定期検診の習慣から得られる学びこそ
親から子へ最大のプレゼント
ハートデンタルクリニック
(都城市/都城駅)
最終更新日:2024/03/11
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小さな子どもがいる親にとって、虫歯や歯並びといった歯に関する悩みはつきもの。予防意識を高く持ち、歯科医院への通院を習慣としている家庭も少なくないだろう。その一方で、受診や治療に対して消極的な子どもがいる事実にも「ハートデンタルクリニック」の葉清貴院長は目を向ける。たとえ子どもであっても一人の患者として向き合い、本人のモチベーションを確認した上で、治療の必要性や適切な開始時期を決定するのが院長のスタイル。「乳歯の時期は永久歯が生えるまでのトレーニング期間」と話し、いかなる処置でも決して無理強いしないという。親心も子どもの気持ちも大切にする葉院長がどのように子どもの口腔の健康管理を行っているのか、また同院が対応する小児矯正治療などについて詳しく話を聞いた。
(取材日2023年9月27日)
目次
幼少期からの定期検診の習慣は親から子への贈り物。親の不安と子どもの意志に寄り添い、治療を進めていく
- Q子どもはいつから歯科医院に連れて行くのが良いでしょうか?
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A
保護者の方が連れて行きたいと思ったときが、その方にとってベストな時期です。子どもの歯磨きの仕方がわからず、歯が生えてくる前に相談したいという保護者の方もいるでしょう。いざ歯が生え始めてからも、前歯や奥歯などが萌出したタイミングで、心配事やわからないことが新たに出てくるケースもあると思います。また妊娠中の段階であっても、どうすれば子どもに自身の常在菌をうつさずに済むかなど、気になることは何でもご相談ください。お子さんに虫歯ができるのを防ぎたいという方は、事前にご両親の虫歯治療を行っておくのが良いですね。保護者の方の口腔環境を整えて初めて、お子さんの口腔環境に目を向けることができると考えています。
- Q子どもであっても、歯科での定期検診は必要でしょうか?
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A
定期検診の習慣こそ、保護者の方からお子さんへの最大の贈り物です。強制はしないですが、虫歯にならないようにしようとすれば、定期検診は理想だと思います。子どもの頃から虫歯がなくても定期的に歯科に通えば「痛いことをされる場所」と思うことはないでしょうし、もし虫歯ができても、ちゃんと通院すれば「治療して痛くなくなるから、歯医者さんには早めに来たらいいんだ」とお子さんの学びになることもあるでしょう。そうすれば自然と歯科に通う習慣が身につくはずですよね。
- Q子どもの矯正治療にはどんな種類がありますか?
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A
当院では床矯正、ワイヤー矯正、マウスピース型装置を用いた矯正に対応しています。マウスピース型装置は歯が並ぶためのスペースを作ることが得意なので、成長してからの大がかりなワイヤー矯正の必要性の低下が望めます。同時に気をつけたいのが「口呼吸」です。歯並びが気になるお子さんの多くが口呼吸になっており、その原因の多くはアレルギー性鼻炎。この場合は矯正治療の前にまず耳鼻咽喉科などで鼻炎の治療を受けていただくようお願いしています。鼻炎以外での口呼吸の場合は MFT(口腔筋機能療法)といって、お口周りの筋肉を鍛えるための簡単で続けやすいトレーニングを行います。これらは矯正後の後戻り防止のためにも大切です。
- Qなぜ口呼吸は良くないのでしょうか?
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A
鼻粘膜には細菌などの異物をキャッチする機能がありますが、喉粘膜にはないので、感染症にもかかりやすくなり、お子さんの全身の健康にも影響を及ぼす恐れがあるのです。また、歯並びにも影響があります。口呼吸の習慣が付いてしまうと鼻腔の成長が足りず、上顎の歯列が狭くなってしまう可能性があり、不正咬合の原因になります。審美的ではなく機能的に問題ある場合のみ矯正治療を提案いたします。ただ、見た目の良さだけを求める場合は、幼少期に無理に矯正を行うのではなく、大人になって自分がしたくなる時期を待つのも良いでしょう。矯正に限らずですが、3歳以上のお子さんにも自我がありますから、それを尊重すべきだと考えています。
- Q子どもだとしても、治療を受ける本人の意志を尊重するのですね。
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A
子どもに虫歯ができたり、悪い歯並びになったりするのを防ぎたいという親心は、私にもよくわかります。しかし、実際に治療を受けるのはお子さんなので、最終的な判断は本人の意思に委ねています。特に矯正においては、床矯正装置やマウスピース型矯正装置の着脱を自身で忘れず行う必要があるので矯正に対するモチベーションが低く、装置を使う理由も理解していなければ、治療を始めても中断する可能性が高くなってしまいます。そのため当院では、お子さんが装置を正しく扱える性格であるかを保護者の方にも確認した上で、お子さんにも丁寧に治療の説明をします。そして、自らの口で「頑張れる」と言った子にのみ矯正を行うようにしています。
自由診療費用の目安
自由診療とは床矯正装置:11万円 /ワイヤー矯正(部分矯正):38万5000円~53万9000円/(全顎矯正):71万5000円~90万2000円/マウスピース型装置を用いた矯正(部分矯正):44万円~66万円/(全顎矯正):88万円~99万円 ※詳細はホームページをご確認ください※
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。