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石部 敦士 院長の独自取材記事

【2024年6月開院予定】横浜わたなべ消化器内科・内視鏡クリニック 鶴見院

(横浜市鶴見区/鶴見駅)

最終更新日:2024/05/01

石部敦士院長 【2024年6月開院予定】横浜わたなべ消化器内科・内視鏡クリニック 鶴見院 main

【2024年6月開院予定】※開院前の情報につき、掲載情報が変更になる場合があります。
鶴見駅から徒歩1分にあるのが、「横浜わたなべ消化器内科・内視鏡クリニック 鶴見院」。2024年6月に開院する同院は、レイアウトの工夫が印象的。大腸検査に際し下剤服用に備えた6個の個室や、検査後にリラックスしてもらうためのスペースなどを配備。院長を務める石部敦士先生は、20年以上もの長きにわたり横浜市立大学附属病院を中心に研鑽を積む。大腸がん診療のスペシャリストであると同時に、ロボット支援手術の普及にも貢献。大腸がんは、内視鏡検査を受診し、手術に至る手前で予防、早期発見、早期切除をめざすことが重要であると話す。今回は石部院長に消化器がんを専門とする医師としての想い、今後の展望などについて詳しく聞いた。

(取材日2024年4月25日)

目標は、消化器がんで苦しむ地域住民をゼロにすること

鶴見に開院する理由や、院内のこだわりについてお聞きします。

鶴見区は横浜市の中で港北区、青葉区に次いで3番目に人口が多い区であることはご存知ですか。そして人口に対して内視鏡クリニックの数が少ないため、多くの患者さんは地元で内視鏡検査を受診したいのに、なかなか受診できる医療機関が見つからないという課題が顕在化していました。そのため、この地域のニーズに応えたいと思い開院を決めました。地域住民の皆さまには、定期的な内視鏡検査の受診を促進したいと思っています。一度当院を利用いただいた患者さんが、「来院して良かった、次回も受診したい」と思っていただけるようレイアウトにもこだわっています。大腸の内視鏡検査に際し、院内で下剤を服用するための個室が6個。内視鏡検査後にリラックスしていただくためのスペースなどもご用意しております。

どのようなコンセプトを掲げているのでしょうか。

大腸がんや胃がんで苦しむ地域住民の数を、限りなくゼロに近づけること。そのために最大限の力を注ぐことが、当院のコンセプトです。内視鏡検査に対して抵抗感を持っている方は少なくありません。検査を回避する代表的な理由は、「忙しくて時間がない」、「痛そうだから検査をためらう」など。そうした方々にとって、「気軽に足を運んでいただける内視鏡クリニック」となれるようスタッフ一同精進してまいります。少なからず不安をもって来院される患者さんが、安心して検査を受診できるよう院内環境や医療チームを整備しております。消化器外科医として、20年以上にわたり難症例を含めた数多くの経験を積んでまいりました。患者さんの不安に寄り添った「最善の医療提供」をミッションに掲げ、日々の診療を行っていきます。

院長就任に至った背景を教えてください。

石部敦士院長 【2024年6月開院予定】横浜わたなべ消化器内科・内視鏡クリニック 鶴見院1

私は横浜市立大学附属病院で初期研修を行い、その後、同病院の消化器・腫瘍外科学(旧・第二外科)に入局しました。本院の渡邉一輝院長は2年先輩であり、同じ大腸グループに属し多くを学ばせていただきました。2023年春頃、渡邉院長より鶴見の分院院長の打診を頂戴することに。私が10年ほど大腸の診療に携わった実績、そして私の人柄などを評価してくださったようです。大学病院で行う治療の多くは、手術を要する段階の患者さんの対応です。大腸がんの場合、内視鏡検査を受診することで手術に至る手前で予防、早期発見、早期切除がめざせます。今後はこれまでの経験を生かして、「手術回避」に向けた取り組みに注力したいと思っています。

神奈川県内のロボット支援手術の普及に大きく貢献

医師をめざした理由と現在までの経緯についてお伺いします。

子どもの頃から、プラモデルなど手を動かして何かを製作したり、絵を描いたりするのが好きでした。高校生になり進路を決める際、私の頭の中には「医学業界は進歩発展を続けている」というイメージがありました。この分野は、常に新しいことを学び続けることができる。医師になれば、自分の力で人を助けられる。そこに魅力を感じ、医学部進学を決めました。その後、先ほどお話ししたとおり外科に入局し、さまざまな外科的処置を経験する中で、比較的予後の良い「大腸がん」の治療にやりがいを見出しました。自分の腕を磨くことにより、手術を経て根治を期待できるのが「大腸がん」。この道の専門性を追求しながら、本院の渡邉院長との親交も深め現在に至ります。

これまでの経験の中で、現在につながっていることはありますか。

大腸がんのスペシャリストとなるために、藤沢市民病院の現副院長、山岸茂先生の下で腹腔鏡手術を学ばせていただいたことが私の礎になっています。その後大学に戻り、大腸がんのロボット支援手術を執刀。この術式を啓蒙するために、さまざまな医療機関に出向き、指導を行いました。私にとって山岸先生は、技術面だけでなく医師としての在り方についてもアドバイスをくださる恩師と呼べる存在。師からいただいた、印象的な言葉の一つが「自分の置かれた状況が理不尽に思える時期があるかもしれない。それに腐ることなく粛々とやるべきことを実践していれば、必ず誰かがその姿を見ている」というもの。私自身のキャリアアップの様からも、師の言葉どおりだと実感しています。

院長が診察を行う際に、心がけていることはどのようなことでしょうか。

言葉で表現すると陳腐に感じられますが、「患者さんの目を見て、お話すること」を心がけています。患者さんのお気持ちをくみ取り、患者さんが望むことは何か。その希望に従い、治療の選択肢を提示します。患者さんの中には、「先生が最適だと思う方法を選択します」という方がいらっしゃる一方、ご自身で事前調査を行い「特定の治療法」に執着されるケースも。後者の場合、患者さんの意向が適切であるか否かを判断させていただきます。患者さんにとって不利益が大きいと感じた際は、時間をかけて根気強く話し合いを重ねることに注力。患者さんは「ここで治療を受けたい」というお気持ちがあるからこそ、何度も通院して最善策を探られるのだと思います。そのお気持ちに応じることが、医師の役目であると考えます。

地域住民の健やかな日常をサポートするクリニック

地域にとって、どのような存在になりたいですか。

親しみやすく、通院しやすいクリニックをめざしています。鶴見駅から徒歩1分の好立地にありますので、近隣の住民の方が気軽に立ち寄れる場所になりたいですね。毎週土曜日の午前中は診察を行っていますし、月1回ですが日曜日の検査も承ります。この辺りの特徴の一つは、働き盛り世代の人口が多いこと。一家の大黒柱が健全で、ご家族が健やかな日常を送れるよう当院は「消化器がんの予防」に尽力しております。昨今の消化器がんが「がん死亡数」の上位を占める状況下において、「早期発見」の大切さを広く知っていただきたいです。手術に至る前に適切な治療を提供すべく環境を整えておりますので、健康診断などで気になる所見が出た場合は躊躇なくご相談ください。

患者さんに知っておいてほしいことはありますか。

内視鏡検査の目的は、やはり消化器がんの予防と早期発見。検査を受診して気になる所見がなければ、患者さんは安心して過ごすことができるでしょう。胃の痛みや違和感を覚えたり、便潜血の所見を受け取ったりした方は、内視鏡クリニックへ行くのが望ましいと理解しつつも、がんと直結させて恐怖を覚えるため、ついクリニックの受診から遠ざかることに。胃の不調の原因が、がんではなく胃潰瘍や十二指腸潰瘍の場合もありますし、ピロリ菌がいるだけで炎症が起きて不快感が出ることも。イボ痔や切れ痔があるため、便潜血を生じるケースもあります。ご自身が不安視する結果でないことも多いので、気になることがあれば一度お声がけください。

最後に、今後の展望をお願いします。

石部敦士院長 【2024年6月開院予定】横浜わたなべ消化器内科・内視鏡クリニック 鶴見院2

私の習慣の一つは、最新情報を入手してそれを患者さんに還元すること。今後もオンライン講習会などに積極的に参加し、少しでも地域医療に貢献したいと思っています。医学界で見逃せないのが、医療機器の目覚ましい進歩。先進の検査機器によって、鮮明な画像で確認できるようになりました。それだけでなく描写しにくい部位の深部が映されるものもあります。大学病院では、機器の違いが医療の質を格段に変化させ得ることを実感しました。当院では、先進の内視鏡検査機器を導入し、ベテランの専門の医師が、精度の高い医療を提供することをめざします。この地域でがんに罹患する方をゼロにすることを目標に、日々の診療にまい進していきます。

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