進行が速い乳歯の虫歯は早期対処で
理想的な歯並びのための準備を
あいおい歯科グループ 横浜駅前歯医者・矯正歯科
(横浜市西区/横浜駅)
最終更新日:2021/10/12
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「子どもには、虫歯のないきれいな歯でいてほしい」と、親は願うもの。しかし、毎日しっかり歯磨きをしていたつもりでも、乳歯が虫歯になってしまうことはあるだろう。乳歯は永久歯に比べて虫歯の進行が早く、迅速な処置が必要だといわれているため、「いずれ永久歯に生え変わるから焦らなくても……」と考えるのは危険だという。乳歯の虫歯を放置した結果、悪化して歯が欠けたりなくなったりした場合、後に生えてくる永久歯のために十分なスペースが確保できずに歯並びが乱れてしまう可能性もあるのだそう。今回は、それを回避するための虫歯の予防方法や歯科医院での対処法などを、「あいおい歯科横浜西口医院」の浜島均院長にアドバイスしてもらった。
(取材日2021年8月16日)
目次
乳歯の虫歯が悪化すると永久歯の形成不全や歯並びの乱れにつながることも。正しい生活習慣と早期治療が重要
- Q乳歯が虫歯になったら、どうすればよいのでしょうか。
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A
乳歯は虫歯が進行しやすいため、早めの処置が必要です。永久歯と比べて構造的に強くありませんし、歯の表面の溝が深いので汚れがたまりやすいという特徴があるからです。お子さんは大人ほど歯磨きがきちんとできないことも、虫歯の進行を速める原因になります。「乳歯はいずれ永久歯に生え変わるから大丈夫」と考える人もいるかもしれませんが、乳歯の中には12歳ぐらいまで残るものもありますし、虫歯によって乳歯がなくなってしまうと、歯並びに悪影響が出たり、不正咬合につながってしまったりすることもあります。症状が進行してから受診することにならないように、十分に注意しましょう。
- Q乳歯が虫歯になりやすいタイミングはあるのですか?
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A
乳歯から永久歯に生え変わる時期は、虫歯が増えやすいといわれています。母乳から離乳食にシフトする頃も、いろいろなものを食べるようになって間食も増えるので、虫歯が増えてくると思います。「泣きやまなくて困ったときは食べ物や飲み物をあげてしまう」という保護者の方もいると思いますが、そのように常時何かを口に含ませることも、虫歯リスクを高めてしまいます。あとはお子さんが成長して保護者の方が仕上げ磨きをしなくなると、顕著に虫歯が増えていきやすいのです。仕上げ磨きをやめても、最後に保護者の方がきちんと磨けているかチェックしたり、歯科医院で定期的に検診を受けたりすることをお勧めします。
- Q乳歯の虫歯を放置した場合、どうなるのですか?
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A
乳歯の虫歯が悪化して炎症を起こすと、その下に控えている永久歯に悪影響を与えてしまうことがあります。例えば、永久歯のエナメル質が十分に形成されない「エナメル質形成不全」などです。エナメル質は歯を強固に守ってくれるので、それが十分に形成されないのは問題です。そして、歯並びにも悪影響を与える可能性があります。乳歯には、永久歯が生えるまでに適切なスペースを保持するという役割があります。乳歯が虫歯になって早期になくなったり欠けたりすると、スペースが十分に確保されにくいのです。結果、永久歯が前後左右にずれたり、上下の歯が噛み合わない不正咬合が起こったりして、歯並びが乱れるリスクが高まります。
- Q虫歯になってしまったら、どんな治療法がありますか?
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A
基本的には乳歯も永久歯と治療法は同じです。虫歯菌が神経まで到達していなければ、歯を削って虫歯菌を取り除いていき、詰め物やかぶせ物をします。神経まで到達していれば、神経の除去を図り中に樹脂を詰める、いわゆる根管治療を行います。ただしお子さんの年齢や性格によっては、治療を嫌がったり泣いてしまったりして、治療が困難なこともあるでしょう。その場合は、薬品を使って虫歯の進行の抑制を図る方法もあります。ちなみにお子さんは虫歯だけでなく、歯周病になる可能性もあります。歯茎が腫れる、出血する、口臭がする場合は、歯周病の疑いがあるので歯科医院を受診して必要なケアを行いましょう。
- Q乳歯が虫歯にならないための予防方法が知りたいです。
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A
虫歯は、ミュータンス菌などの虫歯菌が、 栄養源であるショ糖などを食べた際に出される酸が原因です。ミュータンス菌はもともと口の中に存在せず、主に親が噛んだものを口移しで食べさせたり、親が使った箸やスプーンを使ったりすることで口内に侵入してしまいます。もし口内にミュータンス菌がいても、栄養を与えないようにしっかり歯磨きすることで予防できます。あとは、虫歯になりにくい食べ方を意識しましょう。いつまでもダラダラ食べる、常に何か食べていると虫歯のリスクが高まります。決まった時間で食事をして、虫歯菌の栄養源になるような甘いお菓子、ジュースやスポーツドリンクなどの取りすぎに注意にしましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とは【矯正】小児矯正/一期・二期治療 各35万円 全顎矯正/唇側矯正70万円、舌側矯正100万円、ミニスクリュー併用+5万円、セラミックブラケット+5万円 マウスピース型装置を用いた矯正/90万円 部分矯正/1ブロック30万円、追加1ブロック毎10万円、【詰め物】セラミック/5万4000円