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矯正治療の前には、抜歯が必要か
親知らずが歯並びに与える影響

あいおい歯科グループ 板橋歯医者・矯正歯科

(板橋区/志村坂上駅)

最終更新日:2023/09/06

あいおい歯科グループ 板橋歯医者・矯正歯科 矯正治療の前には、抜歯が必要か 親知らずが歯並びに与える影響 あいおい歯科グループ 板橋歯医者・矯正歯科 矯正治療の前には、抜歯が必要か 親知らずが歯並びに与える影響
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矯正治療を受けた後に、親知らずが生えたために歯並びが悪くなったと感じている人は意外に多いのだそう。歯並びが年齢とともに崩れ、特に前歯がずれてきていると感じる人も少なくないようだ。親知らずの生え方は歯並びに影響を与えるのだろうか。そうすると、矯正治療を受ける前に親知らずを抜いておいたほうがいいのだろうか。気になるところだ。そこで、「あいおい歯科グループ 板橋歯医者・矯正歯科」の杉下健太郎院長に、親知らずと歯並び、矯正治療との関係について聞いてきた。矯正歯科医師をはじめ専門性の高い歯科医師や歯科衛生士が在籍し、幅広い歯科診療に対応する同院で、チーム医療を実践する院長の話を参考にしてほしい。

(取材日2020年9月25日/情報更新日2023年6月2日)

歯並びに影響を与える可能性もある親知らずの生え方。矯正治療後の後戻りを防ぐために抜歯する選択肢も

Q親知らずは、若いうちに抜いたほうが良いのでしょうか?
A
あいおい歯科グループ 板橋歯医者・矯正歯科 なりたい口元をイメージして治療に臨もう

▲なりたい口元をイメージして治療に臨もう

親知らずは歯並びの一番奥に位置し、歯磨きがしづらいため虫歯や歯周病になりやすく、トラブルのもとになりやすい歯とされています。また親知らずが横向きに生えてくると手前の歯に対して横方向に押す力が加わり、そのしわ寄せとして歯並びが崩れる原因となることも考えられます。骨格の成長に伴って徐々に骨が硬くなるために歯が抜きにくくなり、抜いた後の治癒も時間がかかっていく傾向もありますので、当院では親知らずは若いうちに抜歯することをお勧めしています。特に女性の場合、妊娠中はホルモンの影響で歯茎が炎症を起こし、親知らずも腫れやすくなります。妊娠中の治療は避けたいため、妊娠する前の抜歯をお勧めしたいですね。

Q親知らずが歯並びへ影響を与えることがあるのですね。
A
あいおい歯科グループ 板橋歯医者・矯正歯科 歯並びに影響を与えやすい親知らず

▲歯並びに影響を与えやすい親知らず

医学的には親知らずによる歯並びへの影響は証明されていませんが、他の永久歯が生えそろってから時間をおいて、歯列の後方から前に向かって、歯としては大きいサイズで生えてくるので、他の歯に与える影響は無視できないのではないかと考えられます。特に下顎が小さく、親知らずが横向きや斜め方向、あるいは埋まったまま、歯列の後ろから押してくるように生えてきている場合は、歯並びに影響を与えやすいかもしれません。以前は歯並びが整っていたのに、年齢とともに徐々に歯並びが変化して、前歯の向きが変わった、並びがデコボコと重なってきたという方は、口腔外科のある歯科医院を受診して親知らずの状態を確認されてみるのもいいでしょう。

Qでは、親知らずを抜くことで歯並びは治るのでしょうか?
A
あいおい歯科グループ 板橋歯医者・矯正歯科 矯正治療の前に親知らずを抜歯するのが良いとされている

▲矯正治療の前に親知らずを抜歯するのが良いとされている

親知らずを抜歯しても、一度変化して悪くなった歯並びは、自然に元には戻らないでしょう。改めて矯正治療が必要になります。親知らずは狭いスペースの中に、歯列の後方から前に向かって生えてきて、他の歯を圧迫することがあるため、矯正治療を行う際には先に親知らずを抜歯しておいたほうが良いといわれています。親知らずを抜かないでそのままにしておくと、矯正治療をしても、残されていた親知らずが他の歯を押し、それによって歯並びが崩れる可能性が否定できないのです。ですから、親知らずと歯並びが気になる方は、口腔外科を専門とする歯科医師と矯正歯科医師、両方の専門家が連携した診断、治療を受けていただきたいですね。

Q親知らずを抜歯しないで行う矯正治療のリスクを教えてください。
A
あいおい歯科グループ 板橋歯医者・矯正歯科 虫歯や歯周病になりやすいリスクのある親知らず

▲虫歯や歯周病になりやすいリスクのある親知らず

親知らずは奥にあり歯磨きがしにくいため、通常でも虫歯や歯周病になりやすいというリスクがあります。ですから、親知らずを抜歯せずに矯正治療を始めた場合、いっそう虫歯や歯周病へのリスクが高まります。また、矯正治療後、矯正器具を外すと後戻りの力が働きます。矯正治療後の後戻りを予防し、より良い歯並びの状態を維持するためには、あらかじめ親知らずを抜歯して顎のスペースに余裕を持たせておく必要があると考えられます。

Q親知らずの抜歯の必要があるかどうかは、どう判断するのですか?
A
あいおい歯科グループ 板橋歯医者・矯正歯科 しっかりと相談して治療計画を立てていく

▲しっかりと相談して治療計画を立てていく

上下左右4本の親知らずがまっすぐに生え、噛み合わせにも歯並びにも悪い影響を与えていなければ抜歯の必要はありません。しかし、親知らずが横向きや斜め方向に生えていたり、歯肉や骨に埋まって一部でも露出ししたりしているケースでは、やはり抜歯をしたほうが良いでしょう。矯正治療を行う前に抜歯が必要かどうか、必要ならばどのような抜歯方法をするかを判断するには、歯科用CTなどで精密な検査を受けていただき、経験豊富な口腔外科の歯科医師と矯正歯科医師、双方の意見を聞いたほうが良いでしょう。

ドクターからのメッセージ

杉下 健太郎院長

親知らずをそのままにしておくと、虫歯や歯周病、歯並びの問題が起こりやすく、またせっかく矯正治療を受けたのに、歯並びが崩れてしまうリスクもあります。一度ダメージを受けた歯や骨は元には戻りませんから、他の歯や歯並び、お口全体の健康を長く守るという観点からも、20代の若いうちに親知らずは抜歯したほうが良いと私は考えています。当院では、口腔外科を専門とする歯科医師と、矯正歯科医師が在籍し、矯正治療に際して親知らずの抜歯が必要かどうか、親知らず抜歯後の歯並びの問題などにも連携して対応します。親知らずの抜歯に際しても、できるだけ痛みや腫れを軽減した負担の少ない治療に努めています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/一期・二期矯正 各35万円 全顎矯正/唇側矯正70万円、舌側矯正100万円、ミニスクリュー併用+5万円、セラミックブラケット+5万円 マウスピース型装置を用いた矯正/90万円 部分矯正/1ブロック30万円、追加1ブロックごと10万円 

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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