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更年期に増えるドライマウス
口の乾きの原因と対策

あいおいクリニック イオンスタイル板橋前野町

(板橋区/ときわ台駅)

最終更新日:2020/10/13

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  • 保険診療

なんとなく口の乾きが気になっても、水を飲めば一時的に解消される。そのため症状が続いていても、放置されやすいのがドライマウスだ。正式には「口腔乾燥症」という病名がついており、口臭の原因になったり、場合によっては別の疾患へと進展する可能性もあるため、原因に合わせたケアが必要だと芳賀伸行先生は語る。芳賀先生は、渋谷、新宿、池袋、板橋、目黒にある歯科を中心とした相生会グループの分院長であり、オールマイティーかつ高度な歯科診療をめざし、法人全体で取り組んでいる。今回は芳賀先生が院長を務める「あいおいクリニック イオンスタイル板橋前野町」で、ドライマウスの原因や対策について話を聞いた。(取材日2020年9月25日)

傾聴の姿勢で患者の訴えを受け入れ、原因に合わせたオーダーメイドの診療を提供

Q口の乾きが起こる原因は何でしょうか。
A
1

▲緊張やストレスが原因になることも

ドライマウスは、唾液の分泌量が減ることで起こります。その要因の一つとして、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患があります。唾液は口の周りにある唾液腺から分泌されますが、この病気は自分の免疫細胞が唾液腺を攻撃・破壊することで、口の乾燥症状を招くのです。もう一つの要因は、唾液の量を調節している自律神経の乱れ。人は緊張やストレスにさらされると交感神経が優位に働き、逆に副交感神経の働きが弱まり、唾液の分泌が抑制されます。ホルモンバランスの乱れもまた自律神経に影響を与えることから、女性ホルモンが急激に減る更年期に口の乾きを訴える人は多いです。ほかに、高血圧に用いる利尿剤や抗うつ薬の副作用も挙げられます。

Qこちらにはどのような方がドライマウスの相談に来られますか?
A
2

▲別の治療と併せて相談に来る場合や、患者自身が無自覚の場合も

更年期を迎えた40代、50代の女性が多いです。ほかには、なんとなく口の中が乾くという方や、別の治療の際に併せてご相談くださる方もおられます。ドライマウスは緩やかに進行するものですから、患者さん自身が自覚していないケースもかなり多いですね。例えば、口臭をきっかけに唾液の分泌量が減っていることに気づかれることもあります。私自身が多くの患者さんを診てきた経験から感じるのは、細かなことにも気持ちが向けられる繊細な方や、メンタルの不調を来している方からご相談をいただくことが多いということです。これは恐らく、ストレスなどによって自律神経のバランスが乱れることが、原因の一つではないかと思っています。

Q口が乾きやすくなると、どのような弊害がありますか?
A
3

▲さまざまなリスクが考えられるため、気になる場合は一度受診を

唾液の働きは多岐にわたります。虫歯などから歯を守るのはその一つです。唾液には殺菌成分が含まれていますので、分泌量が減ると口の中の細菌が増えて口臭がきつくなったり、虫歯や歯周病になりやすくなったりします。実際、虫歯が多発する傾向にある方は、背景にドライマウスがあることが少なくありません。また、食べ物の流れをスムーズにするのも唾液の重要な役割です。十分に唾液が出ないと食べ物が飲み込みづらくなり、高齢の方は特に喉の詰まりや、誤嚥性肺炎のリスクが高くなる点に注意が必要です。このように、口の乾きによって引き起こされるさまざまなリスクを考えると、少しでも気になれば一度受診されることをお勧めします。

Qこちらではドライマウスに対してどのような診療を行いますか?
A
4

▲患者一人ひとりに合ったオーダーメイドの診療を行う

一人ひとりの原因に合わせて、オーダーメイドで対処法を相談していくスタイルになります。具体的にはまず、涙が出ない、目が乾くといったドライアイの症状がある方は、自己免疫疾患の可能性もありますので、眼科などの専門科に紹介します。そうではなく、自律神経の乱れが原因と考えられる場合は、「唾液腺マッサージ」をお勧めしています。これは口の周りにある耳下腺、顎下腺、舌下腺を肌の上から刺激するもので、唾液の分泌を促す効果が期待できるんですよ。そのほか、必要に応じて西洋薬や漢方も取り入れながら改善を図ります。他科の処方薬の副作用による乾燥症状であれば、薬の種類について私から担当の先生にご相談することもあります。

Q治療後の注意や予防についてのアドバイスをお願いします。
A
5

▲さまざまな病気の引き金になることがあるため、早めに相談したい

症状が安定すれば、長期的に通院することはないです。ただし、ドライマウスそのものより、それによって引き起こされる虫歯や歯周病、カンジダ症などには引き続き注意が必要です。人一倍意識して歯磨きや口腔ケアを徹底しましょう。一番の予防方法は、なるべくストレスをためないこと。身近な人に相談をしたり、ほかに打ち込めるものを見つけたり、発散できる方法があるといいですね。また、日頃から唾液を出してあげることも大切です。加工食品などやわらかいものばかり食べるのではなく、歯応えのあるものをきちんと噛むと、咬筋が鍛えられて唾液の分泌促進につながります。ガムを噛むのも良いでしょう。

ドクターからのメッセージ

芳賀 伸行院長

ドライマウス自体に根本的な治療はありません。そのため最初は皆さん、深刻な病気では?と不安になられます。しかし原因がわかると安心につながり、最終的にはうまく付き合っていこうと折り合いをつけられる方が多いですね。当院では、患者さんの訴えを共感的な姿勢で受け止め、治療方法を一緒に考えることを大切にしています。ドライマウスだと思い、悩んでおられる患者さんに対し、それが正しいかどうかを客観的視点で調べることはしていません。常に患者さんの気持ちに寄り添い、患者さん第一の治療を心がけています。ドライマウスはさまざまな病気の引き金になることがあります。口の中の乾燥が気になるときは、ぜひ早めにご相談ください。

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