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川越 宣明 院長の独自取材記事

川越内科クリニック

(三鷹市/三鷹駅)

最終更新日:2019/08/28

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三鷹・吉祥寺の両駅からバスで15分ほどのところに、2016年2月に開院した「川越内科クリニック」がある。院長の川越宣明(よしあき)先生は、「より身近で・専門性が高く・わかりやすい医療」をクリニック理念に、糖尿病や甲状腺の病気など内分泌・代謝内科を専門に診療。糖尿病にかかってしまうと、食事の楽しみを奪われたと落ち込む患者が多いが、川越先生は患者の食の好み、好きなお酒の種類や量を聞き出しながら、患者が実践しようと思えるような生活習慣の改善に尽力する。診察までの待ち時間や検査時間の軽減、精度にこだわった検査機器をそろえるなど、理想のクリニックづくりをめざす川越先生に話を聞いた。
(取材日2016年2月25日)

高水準の検査と治療を受けられる理想のクリニックを

開院されたばかりですね。開院までの経緯をお教えください。

大学病院で16年間、糖尿病専門クリニック副院長として2年間勤務してきました。大学病院では、高水準な検査や治療が受けられるが、2時間待ちで1分診療といわれる状況をなんとかしたいというジレンマがありました。そこで、気軽に通える地域の専門クリニックがあるといいなと考えるようになりました。自宅が近いので、この辺りは車でよく通るのですが、糖尿病を専門に診るクリニックが見当たりませんでした。そこで、高水準の検査や治療が受けられ、気軽に相談できるクリニックを開院しようと決めました。

クリニックの内装についてのこだわりはありますか?

くつろいで診察を受けてもらいたくて、診察室は「医師の自宅にある書斎」を意識した内装にしています。点滴中に使う椅子は、ネイルサロンでも使われている電動リクライニングシートでフットレストも出るタイプ。座り心地の良さと個室感覚でリラックスできる雰囲気を大切にしました。甲状腺疾患は女性に多くみられますので、お子さん連れの方も使いやすいように、トイレにベビーキープやオムツ交換台も設置しています。ご高齢で足腰が弱い方もおられるので、中待合にも高級感のある椅子を用意して、ゆっくりお待ちいただけるように工夫しています。BGMにはクラシックを流し、癒やしや診察室からの音漏れにも配慮しています。

どのような検査機器を導入しているのですか?

当クリニックには、臨床検査技師が常勤しています。例えば血圧・脈波(CAVI)検査は、心電図と動脈硬化症の検査を機器1つで同時に行え、5分程度で終了します。胸部・腹部レントゲンもあり、手を撮影すれば骨密度の測定も可能。どちらも即日検査結果をお渡ししています。また、検査室へ出向かなくても診察室で超音波検査ができます。糖尿病患者の方は毎回採血することも多いので、来院されてすぐに手前の部屋で採血できるようにレイアウトにもこだわりました。他にも、甲状腺腫瘍などの検査には、腫瘍の硬さをチェックできる超音波検査機器を導入。少しでも大学病院などの総合病院と同じような水準で検査を受けられるようにしています。

人生を楽しみながら生活習慣改善で病気と付き合う

糖尿病と甲状腺を専門に診察されているそうですね。

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内分泌・代謝内科というのは、甲状腺の病気や副腎の病気、下垂体ホルモンの病気などの内分泌と、糖尿病や痛風、脂質異常症などの代謝に関する病気を診る科です。食生活の欧米化や自動車社会による運動不足で、昔の日本には少なかった代謝疾患が急速に増えています。甲状腺の病気で有名なのはバセドウ病と橋本病。バセドウ病は再発率30%とされていますが、うまくコントロールすれば投薬が中止でき、軽快(寛解)した状態を維持することができる方もいます。甲状腺機能が低下する橋本病は、もともと人体にある不足した甲状腺ホルモンを補い、ホルモンバランスを整える治療をしていきます。

糖尿病治療にどのように取り組まれていますか?

糖尿病は生涯付き合っていく病気。糖尿病を治療する際は、合併症を出さずに平均寿命まで元気に楽しく生きていくことを目標にしています。治療せずに放置すると、5年で手足のしびれなど神経障害を、10年で眼底出血や失明の恐れが、10年以上経過すると腎不全(透析)や心筋梗塞・脳卒中などに発展してしまいます。適切な治療でコントロールすれば深刻な状態には発展しません。血糖値が高いから治療しなさいと話すだけでは患者さんにとって説明不足ですので、治療の目標「何のために治療するのか?」についてきちんとお話ししてわかっていただけるようにしています。国際学会に出席すると、日本にはまだ取り入れられていない新薬や医療機器などが展示されています。そうしたものは数年遅れて日本に入ってくることが多く、常に最先端を意識して治療していけるように勉強しています。

糖尿病治療にどのように向き合えばいいでしょうか?

食事療法・運動療法は治療の基本です。糖尿病になると、食事制限ばかりで、“人生の楽しみがなくなった”という方もいます。私自身、お酒を飲むのも食べるのも好きです。だから糖尿病の方も、食事療法・運動療法を楽しんでもらいたいと思っています。診察では、最初に患者さんから好きな食べ物や飲んでいるお酒の種類を聞いて、患者さんの食の好みやお酒を飲む量などを把握するようにしています。それらを考慮して、改善のポイントを提案するように心がけています。そうすることで、患者さん自ら改善してみようかなと、前向きになってくれることもあります。糖尿病治療では複数の薬を服用する方が多く、経済的負担も大きい。同じような薬を飲んでいないか、薬の見直しも大切です。インスリンを使い捨てのペンから、中身を交換するカートリッジタイプにすればゴミも医療費も削減できます。

「より身近で・専門性が高く・わかりやすい」医療を

インスリンが効きにくい糖尿病もあると聞きました

日本の糖尿病全体の90%以上を占める2型糖尿病の中で、最近増えているのがインスリン抵抗性糖尿病。原因は内臓脂肪から出る悪玉サイトカインによるもの。脂肪は内分泌器官だと言われています。アジア人は欧米人に比べ、もともと膵臓が弱い。肥満指数(BMI)が25を超えて内臓脂肪が増えると糖尿病になることもあるのです。見た目はスリムでも内臓脂肪が多い、隠れ肥満です。この場合は体重を落とすだけで改善につながるケースも多いので、緊急性が無い場合、初めの3~6ヵ月は食生活や運動などライフスタイルの見直しからスタートします。それで改善されない場合は投薬を始める、と段階を踏むようにしています。

医師になったきっかけを教えてください。

祖父・父が歯科医師で、他にも身内に医師・歯科医師が多い家庭環境で育ちました。小さな頃から遊び場が自宅兼歯科医院で、医療への道は自然の流れでした。人と関わるのも好きで、両親からは「世の中に還元できる人間に」と言われて育ちました。微力ながらも人に還元し、貢献する医師という仕事は大げさかもしれませんが天職と感じています。3歳の息子と0歳の娘がいて、休日は運動不足解消も兼ねて子どもたちと公園で遊んでいますが、最近では息子が「大人になったらお父さんの病院で働く」と言ってくれることがあります。

今後の展望などをお聞かせください。

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若い頃に「最先端の医療も必要だが、最前線の医療も必要」だと教えられました。医学の進歩に向けた最先端の研究と、実際の臨床現場で患者さんとじっくり向き合う最前線の医療のどちらも重要です。診療では、「より身近で・専門性が高く・わかりやすい医療」を理念に“受診した患者さんは全員笑顔で帰宅していただく”をモットーにしていますから、病院=暗いイメージで捉えないでほしいですね。糖尿病や甲状腺・内分泌疾患だと診断されれば、総合病院などでの受診を勧められるケースも多いです。しかし、町の糖尿病専門・内分泌専門のクリニックで充分管理できる場合もたくさんあります。そういった、大きな病院へ行く前のワンクッションとなるクリニックになれればと思っています。糖尿病、甲状腺に限らず、かかりつけ医として風邪などから内科全般に対応いたしますので、気軽に相談してもらえればうれしいです。

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