患者の幸せを考えて行うセラミック治療
認識のすり合わせも丁寧に
ハートデンタルクリニック
(都城市/都城駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
詰め物やかぶせ物の治療において、審美性・機能性の面から多くの人に選ばれているセラミック素材。「ハートデンタルクリニック」にも、セラミックによって見た目をきれいにしたいという患者が多く訪れるそうだが、葉清貴院長はすべての要望をそのまま受け入れるわけではないと話す。「自費診療だから良い治療だろうと安易に選んでほしくないんです」という背景には、患者にとっての真の幸せを追求する姿勢がうかがえる。ペンシルバニア大学やハーバード大学でも審美の研鑽を積み、多くの知見があるからこそ、葉院長からセラミックを用いた治療を勧めるのではなく、患者のニーズをヒアリングした上での提案を大切にしているという。同院ならではの治療への思いやセラミックを用いた治療のこだわりについて話を聞いた。
(取材日2021年5月14日)
目次
セラミックを用いた治療は患者の笑顔や明るい未来のための手段の一つ。治療後は定期的メンテナンスを大切に
- Q貴院のセラミック治療に対する考え方や特徴を教えてください。
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A
▲自分自身で選択することを重要視している葉院長
セラミック素材は審美性の高さが特徴ですが、見た目のために本来削る必要のない歯を削ってまで行うべきではないと考えています。虫歯治療で詰め物やかぶせ物を装着、または交換する場合にのみ、患者さまのご希望に応じてセラミックを用いた治療を提案するというのが当院のポリシーです。セラミック自体に対しても「高価だから質の良い治療ができる」とは考えておらず、「患者さまが笑顔になり、悩みを解消できるなら」という理由で採用しています。治療のこだわりとしては、仮歯を作るために、さらに仮の歯を入れています。これは患者さまのご家族や友人に歯の形について客観的な意見をもらい、より納得できる治療につなげることが目的です。
- Q詰め物とかぶせ物は何が違うのでしょうか?
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A
▲なるべく削らないという治療方針を持つ
詰め物やかぶせ物に明確な定義はなく、強いて挙げるなら補綴物の面積に違いがあります。虫歯の進行度合いや神経を残せるかどうかによって、歯の表面まで削らない場合は詰め物、歯全体を削る場合はかぶせ物で対応することが一般的です。ほとんどのクリニックで詰め物のほうが費用が安いのはこのためですね。当院では神経をとるような大きく進行している虫歯でも詰め物で対応しています。歯は一度治療するとどうしても寿命が短くなってしまうので、なるべく削らないというのが私の治療方針です。そのため初期段階の虫歯であれば、患者さまのご希望によってはすぐに削らず、定期検診で経過観察を行うこともあります。
- Q保険診療の補綴物との違いもお聞きしたいです。
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A
▲審美性以外にもさまざまなメリットがある自由診療
保険診療はあくまで歯としての機能を果たすことが目的のため、自費診療のように審美性に重きを置くものではないといえるでしょう。銀歯以外にプラスチックの白い補綴物も存在しますが、樹脂素材には吸水性があり遅かれ早かれ変色してしまうのが特徴です。見た目を重視する方は、陶材であるセラミックを選択したほうが満足のいく治療となるでしょう。当院でも過去に保険の補綴物を入れ、後から色が気になってきたという患者さまに対し、セラミック素材を提案することがあります。またセラミックは機能面においても、自然な噛み心地が期待できるほか、歯と補綴物との隙間ができないよう精密に作製できるため、虫歯になりにくいこともメリットです。
- Q貴院では歯科技工士さんが色合わせに立ち会うそうですね。
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A
▲色味や透明度など、多くの観点から理想の歯をめざす
自費診療の場合に提携している歯科技工所が近くにあり、前歯のかぶせ物を作製する際は歯科技工士さんに毎回来てもらっています。前歯6本の色合いは見た目を大きく左右しますし、患者さまにご満足いただけないと意味がありませんので、開業時からずっとこのスタンスです。色合いを決める際には、周りの歯とのバランスを見て「どの歯に色を合わせるか」をポイントにします。歯は色味だけでなく、透明度やグラデーション具合なども1本ずつ違うためです。技工士さんには写真を見てもらうだけでなく、直接目でも見てもらい、こちら側でも細かい指示を出してから作製に入ってもらいます。特に色に関しては、プロとしての手腕が発揮される部分ですね。
- Q治療後のメンテナンスについても教えてください。
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A
▲こまめに定期検診に通う意識が大切と語る葉院長
セラミックは歯ぎしりや食いしばりによって壊れる可能性があり、歯周病で歯が移動した場合も、噛み合わせの変化に伴い破折のリスクが高まります。そのため治療終了後は、こまめにメンテナンスに通う意識が大切です。当院では最低でも半年に1度は定期検診を受けるという条件つきで、セラミックを用いた治療に3年間の保証制度を設けています。上下の歯の接触を避けるため、就寝時にナイトガードを使用していただくケースも多いです。セルフメンテナンスとしては、かぶせ物を入れた方は、歯と歯茎の境目に汚れが残らないよう念入りに磨きましょう。前歯を治療した方は、金属製のスプーンを噛むとセラミックが割れる恐れがあるのでご注意ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミック治療/詰め物:3万8500円(ハイブリッドインレー)~、かぶせ物:6万6000円(ハイブリッドクラウン)~ ※別途費用あり、詳しくはホームページを参照
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。