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清原 恵理子 院長の独自取材記事

きよはら皮ふ科クリニック

(神戸市東灘区/魚崎駅)

最終更新日:2019/08/28

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阪神本線魚崎駅から住宅街を北東へ歩くこと5分、魚崎小学校のグラウンドに面したビルの2階にあるのが「きよはら皮ふ科クリニック」。「赤ちゃんからご高齢の方まで、ご家族で来ていただけることがうれしいです」と優しい笑顔で語るのは院長の清原恵理子先生。自身も子育て中であるだけに小児の診療には力を入れており、子どもや母親の生活を思いやりながら治療内容を提案する。また、ニキビやしみに対する美容的なスキンケアに関する相談も対応しており、「美容専門の医療機関は敷居が高いけれど、地域の皮膚科なら通えそう」と、足を運ぶ方が増えているそうだ。薬の塗り方から食事内容までこまやかにサポートし、治療に時間がかかる症状にもじっくりと向き合うという院長に、診療方針や治療への思いを聞いた。
(取材日2019年1月29日)

乳幼児の皮膚診療では母親のサポートも重要

2017年5月にご開業と伺いました。

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大学卒業後は、10年以上にわたって大阪大学皮膚科の関連病院で勤務していました。夫も皮膚科の医師でいずれは開業したいと考えていたので、子育て中ではありましたが私が先に開業することに。このビルの1階にある「清原整形外科医院」は夫の父が開業し、今は義兄が診療を継いでいます。2階は整形外科の病室として設計されていたので、エレベーターで上がってくることができますし、皮膚科としてはゆったりとした間取りで、ベビーカーや車いすの方でも受診してもらえます。待合室は受付スタッフから全体が見えるレイアウトにし、お困りの方にはできるだけスタッフの方から気付いて声をかけられるように心がけています。

どのような患者さんが受診されていますか。

魚崎小学校は全国有数のマンモス校ですので、地域には子育て世代が非常に多く、一方で以前からお住まいの方もおられます。患者さんはお近くの方が中心で、平日は赤ちゃんや小さなお子さん、主婦やご高齢の方が多いですね。小児の皮膚診療に力を入れていることを知って、最近では須摩や三宮、芦屋などちょっと離れた地域から来て下さる方もいますよ。また、平日の診療は16時30分までですので、学生や社会人の方はどうしても土曜日に集中しがちです。お待たせすることもありますが、応援の先生をお願いしながら対応させてもらっています。一般の患者さんからは、皮膚の病気だけでなく、にきびや毛穴・しみなど美容的なスキンケアに関する相談も多いですね。

赤ちゃんの診療で大事にされていることは?

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子どものやわらかな肌はトラブルが起きやすく、また子育てを始めたばかりのお母さんは不安が大きいものです。原因がわからず深く悩んでいる方もいますので、その気持ちに寄り添いながら、丁寧に診させてもらいます。赤ちゃんを診るときには、ベッドで全身の皮膚をくまなく触りながら診察します。問診票に記入してもらった部位以外に症状が出ていることもありますし、意外と気付いていない症状もあるんですよ。また、お薬を広い範囲に塗る必要がある場合には、お薬を塗る場所と回数などを色分けして示した「塗り方表」を作成して、私やスタッフが塗り方の指導をします。スタッフは子育て経験者が多いので、お子さんの扱いには慣れており、お母さんの気持ちも察しながら、安心して頂けるように声をかけさせていただいています。

性別や年代を問わずスキンケアで健康な肌を

美容やスキンケアに関しては、どのような相談がありますか。

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まずお子さんのことで受診されたお母さんが、後から受診して相談されることが多いですね。美容に関心はあるものの敷居が高く感じていた方が、お子さんの受診がきっかけで、「私も相談してみようかしら」と思ってくださるようです。お母さんが通い始めると、次にはおばあちゃまが来られる、ということも増えていて、ご家族で来院してもらえることがうれしいですね。敏感肌、にきび、しみや毛穴のご相談が多いのですが、本当に必要なものだけをアドバイスするようにしています。中にはケアをし過ぎている方もいるので、軌道修正させてもらうこともあります。また、「私が受診するのですが、子どもを連れて来てもよいでしょうか」という相談もありますが、もちろん大丈夫です。キッズスペースもありますし、診察室に一緒に入ってもらうことも。スタッフに余裕があればお子さんを見させて頂いて、お母さんには診療に集中してもらうこともあります。

症状がなかなか改善しない、という患者さんにはどのように対応されるのですか。

まずは診断の見直し、薬の塗り方を確認します。塗り方が間違っていたり、自己流になっていたりすることもあるので、それをきちんと指導するだけでも症状が良くなる場合があります。女性では化粧が大きな影響となっていることもあるので再確認をします。それでも症状が続く場合は、生活環境や食事内容にも少し踏み込んでお聞きしています。若い男性でにきびに悩む方は、髭剃りの仕方が原因だったり、食事が乱れている方も多いですね。食事内容のアドバイスをしたり、必要に応じてサプリメントをお勧めしています。そのために、栄養の勉強にも取り組んでいます。一人ひとりの患者さんの症状を薬で治すだけでなく、体の中から治せるところは治していきたいですね。

患者さんとお話しされる際に、心がけていることを教えてください。

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大人の方はもちろんですが、私の話がわかる年齢のお子さんであれば、治療方法や薬の塗り方はできるだけ患者さんご本人に向かって説明するようにしています。ただ、中には聞きなれない言葉だったり、複雑な治療方法もあるので、1回の説明だけではわかりにくいですよね。そこで、パンフレットなどを作成してお渡ししたり、スタッフにも勉強してもらい、分かり易い言葉での説明を心がけています。自費での治療やスキンケアの場合は、治療方法の選択しや費用も具体的に書いてありますので、ご自宅でよく読んで考えていただいてから治療を始めてもらうようにしています。

家族の「かかりつけ皮膚科クリニック」に

先生はなぜ医師になろうと思われたのでしょうか。

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サラリーマンの家庭に育ち公立高校に進みましたので、医療とは縁遠い子ども時代でしたが、高校2年生の時に一般にはあまり知られていない病気の可能性があると言われ通院していました。医師から説明を受けたのですが、専門用語が多く、内容も難しくて、話の半分もわかっていなかったと思います。最終的には疑われた病気ではなかったのですが、自分であれこれと調べているうちに医学に興味を持つようになりました。医学部に進む生徒がそれほどいない環境だったので、自分で切り開いていくしかなく、当時は本当に必死で勉強しましたね。

子育てしながらのご開業は、ご苦労も多いのではないでしょうか。

夫の留学先のアメリカで知り合った、息子のお友達のお母さんが、偶然にも皮膚科の開業医だったのです。非常に優秀な方で、子どもが通う保育園の近くで開業されていました。彼女のクリニックで勉強させてもらう機会もあり、その姿を間近で見ていると、忙しいはずなのに疲れ切ることなく、いきいきとしていたんですね。「難しい症例を診ることは少ないけれど、私は臨床が好きだし、家族との時間を取れるのはクリニックだ、私は幸せよ」と言い切り、輝く彼女を見て、開業することに対してとても前向きに考えるようになりました。今でも彼女は私のロールモデルになっている気がします。実際開業してみると、クリニックの運営が順調になればなるほど忙しく、家庭との両立に悩みはありますが、家庭もクリニックも完璧を求め過ぎず、力を抜くところは抜いています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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皮膚の病気では、同じ症状でも患者さんによって悩んでいることが異なる場合もあるので、患者さんの思いと皮膚の健康の両面をみながら治療を進めていきたいですね。さらに、病気を治すだけでなく必要に応じたスキンケアでより美しく健康な肌を維持するお手伝いができればと考えています。そのために肌に関するセミナーを開いたりしています。当院を受診したことのない方にも参加していただいており、嬉しいかぎりですね。スタッフと協力してこれからも定期的に開くことができればと思います。それから、将来的には、症状の安定している患者さんに対して、オンラインでの遠隔診療も一つの選択肢として導入していきたいと考えています。お子さんはもちろん、ご家族のかかりつけ皮膚科として、気軽に頼ってもらえるクリニックでありたいと思っています。「健やかな肌を」というのが私の最大の思いです。

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