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下郷 友弥 院長、岩山 紗智子 先生の独自取材記事

しもざとクリニック

(名古屋市緑区/鳴子北駅)

最終更新日:2023/06/01

下郷友弥院長、岩山紗智子先生 しもざとクリニック main

名古屋市緑区池上台の落ち着いた住宅地に、ひときわ大きな4階建ての建物がある。「しもざとクリニック」は1988年に開業してから35年にわたり地域を支え続けてきた。子どもや孫など3世代にわたって受診する患者も多く、消化器内視鏡検査と肛門診療を強みに、小外科手術や一般内科まで幅広く対応する。診療を行っているのは、2代目院長の下郷友弥先生と、姉の岩山紗智子先生。下郷院長は日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本大腸肛門病学会専門医、日本消化器病学会消化器病専門医の資格を持つ。「初代院長である父の医療をしっかりと受け継ぎつつ、内視鏡を用いた検査・治療をさらに高めていきたい」と明るく語る下郷院長と岩山先生に、クリニックの診療について話を聞いた。

(取材日2023年4月17日 )

先代の医療を受け継ぎ、地域を支え続ける

前院長のお父さまが亡くなられ、下郷先生が院長に就任されました。何か新しい変化はありましたか?

下郷友弥院長、岩山紗智子先生 しもざとクリニック1

【下郷院長】2022年に院長に就任しました。前院長がこれまで築き上げてきた質の高い医療はそのまま引き継ぎ、これからも地域の皆さまに提供していきたいと考えています。私の診療については副院長だったころから大半を任されていましたので今までどおり継続する形です。当院の診療体制として変わったことは、以前から計画を進めていた電子カルテを導入しました。これにより今後さらに業務の効率化が進むことを期待しています。ほかには岩山先生の診察日が増えたことですね。
【岩山先生】私の診察日が週1日から週4日に増えました。毎週月曜から木曜の午前中に診療を行っています。現在育児中なのですが、子どもも手を離れ始めたので、診察日を増やすことが可能になりました。

女性医師の診療日が増えたのは女性の患者さんにとって助かりますね。

【岩山先生】女性にとって、お尻に関することは周りに聞きにくく、受診もしづらいと思います。女性医師の私が診察することで、安心してご来院いただけるのではないでしょうか。たいしたことではないと思える症状でも、重大な病気が隠れていることがありますので、少しでも気になることがあればお気軽に相談してください。消化器、肛門の診療はもちろん、糖尿病や高血圧の診療にも対応しています。私はもともと腎臓内科が専門で、日本腎臓学会腎臓専門医と日本透析医学会透析専門医も取得しています。腎臓内科は体全体を診ることができる科なので、糖尿病や高血圧など全身疾患をお持ちの方もご相談いただけたらと思います。

まるで病院のように大きなクリニックですね。

下郷友弥院長、岩山紗智子先生 しもざとクリニック2

【下郷院長】当院は前院長である父が1988年に開業しました。1階から3階部分がクリニックで、1階は診察室や内視鏡室、CT室、エックス線検査室などがあり、3階には手術室があります。現在は、日帰りで内視鏡手術や肛門手術を行っております。父が手術や内視鏡検査にも対応していたこともあり、手術室などの設備は今も大きく役立ってくれています。

内視鏡検査と肛門診療を中心に外科・内科まで広く診療

クリニックの特徴をお聞かせください。

下郷友弥院長、岩山紗智子先生 しもざとクリニック3

【下郷院長】胃腸の内視鏡検査と肛門診療の両方に力を入れていることが、当院の最大の強みです。肛門の診療において患者さんに出血症状がある場合、痔などの疾患とともに疑われるのが大腸がんです。そして、大腸がんを適切に診断するためには大腸内視鏡検査が有用です。当院では内視鏡システムを3台導入しており、別の医療機関に行かなくとも、大腸内視鏡検査を行うことができます。これは病気の早期発見・早期治療につながる大きなメリットだと考えています。大腸ポリープの日帰り切除など内視鏡治療も行うことができます。逆も同様で、大腸内視鏡を行った際に肛門に異常が見つかったとしても、スムーズに肛門治療に移ることが可能です。また、当院はこれまで多くの痔の手術に対応してきましたが、高血圧や糖尿病など一般内科についても勉強会に参加し、日々進歩する医療に対応するようにしています。

先生はいつ頃からこちらのクリニックで診療を?

【下郷院長】大学卒業後、初期研修を終えて2012年に岐阜県の土岐市立総合病院の消化器内科に勤務しました。それと同時に当院でも少しずつ診療を始め、最初は週1回、外来を担当するところからスタート。その翌年には名古屋市南区にある大同病院に移り、その後同病院の内視鏡センター長に就任しました。いずれ引き継ぐ気持ちでいたので、少しずつ当院で働く頻度を増やしていきましたね。そして2020年、当院の常勤医師となり副院長に就任しました。父から長年かけて学んだ肛門治療の技術や知識は、私の財産ですね。
【岩山先生】私は初期研修後、大学病院の腎臓内科に入局しました。当院の診療には、医師になってすぐの頃から携わってきましたね。

お二人はなぜ消化器内科や腎臓内科を選ばれたのですか?

下郷友弥院長、岩山紗智子先生 しもざとクリニック4

【下郷院長】父が行ってきた医療を受け継ぐには、痔などの外科手術と内視鏡検査の両方を身につける必要がありましたが、当時は、手術は外科、内視鏡検査は消化器内科、と診療領域の専門分化が進んでいました。私が消化器内科を選んだのは、内視鏡の手技が好きだったことと、外科領域は大規模病院志向が強まっており、今後は病気の早期発見・早期治療や予防が重要になるため、内視鏡の技術を磨くべきだと考えたからです。実際、これは良い判断だったと思っています。これまで高めてきた内視鏡の技術は今に生かされていますし、肛門の手術や小外科手術は父から学べましたから。
【岩山先生】私が腎臓内科を選んだのは、糖尿病や高血圧など、体全体を診られることに魅力を感じたからです。医師になって間もない頃から当院の診療にも携わり、父のそばで勉強してきましたので、内科と外科両方の知識を持つ強みを診療に生かせていけたらと考えています。

「しもざとさんに行けば安心」と言われる地域の存在へ

診療を行う上でのこだわりはありますか?

下郷友弥院長、岩山紗智子先生 しもざとクリニック5

【下郷院長】患者さんの苦痛や時間的負担を減らすことに意識をおいています。内視鏡検査の苦痛や患者さんへの負担は、機材や手技の進歩で昔よりは格段に軽減されたと思います。しかし、苦痛がゼロになるわけではないですし、検査が怖いという方もいらっしゃいます。当院は希望される方には鎮静剤を用いるなど、少しでも楽に検査を受けていただけるように配慮しています。また、診断と治療を同時に行うことで時間的負担を短縮しています。内視鏡検査でポリープなどが見つかった場合、日をあらためて治療を行うのがこれまで一般的でしたが、それでは治療開始も遅れて、患者さんの負担も倍になります。当院では、可能な限り診断したらその場で治療まで行うよう意識しています。肛門治療においても日帰り手術を導入しています。もちろん入院が必要な症例も少なからずありますが、できるだけ日帰りでできるような工夫をしています。

今後の展望についてお聞かせください。

【下郷院長】父の培ってきた医療をしっかり継承し、胃腸と肛門をはじめ、小外科手術や一般内科まで広く対応できるクリニックであり続けたいです。その上で、胃腸と肛門については「しもざとクリニックがあるから安心」と地域の人から言われるようになりたいですね。実は緑区には、病院を含め胃腸や肛門を専門的に診られる医療機関が十分にありません。当院が胃腸や肛門の診断から初期治療までの機能をさらに高めることで、地域の安心を支えていければと考えています。また、当院で検査・診断を行った結果、さらに高度な治療が必要な場合には、適切な高次医療機関につないでいく役割を今後も担っていきます。

最後に読者へメッセージをお願いします。

下郷友弥院長、岩山紗智子先生 しもざとクリニック6

【下郷院長】「怖がらずに内視鏡検査を受けてください」と伝えたいですね。がんは国民の死亡原因の1位。その中でも胃や大腸のがんで亡くなる方はとても多くいらっしゃいます。しかしどちらも、早期発見・早期治療を行えば、かなりの割合で完治がめざせるとされています。最近はピロリ菌除菌もあってか胃がんの患者数は減少傾向にありますが、ピロリ菌除菌後に胃がんとなるケースも出てきていますし、大腸がんについては内視鏡でしか発見できないケースもあります。できれば年1回内視鏡検査を受け、早期に治療を開始できるようにしていただきたいです。今や3人に1人は「痔持ち」といわれるほどです。痔にかかっていても恥ずかしいことではありませんので、お困りでしたら一度受診をしてください。きっと楽になりますよ。当院では女性医師も診療しておりますので、女性の方も安心してお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/7700~38500円

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