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細井 憲 理事長の独自取材記事

細井整形外科

(神戸市東灘区/青木駅)

最終更新日:2021/09/14

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阪神本線・青木駅の南出口すぐにある「細井整形外科」は、丁寧な診察で患者からの信頼を集めているクリニックだ。35年という豊富な病院勤務経験を持つ細井憲(ほそい・あきら)理事長が開業した同院は、外来診療から在宅医療、訪問リハビリからマンツーマンの運動器リハビリまで、地域の人々の痛みや不安にスタッフ一丸となって向き合い続けているのが同院の最大の特徴。「とにかく話をしっかり聞くことが何よりも大切」と話す細井理事長は、常に患者に優しいまなざしを真っすぐに向けている。そんな細井理事長に、キャリアを重ねてきたベテラン医師の一人として今感じること、診療で大切にしていること、医療にかける思いなど、話を聞かせてもらった。
(取材日2021年9月2日)

「来て良かった」と安心してもらうことが治療の第一歩

細井整形外科について教えてください。

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当院は外来診療、在宅医療、訪問リハビリテーションに加え、運動器リハビリテーションを行うクリニックです。運動器の専門家チームとして、医師や看護師だけでなく、理学療法士やトレーナーともしっかり連携し、地域の皆さんが元気で生活を楽しんでいただけるように日々研鑽に努めています。体のどこかに痛みや動かしづらさを抱えながら生活するのは、とてもストレスがたまることです。患者さんには、日々の暮らしに不自由がないことはもちろん、スポーツなどの趣味もしっかり楽しんでいただきたい。そのためにわれわれにできることは何かを常に考え、患者さんの生活の質を高めるために丁寧なアプローチをしていくことを大切にしています。

どのような患者さんが多いのでしょうか?

基本はこの地域にお住まいの方が多いですね。徒歩や自転車で通える範囲に住んでおられる患者さんが多いですが、駅からすぐという立地もあって、遠方から電車を利用して来てくださる患者さんも少なくありません。小さなお子さんから高齢の方まで、年齢層も幅広いですし、ケガや肩・腰・膝の痛みなど、患者さんのお悩みもさまざまです。スポーツでのケガや痛みに悩んで来院くださることも多いですね。整形外科は、首から下の運動器の疾患全般を扱う診療科です。慢性的なものから突発的なものまで、不自由を感じているけれど「こんなものなのかな?」と諦めている症状があれば、ぜひ一度受診して相談していただけたらなと思います。改善していく方法が見つかるかもしれません。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

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まずは話をよく聞くことですね。痛みや不自由はとても主観的なものですから、困っていることもさまざまです。だから、話をよく聞かないことには始まりません。その上で適切な検査をし、自分の手で触診をし、一つ一つ確認するように心がけています。また、説明をする際にはわかりやすさを大切に。患者さんは不安を抱え、緊張している場合がほとんどですので、専門的な言葉でうわべだけの説明をしてもダメ。パンフレットや資料をお見せしながら、わかりやすい説明をするように努めています。何よりも「来て良かった」とホッとしていただくことが治療の第一歩ですから。

「この人のために」という気持ちが強くなった

開業を決意したのはなぜですか?

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鹿児島大学医学部を卒業後、大阪大学医学部附属病院を皮切りに、最後に勤めた森之宮病院まで32年間病院の整形外科勤務をしてきました。実はあまり開業志向はなく、定年まで勤めたら、あとは非常勤として診察できればいいかなと考えていました。しかし、同僚として過ごしたことがある内科の先生から「在宅医療も含めて一緒にやっていかないか」と誘っていただいたんです。開業するにはちょっと遅めの年齢ではあったのですが、「そういう生き方もいいかもしれないな」と思い、内科の先生が開業していた同じビルの別フロアで開業することを決意しました。おかげさまで想像していた未来とはまったく違った慌ただしくも充実した毎日を過ごさせてもらっています。

実際に開業して、勤務医時代から大きく変わったと感じることはありますか?

「地域医療に貢献したい」という気持ちが大きくなったことでしょうか。病院勤務をしていた時も、手術や外来に真剣に取り組んできましたが、今はその時よりももっともっと患者さんを身近に感じています。例えば小さなことですが、スーパーで声をかけられたりする。そのたびに、なんだかジーンとするんですよ。今は、在宅医療でも日々の診療でも、病院勤務だとなかなか体験できない「患者さんの生活」にふれることができる。患者さんの素顔が見える距離で関わることができるので、以前よりももっと「この人のために」という気持ちが強くなったように思います。それが重なって「地域医療に貢献したい」という気持ちが自然に大きくなりました。

在宅医療に積極的に携わっていらっしゃるのも、その気持ちの表れの一つですね。

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在宅医療は、整形外科医の専門性を生かした診療はもちろん、全身管理も含めて患者さんのニーズを満たすことが大切だと思っています。看護師や訪問リハビリを行う理学療法士との連携ももちろんですが、地域の民生委員やケアマネジャー、ご家族やヘルパーなど、患者さんだけでなく患者を取り巻くすべての人々と連携を取ることが大切です。少子高齢化が進む日本で、安心して年を重ねるために自分にできることは何か。ただ仕事の一つとしてこなすのではなく、いろいろと考えながら、一人でも多くの人が笑顔で最期の時を迎えられるように、医師として力になれたらと思っています。

地域の人たちのそばにいるクリニックであり続けたい

そもそも先生が医師をめざしたのはなぜですか?

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小さい時から「医師になりたい」と熱い気持ちを持っていたとか、そういうエピソードはないんですよ。ただ、幼い頃に身内をがんで亡くしたことがすごくショックで、心の片隅にあったように思います。専門を選ぶ際にも「絶対に整形外科の医師になりたい」とめざしたわけではなく、「どちらかというと内科よりは外科が向いてるんじゃないかな」と思ったことに加え、先輩や先生方の勧めもあって選んだ感じです。実際に整形外科になってからは手術にもやりがいを感じましたし、外来で患者さんとお話しするのも楽しい。「自分に向いている良い科を選ぶことができたな」と思っていますし、「整形外科医になれて良かった」と思っています。

整形外科医として、楽しさや、やりがいを感じる時はどんな時ですか?

以前は、手術がうまくいった時でしたね。また、回復していく姿を見るのはやはり整形外科医としてはとてもうれしいです。でも、自分自身が年齢を重ね、経験を重ねてきた今は、日々の患者さんとの何げないやりとりもとても楽しいです。限られた時間になりますが、患者さんと冗談を交えながら話したりするのはとてもいいものです。お互いに時間を積み重ねながら、症状を改善するために取り組むパートナーになっていく。その過程すべてが、整形外科医としての喜びの一つだと思います。この幸せな時間を1日でも長く続けるためにも、自分の健康管理も大切にしていかなくてはいけませんね。

それでは最後に、今後の展望や先生の夢を聞かせてください。

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当院を頼ってきてくださる皆さんのために、この場所を守っていけたらと思っています。そして、一人でも多くの皆さんの悩みや苦痛を解消する手助けをしていきたいです。近年はステイホームやリモートワークの影響で、これまでなかった症状に悩む人が増えています。時代の変化に合わせて、患者さんの願うことも変わっていくはずです。そういった患者さんの願いを丁寧に受け取りながら、リハビリテーションを含めさまざまな治療方法を提案していきたいと思います。そうすることが地域医療への貢献につながっていけばこんなにうれしいことはありません。困っていることがあれば気軽に受診できる、地域の皆さまのそばにいるクリニックであり続けることが私の夢です。

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