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吉田 光範 院長の独自取材記事

吉田内科クリニック

(芦屋市/芦屋駅)

最終更新日:2020/12/29

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JR神戸線の芦屋駅から徒歩2分の「吉田内科クリニック」には、院長である吉田光範先生のこだわりが詰まっている。医薬品による治療のみならず、食事や住環境を整えることが重要だと考える吉田院長は、クリニック内に無垢材を用いたり、ビル全体に電磁波防御対策を施すなど、患者がより健やかにクリニックの時間を過ごせるよう配慮している。患者とのコミュニケーションを大切にする吉田院長は、とても親しみやすい人柄のドクター。医師をめざし始めた頃から東洋医学に興味をもち、クリニック内はほのかに漢方薬の香りがする。今も独自の視点で医学を追究している吉田院長に、東洋医学の魅力や現在取り組んでいる医療について、じっくりと話を聞いた。
(取材日2019年1月28日)

医師をめざそうと思った時から東洋医学に興味を持つ

内科の医師をめざすようになった経緯について教えてください。

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医師をめざそうと思ったのは高校生の頃だったのですが、その頃から漢方、東洋医学を学びたいと思っていました。当時新聞で「有機農業革命」という連載があって、そこでマクロビに興味を持ち、高校・大学の頃は玄米菜食者だったのです。しかし、漢方治療を行うためにはまず西洋医学をしっかり習得することが大切だといわれ、学んできた東洋医学を生かせるのは内科だと思い、内科に進みました。そこで放射線と病理学をしっかり学ぶようにアドバイスを受け、病院に入った後は放射線科で画像診断について深く学びました。

漢方について、どのような点に魅力を感じますか?

めざした当時は、副作用が少ないという点に魅力を感じていました。漢方だからといって必ずしも副作用がないというわけではないのですが、めざしたときはそのように考えていました。しかし、膠原病やリウマチなど、漢方で治ると信じてきたものがなかなかうまくいかないという挫折も味わい、治療には西洋医学と東洋医学の両方が必要だという考えに行き着きました。そこから、漢方でできないことは西洋医学でやろうというスタンスで診療しています。食事療法においても、当時はマクロビの考え方を診療に取り入れていましたが、今は糖質制限に移っています。当クリニックでは糖尿病内科も診療していますが、糖質制限は糖尿病の治療に大きな効果があると考えています。糖質制限の考え方はまだ歴史が浅いですが、糖質制限によってグルコーススパイクは改善され糖尿病の三大合併症が予防される。さらに皮フ疾患、アレルギー疾患治療の一環としても有用と考えています。

クリニックの患者層は?

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患者さんの年齢層は幅広いです。当クリニックでは、地域のかかりつけ医としての一般内科、消化器内科、糖尿病内科、漢方内科の4本柱で診療を行っています。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医ということもあり、内視鏡検査には自信があります。内視鏡検査は鼻から行っていますが、これは口からの検査と比べると患者さんの負担をかなり軽減できる検査方法です。漢方治療を求めていらっしゃる方と、糖尿病を治したい方、一般的な内科診療を受けたい方が来てくださっているという感じですね。

食事や住環境についてもアドバイスする

長年診療を行ってきて、やりがいを感じる時はどんな時ですか?

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患者さんと「良かった」という喜びを共感できた時ですね。そのために、当クリニックではいろいろな治療方法を提案し、患者さんに心身ともに満足していただけるような診療を提供することをめざしています。せっかく来院してくださったのだから、1回くらいはここで笑ってもらいたいという思いもあります。「来て良かった」と思ってほしいのです。あと、診療以外でも症状の原因となっている要素を改善するための方法がいろいろありますので、それらのアドバイスをして、実際に成果が見られたときはやはりうれしいなと思います。

診療以外でも重要なことはたくさんあるということですね。

そうです。例えば漢方薬に体質改善を期待して訪れる患者さんもいらっしゃいますが、漢方薬を飲むだけで体質が変わって、症状が改善されるというわけではありません。食事療法や生活習慣の改善を図ることで初めて症状の改善がめざせるというケースも多いのです。また、人間の体は就寝中の意識がない間に自律神経をフラットな状態に戻すなど、いろいろな修復を行っているのですが、その修復の質を上げるには、住環境がとても重要になると考えています。例えば自然素材の住宅へ今の家を建て直すということはそう簡単にできるものではありませんが、こうした診療以外のアドバイスも差し上げることで、いろいろな可能性があるということを知っていただきたいという気持ちです。

診療において意識していることは何ですか?

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まず、患者さんに「どうしたいか」ということを聞きます。漢方治療を目的として来院される患者さんは、すでにインターネットなどでたくさんの情報を持っていますので、こういう治療を受けたいという意思があります。漢方薬であれば処方も決めてきてしまうほど。そういった希望があるのであれば、まずはその希望を尊重してあげる。患者さんの意向を聞き、漢方が嫌いという方は西洋医学を用い、どうしても薬を飲みたくないという方であれば、糖質制限などの食事療法を提案するなど、患者さんが望む方法を提供してあげられるように多くの治療のための引き出しを用意できるように意識しています。

患者の心身の幸せを考えた診療を提供する

患者とのコミュニケーションは重要ですね。

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とても重要です。例えば肥満の方であれば、糖質制限を行いましょうとアドバイスをするにあたっても、必ずしもその成果が出るというわけではありません。遺伝的要素は重要で、どうしても太りやすい人、太りにくい人というタイプが存在するからです。何を食べても太らない人もいれば、糖質制限をしてもなかなか痩せない人もいる。例えば、肥満を改善する際に20歳の頃の体重を目標にすることが多いのですが、遺伝的要素によって必ずしもそれが実現できるとは限らないのです。それが父方の遺伝なのか、母方の遺伝なのかということも関係するので、遺伝的要素の見極めをするためにも患者さんからしっかり話を聞く必要があります。患者さんに満足してほしいという気持ちはもちろんですが、こうした点からも丁寧にコミュニケーションを取ることは強く意識しています。

今後の展望についてお聞かせください。

医療の道に進んで30年以上になりますが、まだまだわからないことがたくさんあります。食事療法については今後糖質制限を柱にしていきたいと考えていますが、どこまでシビアにするべきなのかという塩梅を見極めるなど、現段階ではまだ手探りの部分も多いので、これから研究していきたいです。通常の内科疾患については現状維持をする形で、今後も患者さんが心身ともに満足してくれるような診療を提供できるよう努めていきます。今後研究していきたい分野も多々ありますので、それらの研究も随時していきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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当クリニックでは、東洋医学と西洋医学の両方をバランスよく取り入れることで、幅広い診療を提供しています。試してみたい漢方治療があればご相談に乗ることができますし、西洋医学での一般内科の診療も行っていますので、小さな不調でも気軽にご相談いただければ幸いです。また、糖尿病を患っている患者さんの気持ちを理解してあげたい、治療に励む患者さんを応援したいという思いから、以前、私自身も糖質制限を行い、3か月で15キロのダイエットに成功したという経験があります。そのため、治療以外にも生活習慣や食事療法など、多方面からのアドバイスができるかと思います。これからも患者さんが笑顔で健康な毎日を過ごせるよう、お力になれたらと思います。

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