちにしたいですか?

池田市制施行80周年記念式典の様子
池田市は保守的でありながらも革新性があり、新しいことに先んじて挑戦してきた面のある「事始めのまち」です。今後の目標は、ソサエティー5.0に向けて内閣府が掲げる最先端都市「スーパーシティ」の構想を、池田市が先行的に実現したいと考えております。AIやビッグデータなどテクノロジーを活用して、まち全体のスマート化を図っていくつもりです。例えばドローンでいち早く災害を発見したり、高齢者が楽に通院や買い物ができたりする仕組みづくり。市民が便利で住み良いまちをどこよりも早く実現して、未来でもまた他自治体のモデルとなりたいですね。
(取材日2020年2月7日)