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犬山市
雄大な自然に囲まれ、現存最古の天守として知られる国宝・犬山城をはじめとした史跡や文化施設などが充実するまち。近年は観光産業の発展に力を注ぎ、来訪者数のV字回復と連続記録更新が注目されています。
犬山市長インタビュー
市民が誇り高く活躍する舞台として
創意工夫と挑戦でまちの魅力を強化

- 山田 拓郎
- 市長
1973年犬山市生まれ。名古屋経済大学卒業後、会社員や県議会議員秘書などを経験し、犬山市議会議員選挙に出馬。4期にわたり市議会議員を務め、在任中は議会改革を先導した。2014年犬山市長に就任。現在2期目。「住んで良し」「訪れて良し」「商売やって良し」である犬山市の魅力発信と成長促進に尽力している。
犬山市の特徴とこれまでの発展についてお聞かせください。
今でこそ多くの観光客が訪れる犬山市ですが、一時は衰退の一途をたどった過去がありました。転機となったのは約15年前。城下町の中心道路の拡幅を予定していた道路計画を廃止し、昔ながらの町割りを生かしたまちづくりに舵を切ったのです。民間企業の協力や歴史ブームなども相まって犬山市の魅力が多くの人の目に留まるようになり、類を見ない好転につながっていきました。
市内全体を見渡しても、神社や史跡、多くのレジャー施設、天然記念物であるヒトツバタゴの自生地など、歴史や文化、自然といった魅力が満載です。また農業や商業、犬山焼をはじめとした伝統工芸の担い手も数多く生活しています。現在も十分な魅力を持ち合わせるまちですが、異なる魅力をかけ合わせることで、さらなる活性化が見込めると確信しています。
市民の生活を充実させるため、重視していることは何ですか?
一口に言えば「強みを生かし弱みを補強する」ことです。例えば子育てについては、現在待機児童のいない犬山市では、子育てと仕事を両立しやすいといえるでしょう。育児に励む女性の活躍を支えるため、東児童センターに「子育てと女性の活躍応援室」を設置し、母親の就労復帰支援や子育てに役立つ情報の提供をしています。他にも、子育ての不安に寄り添えるよう、お子さんの成長に伴う多様な悩みを一つの窓口で相談できる体制を整備。一方で子ども医療費無料化に関しては、以前は十分とはいえなかったため、対象年齢を義務教育終了まで拡充するなどして、一層の充実を図りました。
また、その人がその人らしく生活を送り、生き生きと活躍するためには、健康な心身が不可欠です。予防医療の啓発と検診事業を充実させるのはもちろんのこと、事業の効果検証を重ねることで、取り組みの弱点を見つけやすくし、さらなる改善を加えることで、市民がより健康的に生活できる環境整備を進めています。
今後の展望と、市民へのメッセージをお願いいたします。

犬山を舞台に事業や活動をしたいと考えている人を集め、交流することを目的とした「フューチャーセッション」
活力にあふれるまちを形成する上で不可欠となるのが、市民一人ひとりの活躍です。現在犬山市では、個人が持つスキルや知識、資産と、それらを必要とする人や場をつなぐ「シェアリングエコノミー事業」に力を注いでいます。市民同士や場所をつなぎ合わせ、さらなる効果を生み出すことで、誰もが活躍できるまちとして、より一層成長させていきたいと考えています。
そして、成長を先導する存在として、市としても創意工夫と挑戦を絶やすことなく、歩んでいく所存です。
(取材日2019年3月12日)