健康をトータルで支える
東洋医学と西洋医学をつなぐ病診連携
吉田内科クリニック
(芦屋市/芦屋駅)
最終更新日:2026/08/19
- 保険診療
漢方治療を診療の柱に据える「吉田内科クリニック」は、開業以来、マクロビオティックなどの考え方も参考に、東洋医学を重視した診療で多くの患者とともに歩み続けているクリニックだ。しかし、西洋医学についても学びを深めてきた吉田光範院長は、「現代医療の恩恵を受けないのはもったいない」と真っすぐに語る。「必要に応じて地域の基幹病院と連携し、西洋医学の検査・治療を活用することは、決して東洋医学の考えと対立するものではありません。漢方や食事指導、生活習慣の改善などクリニックだからこそできる診療と、病院が担う画像診断などの高度で専門的な医療を組み合わせ、患者さんの健康をトータルで支えることが私のモットーです」と語る。そこで今回は東洋医学と西洋医学をつなぐ病診連携の考え方や、その先にめざす医療について聞いた。
(取材日2026年7月15日)
目次
必要に応じて東洋医学と西洋医学を組み合わせ、病気の予防を見据える病診連携を実現
- Q特に力を入れている疾患や診療領域について教えてください。
-
A
▲一般内科から消化器疾患まで幅広い診療に対応
特に力を入れているのは、糖尿病と腎臓病です。また、高血圧、高脂血症、消化器疾患まで幅広く診療しています。診療の根底にあるのは、東洋医学と西洋医学を組み合わせ、一人ひとりに適した治療を考えるという姿勢です。現代医療は西洋医学の発展によって大きく進歩しており、血液検査や画像診断は適切な診断に役立ちます。その一方で、病気は薬だけで良くなるものではなく、食事や睡眠、住環境、心の状態なども深く関わっています。そのため当院では、西洋医学による適切な診断・治療を基本としながら、漢方も取り入れ、心身全体のバランスや生活背景や価値観にも目を向け、その方らしい人生を支えることを大切にしています。
- Q病診連携について、貴院ではどのように行っていますか。
-
A
▲必要であれば地域の病院と連携し、適切な医療提供を心がけている
病診連携とは、クリニックと病院がお互いの強みを生かしながら、一人の患者さんを支えていく仕組みです。当院では日常的な診療や生活習慣病の管理を担い、専門的な検査や高度な治療が必要と判断した際には、地域の基幹病院へ速やかにご紹介するよう心がけています。例えばCTやMRIなどの画像診断や専門の医師による精密な評価、手術等は大きな病院で担い、検査後の薬物療法や食事指導、生活習慣の改善を継続的にサポートするのは、患者さんに最も身近なクリニックの役割だと考えています。必要なタイミングで適切な医療機関につなぎ、その後も責任を持って経過を見守ることで、安心して治療を継続できる切れ目のない医療の提供をめざします。
- Q糖尿病の患者さんについて、どのように連携を行っていますか?
-
A
▲一人ひとりに合わせた食事や運動指導を行っている
糖尿病は血糖値を下げることだけが治療ではありません。本当に大切なのは、動脈硬化の進行を防ぎ、心筋梗塞や狭心症、脳卒中といった命に関わる合併症を予防すること。そのため当院では、必要に応じて循環器内科と連携し、心臓や脳の血管の状態を専門的に評価して、その結果を治療方針に反映します。糖尿病は自覚症状がないまま血管へのダメージが進行することも多く、ある日突然命を落とすこともあります。だからこそ、定期的な検査で異常を早期に発見し、適切な治療につなげることが大切です。検査結果は患者さんとも共有しながら、食事や運動指導、必要に応じて漢方治療も取り入れ、一人ひとりに応じた治療を継続していきます。
- Q腎臓疾患についてはいかがでしょうか?
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A
▲定期的な検査で、疾患の早期発見に努める
慢性腎臓病は初期症状がなく、気づいた時には病気が進行していることが多いです。当院では、血液検査や尿検査で腎機能を継続的に長期にわたり確認し、少しでも異常があれば腎臓内科と連携しながら診療を進めていきます。人生100年時代となった今、90歳を超えて透析治療を受ける方も珍しくありません。しかし、高齢になってから透析を始めることは心身への負担も大きく、生活の質が大きく低下する原因になります。だからこそ、腎機能が保たれている早い段階から専門の医師の力を借り、進行をできる限り抑えることがとても重要です。患者さんがいつまでも自分らしい生活を続けられるよう、病気の予防を見据えた病診連携を大切にしたいです。
- Q院長が病診連携に取り組む上で大切にしていることは何ですか?
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A
▲患者が複数の選択肢を理解した上で、今後の治療方針を立てる
私が病診連携で大切にしているのは、患者さんにご納得いただいた上で治療を進めることです。もちろん、中には「漢方だけで治療したい」と希望される方もいらっしゃいます。しかし、病状によっては専門的な検査や治療が必要ですから、その必要性や目的を丁寧にご説明し、一緒に治療方針を考えるよう心がけています。無理に考えを押しつけることはしませんが、現代医療にはさまざまな診断・治療法がありますので、活用しないのはもったいないと思います。患者さんの思いを尊重しながら、最も良い方法を一緒に見つけていきたいですね。病院での診療が必要な場合でも、その後の治療や生活習慣の管理は引き続き当院で担いますので、ご安心ください。

