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下郷 友弥 副院長、下郷 卓弥 院長、岩山 紗智子 先生の独自取材記事

しもざとクリニック

(名古屋市緑区/鳴子北駅)

最終更新日:2020/07/31

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名古屋市緑区池上台の落ち着いた住宅地にある「しもざとクリニック」。1988年に開業してから、消化器疾患と肛門の診療を強みに一般的な外科・内科診療にも対応する、30年以上にわたり地域を支え続けてきたクリニックだ。診療を行っているのは下郷卓弥(しもざと・たくや)院長と、長男の下郷友弥副院長、長女の岩山紗智子先生の3人。友弥先生は名古屋市南区の大同病院で内視鏡センター長を任されていたが、2020年7月より同院の副院長に就任し本格的に診療を開始している。「父の医療をしっかりと受け継ぎつつ、内視鏡を用いた検査・治療をさらに高めていきたい」と語る友弥先生を中心に、クリニックの診療について話を聞いた。
(取材日2019年12月14日)

胃腸と肛門を強みとし、外科・内科に幅広く対応

まるで病院のような大きなクリニックですね。

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【卓弥院長】建物としては4階建てで、そのうち1~3階がクリニックです。1階は診察室や内視鏡室、CT室、エックス線検査室などがあり、3階には手術室があります。2階は現在使用していませんが、以前はベッドを19床設け、入院治療を行っていました。当院は、院長である私が1988年に開業し、外科医師として消化器がんや肺の手術といった大きな手術も行ってきました。加えて一般的な内科診療や内視鏡検査にも対応してきたため、これだけの施設が必要になったのです。しかし診療を続ける中で「大きな手術は大規模病院で」という風潮が強くなったのと、高齢になってきたこともあり、10年ほど前に大きな手術をやめ、病床も閉鎖したという状況です。

こちらのクリニックの特徴をお聞かせください。

【友弥副院長】消化器と肛門の診療を強みに、小外科手術や一般的な内科診療、検診まで幅広く対応しています。消化器領域では、胃カメラや大腸カメラといった消化器内視鏡に特に力を入れていますね。院内には内視鏡システムを3台導入し、私が中心になって多くの検査を行っています。大腸ポリープの日帰り切除など内視鏡治療も対応可能です。また、肛門診療は開業時から続く当院の特色です。日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医である私と父を中心に、肛門の痛みやかゆみ、出血などに対して診察・診断を行い、痔の手術も多く対応してきています。
【岩山先生】毎週水曜午前の外来は私が行っています。消化器、肛門の診療はもちろん、もともと私は腎臓内科が専門。糖尿病や高血圧の診療にもしっかり対応できますので、軽い症状であっても気軽に受診していただければと思います。

肛門の診療は、大腸カメラとも深く関わるのではないですか?

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【友弥副院長】そのとおりです。私は、内視鏡検査と肛門診療の両方に力を入れていることが、当院の最大の強みだと思っています。肛門の診療において患者さんに出血症状がある場合、痔などの疾患とともに疑われるのが、大腸がんです。そして、大腸がんを確実に診断するためには、大腸カメラが欠かせないと考えます。そのような場合に、別の医療機関に行かなくても、そのまま大腸カメラを行えるのは早期発見・早期治療につながる、患者さんにとってメリットが大きい点と考えます。逆も同様で、大腸カメラを行った際に、肛門に異常が見つかったとしても、スムーズに肛門治療に移ることが可能です。

内視鏡検査の質を高め、早期発見・治療の足がかりに

先生は、いつ頃からこちらのクリニックで診療を始められましたか?

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【友弥副院長】医師臨床研修を終え、岐阜県の土岐市立総合病院に消化器内科の医師として勤務し始めた頃なので、10年ほど前からです。最初は週1回、外来を担当するところからスタートしました。その後2013年7月には、名古屋市南区にある大同病院に移り、少しずつ当院で働く頻度を増やしていきましたね。現在は常勤となり火・木・金曜は終日、月に2回程度は土曜にも、外来や内視鏡検査を担当しています。私は「いつかはこのクリニックを継ぐのだろうな」と思って医師になりましたので、勤務医として働いていた時から大学医局や勤務先の病院にもその旨を伝え、定期的にこちらで診療を行えるようにしていたのです。当院の診療に10年携わってきた中で肛門治療を学べたことは、自分にとっての財産だと思っています。

お父さまは外科医師ですが、先生はなぜ消化器内科を選ばれたのですか?

【友弥副院長】父が行ってきた医療を受け継ぐには、痔などの外科手術と内視鏡検査の両方を身につける必要がありました。しかし私の時代では、手術は外科、内視鏡検査は消化器内科、というように、診療領域の専門分化が進んでいたのです。そのため、外科に進むか消化器内科に進むかでかなり悩みましたね。最終的に消化器内科を選んだのは、内視鏡の手技が好きだったことと、それとともに今後のニーズを考えたからです。外科領域は大規模病院志向が強まっており、これからは病気の早期発見・早期治療や予防が重要になるとわかっていましたので、まずは内視鏡の技術を磨くべきだと思いました。結果的に、これまで高めてきた内視鏡の技術が今に生きていますし、肛門の手術や小外科手術については、父から学ぶことができたので、正しい判断だったと思います。

診療を行う上でのこだわりはありますか?

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【友弥副院長】一番は内視鏡検査の質を高めることです。そのために大きく2点を心がけています。まずは、患者さんの苦痛を少なくすること。今は機器や手技が進化し、内視鏡検査は格段に楽なものになりました。しかし、それでも苦痛がゼロとなるわけではありませんし、検査自体が怖いという方もいらっしゃいます。私は希望される方には麻酔を用いるなど、少しでも楽に検査を受けていただけるように配慮しています。2つ目は、検査から治療までの時間の短縮。これまでは、検査でポリープなどが見つかった場合、日を改めて治療を行うのが一般的でした。しかしそれでは治療開始も遅れて、患者さんの負担も倍になります。当院では、可能な限り同じ日に検査から治療まで行うように意識していますね。

父の医療を受け継ぎ、地域を支え続ける

こちらに戻られた後は、どのようなクリニックにしていきたいとお考えですか?

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【友弥副院長】まずは、父の培ってきた医療をしっかりと継承し、胃腸と肛門に加え、小外科手術や一般内科まで広く対応できるクリニックであり続けたいと思います。その上で、胃腸と肛門については「しもざとクリニックがあるから安心」と地域の人から言われるようになりたいです。実は緑区には、病院を含め胃腸や肛門を専門的に診られる医療機関が十分にありません。当院が胃腸や肛門の診断から初期治療までの機能をさらに高めることで、地域の安心を支えていければと考えています。また、当院で検査・診断を行った結果、さらに高度な治療が必要な場合には適切な高次医療機関につなぐ役割も重要です。私はこちらに戻った今も大同病院に非常勤として勤務し、内視鏡治療の指導にあたっています。そうしたつながりを活用し、患者さんがスムーズに治療を行っていただけるようにできるのではないかと思っています。

お忙しいかと思いますが、何かリフレッシュ法はお持ちですか?

【友弥副院長】バスケットボールですね。私は学生時代にバスケットボールをやっており、今でも社会人のチームに所属しています。医師や歯科医師といった医療者で構成されたチームで、全国の大会で9連覇を達成したこともあるとても強いチームなんですよ。趣味というより、かなりストイックなものですね。現在は新型コロナウイルスの影響を受けて自粛中ですが、普段はジムで筋力トレーニングをして体づくりに励みつつ、月に1~2回はハードな練習を行っています。

では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【友弥副院長】「怖がらずに内視鏡検査を受けてください」と、皆さんに伝えたいです。がんは国民の死亡原因の1位。その中でも胃や大腸のがんで亡くなる方はとても多くいらっしゃいます。しかしどちらも、早期発見・早期治療を行えば、かなりの割合で完治がめざせるとされています。最近はピロリ菌除菌により胃がんの患者数は減少傾向にありますが、ピロリ菌除菌後に胃がんとなるケースも出てきています。一方大腸がんについては、カメラでしか発見できないケースもあります。皆さんには、できれば年1回内視鏡検査を受け、早期に治療を開始できるようにしていただきたいです。肛門に関しても3人に1人は痔もちといわれるほどです。痔もちは恥ずかしくありません。症状に困れば一度受診をしてください。きっと楽になりますよ。

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