セルフケアと定期的な受診で
矯正中も口腔内を清潔に
RIVER CLINIC DENTAL
(渋谷区/恵比寿駅)
最終更新日:2025/03/12


- 自由診療
矯正方法がワイヤーであってもマウスピース型装置であっても、歯の動きや噛み合わせなど、矯正中の口腔内ではさまざまな変化が起きている。「RIVER CLINIC DENTAL」では、痛みや食べにくさといった想定できる内容についてしっかりと事前説明を行っているが、それでも歯の隙間に食べ物が詰まることや、そこから虫歯や口臭が生じることは完全には避けられない。そのリスクを最小限に抑えるためには、自宅でのセルフケアに加えて、決められた頻度で通院してプロのクリーニングを受けることが大切だ。同院では実際にどのような悩みが多く、院内でどこまで対応してもらえるのか。古居憲院長に聞いてみた。
(取材日2025年2月20日)
目次
矯正中の口腔内では、歯の動きや噛み合わせなどの変化が。セルフケアと定期受診でトラブルを最小限に
- Q矯正中に起こりがちなトラブルや悩みについて教えてください。
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A
▲患者とのコミュニケーションを大切にして診療に臨む院長
歯の悩みとして多い「虫歯」は矯正中でも起こり得ます。むしろ歯が動く途中で隙間が生じますから、そこに食べ物が詰まりやすく、通常時よりも気をつけるべきかもしれませんね。詰まった食べ物を落としきれないと菌が付着して、口臭に悩む方もいらっしゃいます。また矯正が進むにつれて噛み合わせが変わるのは想定の範囲内なのですが、それを「不正咬合が起きているのではないか」と心配される方も。そのほか、程度の差はありますが、矯正方法がワイヤーであってもマウスピース型装置であっても、痛みや食べづらさを感じる方は多いです。
- Qそのようなトラブルにどのように対応されていますか?
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A
▲患者のニーズに合わせて臨機応変に対応している
歯の動きに伴って予想される痛みや噛み合わせの変化については、事前カウンセリングでしっかりと説明を行っています。何も知らずにそのようなことが起こっては、患者さんを心配させてしまいますからね。矯正中、ワイヤー矯正では毎月1回、マウスピース型装置を使った場合には3ヵ月に1回の頻度で通っていただきますから、その際にクリーニングを行い、歯の動きや装置の状態と併せて虫歯や歯周病もチェックを行っています。口腔内を良い状態に保ったまま歯列矯正を成功に導くためには、決められたとおりに受診することが大切。もしその合間に違和感を感じた場合にも、すぐにご連絡くださいね。
- Q矯正中はどのようにクリーニングを行っているのですか?
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A
▲メンテナンス時に口の周辺の筋肉や顎や舌の機能をチェック
マウスピース型装置の使用中は、通常のメンテナンス時とほぼ変わりません。取り外しができるのがこの装置の大きなメリットでもあり、ご自宅でのケアもスムーズかと思います。ただし、先ほども挙げた歯の隙間の汚れや、着色しやすいという問題もあるので、その点は念入りにクリーニングを行います。一方、ブラケットとワイヤーでの矯正中はもう少し工夫が必要です。当院では特に歯ブラシが届きにくい箇所に対して、超音波洗浄機を用いて歯石除去を実施。一般歯科でのメンテナンスと同じように、矯正中も定期的にプロのクリーニングを受けることで口腔内を清潔に保っていただきたいですね。
- Q矯正中の虫歯治療もこちらで受けられるのですか?
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A
▲歯科医師・歯科衛生士が連携し、質の高いチーム医療を提供
はい。当院では矯正歯科だけでなく歯科全般を手がけており、矯正に伴う抜歯や虫歯治療にもすべて院内で対応しています。もし事前の検査で大きな虫歯が見つかった場合には、矯正に入る前に先に治療することもありますね。矯正中の虫歯も、マウスピース型装置をお使いの方は問題なく処置ができますし、ワイヤーでの矯正中でも虫歯が小さければそのまま削ることもあります。必要に応じて装置の一部分を外すこともありますが、再装着まで一連の流れが当院内で完結しますので、患者さんのご負担は少ないといえるでしょう。これはトータルで口腔内を管理できる当院の強みだと思っています。
- Qセルフケアのポイントを教えてください。
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A
▲矯正中のセルフケア用品も多く取りそろえる同院
マウスピース型装置の場合は決められた時間の装着が大前提として、ご自宅ではできる限り歯や装置の汚れを落として口腔内を清潔に保ってください。マウスピース型装置は取り外せますので、歯磨きの際にフロスも使用すると良いですね。また歯間ブラシや毛先がとても小さなワンタフトブラシを使って、歯の隙間や奥歯まで細かく磨いていただければと思います。そのほかに水圧を利用したホームケア用品などもありまして、装置や矯正方法、患者さんの口腔内の状態をに合わせて適したグッズや使い方を歯科衛生士よりご紹介します。その上でご来院の際に「正しく使えているか、汚れは落とせているか」をチェックいたします。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正(表側)/60万5000円~、ワイヤー矯正(裏側)/38万5000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/33万円~、矯正中の虫歯治療(セラミックの詰め物)/3万3000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。