あらゆる患者の健康を支えるために
医師とスタッフ間の連携を強化
うえだ内科ファミリークリニック
(松江市/松江駅)
最終更新日:2025/06/27


- 保険診療
例えば子どもが風邪をひいたとき、保護者にうつったとしても「子どもの看病のために、自分はクリニックに行く時間はない」と考える親は多いのではないだろうか。「当院はご家族全員が受診できるファミリークリニック、いつでも相談できるかかりつけ医をめざしています」と穏やかな笑顔を見せるのは、「うえだ内科ファミリークリニック」の上田直樹院長。同院では内科・小児科の医師2人が常時待機し、看護師や医療事務スタッフと連携の上、患者一人ひとりに寄り添った診療を行う。松江市では珍しい土日診療にも対応し、胃・大腸内視鏡検査や大腸CTによる病気の早期発見・治療にも力を注ぐ。今回、上田院長に、医療事務スタッフや看護師との連携を大切にしたチーム医療の取り組みについて話を聞いた。
(取材日2025年6月18日)
目次
いつでも相談できる家族全員の「かかりつけ医」をめざす
- Qまずは、クリニックの特徴を教えてください。
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A
▲うえだ内科ファミリークリニックの院長である上田直樹先生
当院は2020年に開業し、内科と小児科の医師が在籍しています。ファミリークリニックとして、幅広い世代や症状の診察が可能です。特にがんの早期発見・治療をめざして、胃・大腸の内視鏡検査に力を注いでいます。クリニックでは珍しく、大腸CTも導入しているのが特徴です。2025年3月に建物の増築リニューアルを行い、新たに小児科診療棟として待合・診察スペースを設け、大腸カメラ待機用個室、健診専用個室もつくりました。これまでは内科・小児科の待合や受付動線は同じでしたが、小児科診療棟の新設によって内科はより広く、小児科はお子さんが待ち時間も楽しめるような空間に仕上がりました。
- Qチーム医療を実践しているそうですね。
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A
▲医師・看護師・医療事務の16人のスタッフがチームで医療を提供
そうなんです。医師は院長の私と、小児科を専門とする柴田先生の2人が常勤し、看護師8人と医療事務8人の計16人と連携して診療にあたっています。当院には「一般内科」と「小児科」の2つの顔がありますが、スタッフたちは臨機応変に親身な対応をしてくれているので助かりますね。そのおかげで赤ちゃんからご高齢の方まで幅広い患者さんが安心して来院できているのかなと。ママさんのスタッフも多く、お子さんの対応に慣れているのもありがたいです。ちなみに、当院の内装はスタッフとも相談して決めました。例えば、女性スタッフの意見を参考に、大腸内視鏡検査でも女性が抵抗なく来ていただきやすい雰囲気にしました。
- Q受付業務についてもお聞かせください。
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A
▲診療科ごとに受付が分かれているがスタッフ間で連携する
医療事務は予約システムや電子カルテ、診察後の会計のほか、レセプト業務を担当しています。多岐にわたる業務は可能な限りマニュアル化を行い、みんなが協力し合いながら同じレベルで業務ができるように工夫しています。また、2025年3月の増築リニューアルに伴い、患者さんの利便性や快適さが向上しましたが、実はスタッフたちも対応しやすくなりました。というのも、増築の際にはスタッフの休憩スペースを整備したり、スタッフの動線を意識した設計にしたりと、働きやすい環境づくりをめざしたのです。
- Q看護師の業務についてはいかがでしょうか。
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A
▲看護師のスタッフたちは内科・小児科と幅広い領域を対応している
看護師のスタッフはシフト制で働いています。松江市内には土日診療がまだ少なく、「子どもが急に熱を出して困っていたから助かった」「働いていても、ここなら来やすいわ」など、声をかけていただくことも珍しくありません。地域の皆さんに喜んでいただけるので、やりがいも大きいですね。また、当院は一つのクリニックで、内科・小児科の幅広い領域について学べるのも特徴です。さらに、胃や大腸がん検査の補助として、内視鏡やCTセッティングの対応ができるのも、スタッフ自身のスキルアップにもつながるのではと思います。
- Q院長がめざす「チーム医療」をお聞かせください。
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A
▲同院は幅広い年代の健康を支えるファミリークリニックだ
当院のコンセプトは「いつも頼りになる、家族のかかりつけ医になりたい」です。そのため、平日・土日いつでも内科・小児科の常勤医師が対応し、スタッフとともに患者さん一人ひとりにしっかり寄り添っています。もちろん、ほかのクリニックは休みが多い水曜午後、木曜午後、日曜なども診察可能です。ファミリークリニックですから、診療科の枠組みを超えて、お子さんとその兄弟・姉妹さんから、お母さん・お父さん、おじいちゃん・おばあちゃんに至るまで、ご家族皆さんの健康をサポートしていきたいですね。クリニック全体で連携を強化し、スタッフみんなで協力し合いながら、チーム医療を実践していきたいと思います。