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糖尿病の重症化や合併症予防のためにも
正しい糖質制限を

吉田内科クリニック

(芦屋市/芦屋駅)

最終更新日:2022/12/22

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  • 保険診療

日本では糖尿病患者が増加しており、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」では、糖尿病有病者と糖尿病予備群は合わせて2000万人程度いるとも推定されている。糖尿病は、心臓や脳血管、腎臓などの合併症や、最近ではがんや歯周病などさまざまな病気とも関わると考えられている。糖尿病治療では食事療法が有用とされており、「糖尿病の重症化や合併症を予防するためには糖質制限することが重要である」と話すのは「吉田内科クリニック」の吉田光範院長。糖尿病治療における糖質制限の重要性や、負担なく続けるコツなど詳しく話を聞いた。

(取材日2021年1月14日)

合併症を引き起こす要因になり得る「血糖値の乱高下」。糖質に目を向け食事習慣の改善をめざそう

Q糖尿病の治療において心がけることは何ですか?
A
1

▲患者一人ひとりに合った糖質制限方法を提案

血糖値や尿糖値を毎日ご自身でチェックし自己管理していただくことと、食事療法です。ただ食事を制限しても成果が見えないとモチベーションが上がりません。ですから、血糖値や尿糖値、体重も含めた数値を目で見て確認していただくのです。ここ10年内服の糖尿病治療薬も大きく変化しインシュリン等の注射薬の種類も増えたため糖尿病のコントロールも比較的よくなってきました。しかし、検査データ上はコントロールできていても、実際には合併症を引き起こす大きなリスク要因となる「血糖値の乱高下」が起こっているケースが見られます。それを防ぐためには血糖値を乱高下させない食事の取り方が重要となります。そこで有用なのが糖質制限です。

Q糖質制限とカロリー制限は同じですか?
A
2

▲糖質制限メニューを提案することも

糖質制限とカロリー制限はまったく別のものですね。カロリーを減らしても、糖質を多く取ってしまうと血糖値の乱高下が起こりやすくなります。例えば、焼き肉と聞くと高カロリーだから良くないと思いがちですが、お肉だけをたくさん食べても実は、血糖値はほとんど上がりません。基本的に血糖値を上げるのは糖質(炭水化物)だけなのです。カロリー制限をしても糖質(炭水化物)をたくさん食べると血糖値は上がります。逆にカロリーは無視して脂質、たんぱく質をたくさん食べても血糖値は上がりません。

Q糖質制限に向いている食事などはありますか?
A
3

▲JR芦屋駅より徒歩2分、建物の6階に位置する

向いているのはまずお肉ですね。牛肉だけでなく豚肉や鶏肉でもOKです。ただし、焼き肉に行く時にはタレ漬けの肉は要注意です。魚は刺身でも焼き魚でも大丈夫です。卵やチーズも糖質制限にお勧めですよ。脂質異常症に関しても、糖質制限によってすべて数値が下がるわけではありませんが、肥満体形の方が糖質制限をして体重を落とすことでコレステロール値が下がるという方は多いです。

Q糖質制限のデメリットはありますか?
A
20210122 4

▲診察では、わかりやすい説明を心がける

あえて挙げるとすると食費がかかることでしょうか。糖質制限中のファミリーレストランでの外食一つをとっても、米飯を食べないとその分唐揚げなどのサイドメニューを取ることになり、食費が上がることもあるでしょう。自炊の際も主食である、米、パン、麺類、イモ類を控えると肉、魚などを多く取ることになってどうしても食材品代が高くなるということもあります。手に入りやすい卵あるいは豆腐や厚揚げ、納豆などの大豆製品、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品も糖質制限の強い味方なので、家計と相談しながら無理なく続けていける方法を見つけていただければと思います。

Q負担なく糖質制限を続けるコツを教えてください。
A
5

▲院長の吉田先生は自身の糖質制限の経験をもとにアドバイスをする

1つ目は、体重を定点で毎日測ることです。定時・定点で測ることで何を食べたら増えるかが一目でわかるのでお勧めです。1、2キロの増加であればすぐに戻すことができると思いますが、5キロくらい増えてしまうと戻すのが大変です。だから毎日測ることが大切ですね。2つ目は、おなかがすかない時は食べないことです。3食きっちり食べなければいけないという考えは捨てましょう。最後に、どうしても食べたい時は食べましょう。人間にとって一番体に悪いのはストレスです。私自身10年以上糖質制限を続けていますが、どうしても食べたい日はご褒美の日だと割り切って好きなものを食べますよ。

ドクターからのメッセージ

吉田 光範院長

健診で血糖値を指摘された場合は早めに相談にいらしてください。早い段階で糖質制限を始めておけば、多くの場合シビアにならなくてもコントロールすることが可能です。例えば3食のうち1食だけ糖質を抜くなど、負担も少なく始められると思います。とにかく早い段階で対処していくことが何より重要です。食事面でのストレスや不安などもお気軽にご相談ください。お一人お一人がモチベーションを持って長く続けられるように、二人三脚で頑張っていきましょう。

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