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京田辺市

大阪府と奈良県との境に位置し、京都南山城地域の中心地として発展してきた京田辺市。東に木津川、西側に甘南備山が控える自然豊かな環境でありながら、交通の便も良く京都市・大阪市のベッドタウンとしても人気が高い。

京田辺市長インタビュー

市民が知恵とエネルギーを結集し
助け合いの心で地域社会を築く

上村 崇
市長

1972年生まれ。1995年同志社大学法学部政治学科卒業。1998年同大学大学院総合政策科学研究科修士課程修了。「人間この世に生まれたら何かをなすために生きている」という坂本龍馬の言葉に感銘を受けて政治家を志し、1999年京田辺市議会議員初当選。2019年現職就任。

上村(かみむら)市長が考える京田辺市の魅力を教えてください。

本市は京都、大阪、奈良の主要都市まで約30分という立地にありながら、四季折々の豊かな自然環境に恵まれたまちです。一休さんが晩年を過ごしたお寺として有名な酬恩庵一休寺は、秋になると石畳の参道が見事な紅葉に彩られ、国宝の十一面観音立像を安置する大御堂観音寺は、春には桜並木の参道と菜の花畑の美しいコントラストが人々を出迎えます。  スポーツ振興事業も盛んで、市内では約30年前から小学生の全国ハンドボール大会を開催してきました。また本市は、国際自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン京都ステージ」の開催地として、国内最高峰のレースが展開される自転車の聖地です。市民が大会を支えてくれるおかげで、今では市を代表する恒例イベントになりました。スポーツを楽しむだけでなく、まちを挙げてスポーツを支える文化が根づいており、多くの市民がボランティアとして力になってくれます。

超高齢社会に向けた取り組みについてお聞かせください。

介護・福祉・医療など、さまざまな面から高齢者を支える地域包括支援センターを3カ所に設置しており、すべて市の直営で運営しています。主任介護支援専門員や社会福祉士、保健師も市が直雇用している職員ですので、地域の状況や必要とされる支援など、現場の生の声を反映した情報を集約しやすいといえます。担当部署からの情報をもとに、疾病の予防、重症化予防についても、地区医師会と連携して行うほか、健幸(けんこう)パスポート事業や健康教室、地元の旬の食材を使った栄養バランスの取れたレシピの公開など、楽しめる健康づくりにも取り組んでいます。

困ったときに頼れる人がいる安心して育児ができるまち

子育て世代に向けては、どのようなサポートを行っていますか?

子育てでの困り事も一昔前は周りの人に気軽に相談できましたが、地域のつながりが希薄化した現代社会では、それが難しくなってしまいました。インターネットで情報を得ることもできますが、求めていた答えが見つかるとは限りません。平成31年に開設した京田辺市子育て世代包括支援センター「はぐはぐ」は、妊娠・出産・子育てに関する手続きなどがワンストップでできるだけでなく、子育てに役立つ情報を提供し、保健師や保育士などの資格を持つ職員が直接、お母さんたちの相談に応じています。人と人とのつながりで地域の子育て力をバックアップしながら、安心して子どもを育てられるまちをめざしていきます。

最後に、読者や市民の皆さまにメッセージをお願いします。

スポーツ大会の開催でも見られるように、知恵とエネルギーを集結して、みんなで社会を良くしようとする精神が根づいている京田辺市。全国的に人口減少が進む中で、本市においては若い世代を中心に人口が増え続けています。今後は市民の気持ちが一つになるようなシンボリックなお祭りやイベントも積極的に行っていき、住み続けたくなるまち、住んで良かったと思えるまちにしていきたいですね。

(取材日2020年7月7日)

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